ゆるやかに空間がつながり、光と風が通り抜ける
大阪の中心地を流れる道頓堀川の見えるこの物件。
なんといっても魅力は、天井が高く、東西に細長くて両側にバルコニーがある間取りゆえの明るさと風通しの良さでした。
南北方向の仕切りをできる限りなくして、ゆるやかに空間を繋げる。
家の中のどこにいても部屋全体が感じられます。
川が流れる街での暮らしをちょっと特別に感じられるよう、金物類や照明器具には船舶で使われるパーツを採用しました。
内装は築30年のマンションに違和感無くとけ込む1970年代をイメージして仕上げました。

開放的なリビングダイニングと、大きなクロークで仕切られた寝室。
作業場と一番奥の個室まで空間がつながります。
閉じているような開いているような。居心地のよさを追求した個室
玄関からリビングダイニングまでは少し目地を太めに入れることで柔らかな印象を持たせたタイルで仕上げました。
どこまで土足にするかは住む人次第。
玄関を入ってすぐの小上がりには腰掛けることができ、その下は靴入れとして使えます。
小上がりの奥は無垢のチークフローリング仕上げの気持ちがいい個室。
ここから全体に視線が通ります。
個室の隣のちいさな作業場は、趣味の部屋や書斎、納戸としても活用します。

広い玄関と小上がり個室。
素材と高さの異なる間仕切りが、空間を繋げながら様々な表情を見せます。
自由な使い方に対応する水廻り
キッチンから洗面までを長さ2.7mのひとつづきの天板で仕上げました。
足元には食洗機やワゴンなどを入れることができ、収納力は十分。
洗面台はセカンドシンクとしても使え、水廻りの使い方の幅を広げます。

キッチンから洗面、浴室をひと並びの空間に。
広々と、使いやすい空間になりました。
ゆるやかな距離を保つ暮らし
贅沢に広々と一人暮らしでも、ご家族で賑やかにでも、住まう人それぞれがお気に入りの場所で自分の時間を楽しめる、そんな暮らしが目に浮かぶ物件でした。

