耐力壁を超えて空間をつなげる
親戚から譲り受けたという築20年を過ぎた2LDKのマンションに一人暮らしのお施主さんでした。
リノベーションに際して細かく分かれている空間を、”一つながりの空間とすること”を望まれていました。
しかし、RC壁式構造のマンションだったために、部屋の真ん中を分けるように壊すことのできない耐力壁がありました。
3,4回プランを打ち合わせるうちに、キッチン側から床を引っ張りだしてくる案にたどり着きます。

耐力壁には廊下とキッチンへのドア用の穴だけでした
リビングでありキッチン、キッチンでありリビング
この床は床としてはキッチンの床の延長なので、キッチンに属しています。
しかし、空間としてはリビングの中にあるので、この床の上はリビングでありキッチン、キッチンでありリビングという不思議な空間になりました。
LDKでわけられるような空間や、ただ一室にまとめられたのではなく、段差をもって何重にも意味を持った空間を作ることができました。

この床はキッチン、空間はリビング
ぐるぐると回って終わらない空間
キッチンがアイランドキッチンで、その先のドアの後が二つあります。
どこにもそこで終わりという場所がないので、ぐるぐると回っていると部屋の広さは無限に広がっていきます。
一人暮らしがゆえに人目を気にすることもなく、お風呂とキッチン、洗面所まで全て同じ空間なので、限られたマンションの空間を最大限に使うことができます。また、寝室の壁が上部で傾斜していることで、廊下では上半身が広く感じ、寝室側ではベットの高さで広さを感じるようになっています。

回遊できる空間と合理的に広さを取り合った壁
部屋に窓
マンションでは北側に寝室がくることも多くあります。
少しでも寝室が暗く閉じた場所にならないように、壁に窓を開けています。
ここには差し込み式のポリカーボネート窓が用意されているので、閉じたいときには閉じることができます。

キッチンの明かりも寝室へ
Before&After
before
after
【Before】キッチンとして部屋がとられていて、壁に向かって調理する暗い空間でした
【After】アイランドキッチンで調理をしながら会話もはずむ開放的な空間に
リビング
before
after
【Before】以前は空間をふさぐオーソドックな和室もありました
【After】個室の壁を取り払い、家全体が一体となる開放的な住まいに変わりました

