北欧家具が似合う、ナチュラルでくつろぎ感あふれるリビング
夫人のご実家に同居することになった江戸川区のYさんご家族。
築22年というご実家の2階部分を、Yさんたちの住居スペースとしてリノベーションしました。同居予定の2階には使われていない部屋が多く、廊下などムダなスペースがたくさん。
また細切れの個室は、家族のライフスタイルには合わず、内装も当時のままで大規模な改修が必要でした。リノベーションあたってのYさんのご希望は、「自然素材を生かす」と「収納をたっぷり」の2点。
まずは家族で過ごすゆったりとしたスペースを確保するため、使われていなかった2つの個室と廊下をひとつにまとめて、広々としたリビングに変更しました。また、かつての和室はフローリングに変えて子ども部屋として使用。
残りのスペースを大規模な収納とご夫婦のベッドルームとして活用しました。内装は、自然素材をたっぷり使いたいとのYさんのご希望から、無垢の床と漆喰の壁をセレクト。
特にフローリングはご主人の強いこだわりで、一つ一つ表情の違う木目が美しい、ウォールナットの無垢材を採用しています。カラーは、床のブラウンに対して、壁は明るく広がりを持たせるために真っ白に。
ウォールナットの無垢材に自然塗料を施した床と漆喰の壁には、お手持ちの北欧家具が似合う、ナチュラルで温かな空間に仕上がりました。また、Yさんは手づくり感にこだわりを持ち、書棚やリビングの棚など、作り付けのものはすべて職人の造作。
スペースにぴったり合わせ、手持ちのテーブルやカップボード、ソファなどの家具ともしっくりと溶け込む統一感のあるLDKが完成しました。さらに、リビングの一角にはパソコン作業用の机を設置。
こちらは主に奥さまが会社から持ち帰った仕事をするとき使用する場所となっています。

落ち着いたブラウンの床と真っ白な漆喰壁が北欧家具にもぴったり

窓に囲まれ、光がたっぷり注ぐ明るいダイニングコーナー

リビングの一角にはPCスペースを設けました
収納&寝室

リビングから寝室へ向かう通路に設けた大容量のライブラリースペース
リビングと寝室の間に大容量のクローゼットを造作し、スッキリと美しく暮らせる住まいをめざしました。また、リビングの脇には、トップはYさん自身が買い付けた床と同素材のウォルナットの一枚板を使用した収納を造作。
上段には家族の写真やお気に入りの雑貨を飾り、下段はおしゃれなボックスを活用して見せる収納に仕上げ、部屋の中でもひときわ存在感を放っています。さらに、リビングから寝室へ向かう通路には壁一面の書庫をつくって大容量のライブラリースペースを設置。
大きな書棚はリビングから見て死角となるため、たくさんの本を収納してもリビングに雑然とした感じを与えません。書庫の向かいには、こちらも収納力抜群のパイン材のベンチも造作。
本を選ぶときちょっと腰掛けるのにとても便利で、ファミリーライブラリーとして活用されています。ご夫婦がくつろぐベッドルームは、ご主人の意向で、ナチュラルテイストで統一。
白とブラウンで統一された室内は、自然素材の質感が感じられるように照明も家具も、シンプルなデザインでまとめました。寝室の右手は、リビングとの間に設けた大容量のウォークインクロゼット。
たっぷりの収納力で、居住スペースにはモノがあふれることなく、スッキリと暮らせる住まいとなりました。

(写真左)リビングの一角には、存在感が光るウォールナットの一枚板を使った見せる収納
(写真右)ベッドルームには2畳以上のウォークインクローゼットも造作

ご主人のこだわりが生きたくつろぎのベッドルーム
洗面所&シャワーブース

洗面の奥にはシャワーユニットを設置。壁にできたデッドスペースはすべて収納スペースとして活用しています
洗面室はデザインの異なる白いタイルを使い分けて、シンプルで清潔感のある雰囲気に仕上げました。また、場所を取らないコンパクトなシャワーユニットは、ちょっと汗を流したい時に便利。デッドスペースはすべて収納にして、使い勝手にも配慮しています。洗面スペースは、自然素材にあった空間にしたいと、タイルを使って手づくり感あふれるデザインに。
壁を以前よりも厚くして、はめ込み式の棚を取り付けて細々した洗面用品もすっきり収納しています。

タイルを使った手づくり感あふれるデザインの洗面所
Before & After
before
after
【Before】以前の間取りは使用されていない部屋もある、細々とスペースが区切られた空間でした
【After】使用していないかつての3つの子ども部屋の壁を取り払い、廊下のスペースと合わせて、広いリビングと寝室をつくりました

