【首都圏版】お出かけ便利×住みやすい! 知らなきゃソンタウン①
「家を建てる!」と決めたなら、まずはその場所選びを間違えることだけは避けたいもの。
そこで今回は、街選びの達人である中川寛子さんにご協力いただき、「ターミナル駅から30分の街」そして「始発駅のある街」という条件に絞って暮らすのにふさわしいおすすめの街を紹介していただきました。


- 中川寛子さん
住まいと街の解説者。株式会社東京情報堂代表取締役。オールアバウト「住みやすい街選び(首都圏)」ガイド。30数年不動産を中心にした編集業務に携わり、近年は地盤、行政サービス、空き家、まちづくりほか、まちをテーマにした仕事が多い。
いろいろな街と比較して自分なりの基準をつくろう
家を建てるにあたり、その立地、街選びは重要なポイントのひとつ。住宅の価値は、家そのものにももちろんあるが、立地にも大きく左右されます。特に都市部においては資産価値に直結するケースも多く、そうでなくても、立地選びの失敗が生活のストレスになることもあるでしょう。
「利便性やサービスは、いつか必要なくなったり、サービスに関しては終わることもあります。だから、そういった点を抜きにしても暮らしたい街か、という点も考えるとよいと思います」とは中川寛子さんのアドバイス。その際に必要なのは、「比較する、できる」視点だといいます。「善しあしは比較対象がないと分かりにくいものです。直感で決めることも否定はしませんが、自分の住んでいる街や他の候補の街と比較することで自分なりの街選びの基準が分かり、適切な判断がしやすくなるでしょう」
ターミナル駅から30分の街
通勤で電車に乗っている時間が1時間となると長いですが、30分であれば満員電車でも、まあ我慢できる範囲ではないでしょうか。それでいて都心のターミナル駅から30分という距離は、自然豊かな環境になる駅もあるなど、都心とはまた違った魅力のあるロケーション、スタイルの暮らしができる可能性が生まれてくきます。また郊外の中核都市であるケースもあり、それぞれの確固たる歴史や文化を持っている街があることも。

始発駅のある街
満員の通勤電車で乗車時間が長くても、座れるならばストレスは半減するでしょう。睡眠時間に充ててもいいし、ニュースチェックや読書の時間にするにしても立っているよりはずっとラクです。始発駅最大の魅力は、そんな「座りやすさ」。通勤時間が短いから関係ない、という人も、心地よく酔ったあとに寝過ごして降車駅を逃す、といった危険性が減少する安心感も、一種のメリットになるのではないでしょうか。

ターミナル駅から30分で始発駅もある街

街を下見に行ったときは「掲示板」をチェックすべし!
街選びをするうえで、中川さんがチェックをすすめるのが、それぞれの街はもちろん、学校、集会所、マンションなど、さまざまなコミュニティにある掲示板です。「掲示板からは街の楽しいイベント情報から、各種問題、警告などいろいろな情報が得られます。その街のよさや住民が困っていることなどが伝わってくるのです。それらを見ていると、街の雰囲気というか〝ノリ〟なんとなく分かるようになってきますよ」
楽しいイベントばかり掲示されている街もあれば、注意書きばかりの街もある。なんとなく〝ノリ〟が分かりそうな気はします。
「最近は市や区のHPでも地元の活動を積極的に取り上げることが増え、それらも情報収集には役立ちます。ただ、それだけではなく、ぜひ自分の足で街の掲示板を実際に見てみてください」情報だけでは分からない「生の空気」、ぜひ五感を研ぎ澄まして、街を感じてみましょう!
- 出典:家を買Walker (KADOKAWA)
- 取材・文 = 長谷川一秀
- イラスト = スタジオスパロウ
- 監修 = 中川寛子
- 編集 = LIFULL HOME'S 編集部
更新日: / 公開日:2019.11.19










