5人家族での引越しを考える際、家賃の相場を把握することは欠かせません。特に、都市部では3LDK以上の物件の家賃が高く、希望条件をすべて満たす物件を見つけるのは難しいでしょう。
家賃の負担が大きくなると、生活費や貯蓄に影響を及ぼしてしまいます。快適に住み続けるためにも、適正な家賃の目安を知り、計画的に住まいを選ぶことが大切です。
この記事では、主要都市の家賃相場と、家賃を抑えるための具体的な方法について解説します。無理のない賃貸選びをしたい方は、ぜひ参考にしてください。
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収入から見る家賃の適正額は?

家賃は、手取り収入の30%以内に抑えるのが一般的な目安です。
これは、家賃が家計に与える負担を適正に保ちつつ、食費や光熱費、教育費などほかの生活費とのバランスを考慮した基準とされています。
5人家族の場合、住宅費の負担が大きくなると、ほかの支出を圧迫する可能性があるため、慎重な予算設定が重要です。
下表のように、手取り収入に応じた家賃の目安を把握しておきましょう。
手取り収入 | 家賃目安 |
|---|---|
30万円 | 約9万円 |
40万円 | 約12万円 |
50万円 | 約15万円 |
60万円 | 約18万円 |
70万円 | 約21万円 |
この基準を参考にしつつ、地域の家賃相場やライフスタイルに応じた調整が必要です。また、収入に余裕があっても、家賃に予算をかけすぎると教育資金や貯蓄に影響が出ることがあります。
反対に、収入が限られる場合は住居費の割合を抑え、生活全体のバランスを考えることが大切です。適正な家賃の目安を知り、家計全体を見直しながら無理のない住まい選びを行いましょう。
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主要都市における家賃の平均相場

5人家族が快適に暮らすには、3LDK以上の間取りが適しているとされています。
しかし、3LDK以上の賃貸物件はエリアによって家賃が大きく異なるため、主要都市の相場を事前に把握しておくことが大切です。
下表は、東京23区・横浜市・大阪市・名古屋市・福岡市における、3LDKと4LDKの家賃相場の目安です。
都市 | 3LDK相場 | 4LDK相場※ |
|---|---|---|
東京23区 | 約20万~52万円 | 約18万~190万円 |
横浜市 | 約16万~26万円 | 約14万~100万円 |
大阪市 | 約9万~約30万円 | 約12万~90万円 |
名古屋市 | 約9万~約19万円 | 約11万~50万円 |
福岡市 | 約13万~約25万円 | 約12万~39万円 |
※4LDKは、築20年以下、専有面積80平米以上、種別はマンションの条件で絞っています
※4LDKの相場データがないため、条件を指定して検索した家賃帯を示しています
間取り(部屋数や専有面積)が広くなるほど、家賃が高くなる傾向があります。
東京23区では5LDKの物件は希少で、家賃が30万円を超えるケースも珍しくありません。
一方で、名古屋市や福岡市では3LDKと4LDKの家賃差が比較的小さく、少し予算を上げることで広い物件を選べる可能性があります。
家賃を抑えるコツ

5人家族が住まいを選ぶ際には、家賃を抑える工夫をすることで、生活費全体のバランスを取りながら無理のない住環境を確保できます。ここでは、家賃を抑えるための具体的な方法を解説します。
居住エリアを見直す
家賃を抑える方法として、都市部から少し離れたエリアや郊外を選ぶのは有効な手段です。
東京23区と近郊の市町村では、同じ間取りでも家賃に大きな差が生じることが多く、エリアを見直すことで負担を軽減できます。
また、地方都市でも中心部から少し離れたエリアを選ぶことで、家賃を1万~3万円程度抑えられるケースが多いです。
家賃を節約しつつ、通勤・通学の利便性や子育て環境とのバランスを考慮しながら、住むエリアを検討するようにしましょう。
希望条件を緩和する
住まいの条件を少し見直すだけで、大幅に家賃を抑えることが可能です。特に、築年数や駅からの距離、設備の有無は家賃に大きく影響します。
家賃を抑えやすい条件として、以下が挙げられます。
築年数が古い物件(築20年以上)
駅から徒歩15分以上
エレベーターや駐車場なしの物件
たとえば、築浅の3LDKが15万円程度のエリアでも、築20年や30年以上の物件であれば10万円程度に抑えられるケースもあります。
内装がリフォームされている物件を選べば、築年数が古くても快適に暮らせることも多いため、条件の見直しを検討してみましょう。
補助金の活用を検討する
自治体によっては、家賃補助や引越し補助金を出している場合があります。子育て世帯向けの支援制度を実施している地域を選べば、家賃や引越し費用の負担を軽減できるでしょう。
たとえば、東京都の「住宅セーフティネット制度」では、一定の収入要件を満たせば家賃補助を受けられます。また、転入者向けの引越し補助金を設けている自治体もあります。
補助金の有無や支給条件は自治体ごとに異なるため、引越しを検討する際は自治体のホームページで最新の情報を確認することが重要です。
補助制度をうまく活用すれば、家計の負担を抑えつつ、希望の住まいを選びやすくなります。
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譲れない条件があるなら変動費を見直そう

変動費とは、毎月の支出のなかでも工夫次第で削減できる費用を指します。食費や水道光熱費、娯楽費は少しの見直しで大きな節約につながるケースがあります。
ここでは、具体的な節約方法を解説します。
食費を節約する方法
食費は、家計のなかでも大きな割合を占めるため、計画的な買い物や調理の工夫を行うことで、効果的な節約につながります。具体的には、以下の方法を取り入れるようにしましょう。
食材の安い曜日・時間帯を狙う
食材の冷凍保存を活用する
外食を減らし、お弁当を活用する
これらの工夫を継続することで、月に数千円~1万円以上の節約ができることもあります。
水道・光熱費を節約する方法
水道・光熱費は、少しの工夫で節約につながります。具体的には、以下の方法を取り入れるようにしましょう。
電力会社やガス会社の乗り換えを検討する
LED電球に交換し、待機電力を削減する
エアコンの設定温度を調整する
特に、電気代の高騰が続いている現在では、契約プランの見直しだけでも節約効果が大きいため、定期的に確認することが重要です。
娯楽費を節約する方法
5人家族の場合、休日にかかる娯楽費も大きな負担となるでしょう。費用をかけずに楽しめる遊びを行うことで、レジャー費を削減できます。
具体的には、以下のような方法を取り入れてみましょう。
無料イベントや地域の公園を活用する
お弁当を持参し、自然の中でピクニック
動画配信サービスを活用し、家族で映画鑑賞を楽しむ時間を設ける
ボードゲームやカードゲームを使って、家族でゲーム大会を開催
家で簡単なDIYプロジェクトに挑戦してみる
このように、無理に娯楽を削るのではなく、お金をかけずに楽しめる方法を見つけることが大切です。
まとめ

5人家族が快適に暮らせる住まいを見つけるには、家賃相場を把握し、家計全体のバランスを考えることが重要です。
手取り収入の30%以内を目安にしながら、都市ごとの家賃相場を比較し、無理のない範囲で住まいを選びましょう。
また、居住エリアや物件条件を絞り、自治体の補助制度の活用を検討すれば、コストを抑えながら希望の住まいを見つけやすくなります。
さらに、食費や光熱費、娯楽費などの変動費を見直すことで、家計全体の負担を減らせます。LIFULL HOME’Sの家賃相場ページを活用し、希望条件に合う物件を探してみましょう。
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