フローリングとは

 

改めて、フローリングとは、木材加工品を使用した床材のことで、木のぬくもりが感じられる見た目と質感が特徴です。さらにフローリングには「単層フローリング」と「複層フローリング」の2種類があります。

 

単層フローリングは、1枚の天然素材を切り出して製造されており、調湿効果が高かったり高級感を演出できたりするのが特徴です。

 

一方、複層フローリングは、薄い木材を重ね合わせて製造されており、キズがつきにくく価格が安価という特徴があります。賃貸住宅は複層フローリングを使用するのが一般的です。

クッションフロアとの違い

 

フローリングとよく似た床材にクッションフロアがあります。フローリングは木材加工品であるのに対して、クッションフロアはビニール素材という違いがあります。

 

クッションフロアはフローリングよりも柔らかくクッション性が高いのが特徴です。転倒してもケガをしにくいことから、子どもや高齢者が住む家で用いられることがあります。

 

また、クッションフロアは、バリエーションが豊富なため採用されている物件も多い傾向にあります。

 

フローリングとクッションフロアの特徴の違いをまとめると以下のとおりです。

床材の種類	特徴
フローリング	・木材加工品が主原料 ・硬く変形しにくいことから耐久性が高い ・高級感があり木の質感や見た目を好む人に人気がある ・調湿効果が高く、湿度が高い地域でも快適に生活できる
クッションフロア	・ビニール素材が主原料 ・クッション性があり転倒してもケガをしにくい ・ビニール素材のため水に強い ・防音効果が高く下の階に音が響きにくい

フローリングの賃貸住宅の魅力

 

フローリングを採用している賃貸住宅が多い理由は、以下のようなメリットがあるためです。

ここでは、それぞれの魅力について詳しく見ていきましょう。

掃除がしやすい

 

フローリングは、畳やカーペット、じゅうたんと比較して表面が滑らかなため、掃除しやすいのが魅力です。掃除機を使わなくても、除菌シートで拭き掃除するだけで汚れを取ることができます。

 

また、ロボット掃除機も使用しやすいため、掃除の時間をなるべく短くしつつ家を常にキレイな状態に保ちたい人にとって、フローリングは魅力的な床材といえます。

ダニが繁殖しにくい

 

ダニはホコリやゴミがあると繁殖しやすく、カーペットのようにホコリがたまりやすい場所で繁殖します。

 

ダニが増えすぎると死骸やふんが空気中に飛散してしまい、健康被害が起きることもあるため注意が必要です。

 

その点フローリングは表面に凹凸がないためホコリが1ヶ所に集まりにくく、ダニが繫殖しにくいという特徴があります。

 

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賃貸住宅のフローリングにキズがついた場合は？

 

賃貸住宅で生活をしているうちにフローリングにキズをつけてしまった場合は、すぐに大家さん（貸主）や管理会社に連絡することが大切です。

 

大家さんや管理会社への連絡を後回しにしてキズが広がってしまった場合、修復に時間がかかってしまいます。キズを隠そうとしても退去時に発覚して修繕費を請求されるケースも考えられるでしょう。

 

賃貸借契約における原状回復の定義については国土交通省がガイドラインを発行しており、日常生活における通常利用でついてしまうキズについては大家さんが負担するケースもあるため、まずは速やかに連絡し、確認してみてください。

賃貸住宅でもフローリングをDIYできる？

 

賃貸住宅に住んでいると、自分のお気に入りのフローリングにDIYをしたいと考える人もいるでしょう。賃貸住宅で床材をDIYできるかどうかは、賃貸借契約の内容によって決まります。

 

たとえ契約内容でDIYが承諾される文言が記載されていたとしても、トラブル防止のために念のため、大家さんや管理会社に連絡することが大切です。

 

また、賃貸住宅は退去時に原状回復する義務があるため、フローリングをDIYする際、床をキズつけやすい床材は可能な限り使用しないようにしましょう。

 

退去時にDIYした箇所をスムーズに撤去できるように、容易に取り外せる床材を選ぶのがおすすめです。

 

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賃貸住宅でフローリングをDIYする際の注意点

 

賃貸住宅でフローリングをDIYする場合、以下の点に注意する必要があります。

先ほどの「賃貸住宅でもフローリングをDIYできる？」でお伝えした話と重複する部分もありますが、それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

大家さんや管理会社に相談する

 

先述したとおり、賃貸住宅のフローリングをDIYする際に、自分だけで判断してはいけません。

 

のちのトラブルを防止するために、まずは大家さんや管理会社に相談し、DIYの目的や使用する床材など工事の詳細を説明しましょう。

 

DIYによって資産価値が向上したり、退去時に原状回復できたりする内容であれば大家さんから許可がおりる可能性があります。反対に目的や床材によってはDIYを認められないケースもあるでしょう。

 

なお、大家さんや管理会社から許可された場合は、なるべく大掛かりな施工は避け、半日から1日で完了するような工事にすることもポイントです。

設置する際にキズがつくような床材を使用しない

 

賃貸住宅では、退去時に原状回復を行うのが一般的です。そのため、フローリングをDIYした場合は、退去する際にもとの床に戻す必要があります。

 

原状回復したときにもとの床にキズがついていれば、費用を負担して修繕しなければならないケースが考えられます。

 

これを避けるためにも、床材は設置する際にもとの床にキズがつかないものを選びましょう。

接着剤やテープを使用しない

 

フローリングのDIYの際に、床材を接着剤やテープでもとの床材に固定した場合、剥がす際に塗装が剥げたりキズついたりする可能性があります。

 

この際についたキズは、通常の生活をしていればつかないため、退去時に原状回復の費用を負担しなければなりません。

 

特にホームセンターで販売している接着剤やテープは床材同士を接着する用途には適していないことが多いため避けるべきです。

 

接着剤やテープをどうしても使用する場合は、必ず大家さんと管理会社に説明をしたうえで専門会社に施工を依頼しましょう。

まとめ

 

フローリングは木の質感だけでなく、掃除のしやすさやダニが繁殖しにくいなどの魅力があるため、多くの賃貸住宅で使われています。

 

賃貸住宅は床材によって雰囲気や生活のしやすさが変わることから自身のお気に入りのフローリングをDIYで設置したい人もいるでしょう。

 

自分でフローリングをDIYする際には、早い段階で大家さんと管理会社に相談し、許可を得たうえで施工することが大切です。施工する際には床材をキズつけないよう配慮し、原状回復を想定して行いましょう。

 

床材は生活空間に大きな影響を与えるので、賃貸住宅を選ぶ際には床材が自分に合った部屋を選ぶことが重要といえるでしょう。

 

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