賃貸住宅に住んでいると、外からの視線が気になり、「自宅にいてもなんとなく落ち着かない」ということがあるでしょう。プライバシーを守るだけでなく、防犯面でも安心して暮らすためには、適切な対策が必要です。

この記事では、賃貸住宅でも手軽に実践できる「目隠しアイデア」を紹介します。室内やベランダで使えるアイテムから、目隠しを設置する際の注意点まで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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賃貸住宅で、ベランダや庭が隣接する建物や通りに面している場合、外からの視線が気になることがあります。このような場合、目隠しを設置することで外部からの視線を遮ることが可能です。

 

目隠しによって外から室内が見えにくくなると、視線のストレスがなくなるのはもちろん、空き巣などの犯罪を防ぐことにもつながります。特に女性の一人暮らしや、人通りの少ない場所にある物件では、目隠しアイテムが防犯対策として有効です。

 

ただし、集合住宅で目隠しをする際は、賃貸借契約によるルールに基づいて行わなければなりません。自己判断で設置せず、管理会社や貸主に相談し、許可を得たうえで行いましょう。

 

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この章では、賃貸でも利用できる室内の目隠しアイデアについて紹介します。

遮光カーテンとは、外からの光を遮断するカーテンのことです。「遮光1級」「遮光2級」「遮光3級」と3つの等級があり、遮光等級が高いほど遮光性能が高くなります。このうち遮光3級は、カーテンを閉めた時に薄暗がり程度になるため、ほどよい明るさにしたい場合に向いているでしょう。

 

ロールスクリーンも導入しやすい目隠し方法です。小窓やスリット窓などカーテンの設置が難しい窓にも適しています。突っ張り式のタイプであれば、壁にビス穴を開けなくても設置可能です。室内の明るさを確保したい場合は、非遮光タイプのロールスクリーンを選ぶと良いでしょう。非遮光タイプであれば、日中は日差しを取り入れることができます。

 

遮光カーテンとロールスクリーンは、部屋の雰囲気に合わせてデザインや素材を選ぶと、インテリアとしても楽しめます。

目隠しフィルムは、外からの視線を遮りつつ自然光を取り入れられるため、部屋が暗くなる心配がありません。デザインや色の種類も豊富なので、インテリアに合わせて選べるのもメリットです。

 

ただし、賃貸住宅の場合、窓ガラスは貸主の所有物に当たるため、事前に貸主や管理会社に許可を得るようにしましょう。無断で目隠しフィルムを貼ってしまうと、契約違反等のトラブルにつながる可能性があります。

 

また、目隠しフィルムを剥がす際は、窓ガラスを傷つけないよう注意が必要です。窓ガラスを損傷してしまうと、修理費用を請求される可能性があります。剥がす際は、フィルム剥がし専用液といった専用の道具を使うなどして、丁寧に取扱いましょう。

窓際に大きめの観葉植物を置くのも、自然な目隠しとしておすすめです。完全に外からの視線を遮るわけではありませんが、植物があることで視線が通りにくくなります。

 

緑は視覚的な癒やし効果も高いため、リラックスできる空間にもなるでしょう。インテリアとしても楽しめるため一石二鳥です。

 

掃き出し窓に小ぶりな植物を置く場合は、プラントスタンドにまとめて飾ると視線を防ぎやすくなります。大きめの鉢植えを置く際は、キャスター付きの台に乗せるのがおすすめです。床の汚れを防げるうえ、掃除もしやすくなります。

この章では、賃貸でも利用できるベランダの目隠しアイデアについて紹介します。

ベランダの手すりより高い位置から目隠ししたい場合は、 サンシェードの設置がおすすめです。サンシェードは日差しを遮るだけでなく、外からの視線も防げます。デザインも豊富なため、おしゃれなインテリアとしても楽しめるでしょう。

 

突っ張り式のサンシェードであれば工事が不要なため、賃貸住宅でも簡単に使用できます。風が強い日などに手早く片付けられるよう、巻き取り式のものがおすすめです。

 

洗濯物を見られたくない場合は、物干し竿付きのサンシェードを選ぶといいでしょう。前幕で洗濯物を隠せるので、人目を気にせず洗濯物を干すことができます。

本物のつる植物や人工グリーンを用いたフェンスを設置することで、自然な目隠しを作れます。生きた植物を設置すると、成長が楽しみになり愛着も生まれるでしょう。

 

日よけ効果も求めたい場合は、UV加工付きの人工グリーンフェンスが効果的です。葉の量が多めのものを選ぶと、室内が外から見えにくくなります。UV加工が施されている造花であれば、葉の色が剥げ落ちにくくなるため、長期間の利用が可能です。

 

夏の日差しを防ぎたい時は、ヘチマやゴーヤなどのツル性植物で作られる「緑のカーテン」を活用してみましょう。種を植えて育てる楽しさもあるので、夏の暑さ対策と一緒に季節の彩りを取り入れてみてはいかがでしょうか。

ラティスとは格子状の柵のことで、植物を絡ませたり掛けられたりするアイテムのことです。賃貸住宅の場合、ベランダに設置することが一般的です。格子なので圧迫感が少なく、風通しが良いのもメリットです。材質は、木製、人工樹、金属製などがあり、色や高さ、デザインもさまざまなタイプが販売されています。

 

ただし、ラティスを設置する際は、事前に貸主や管理会社に許可を得るようにしましょう。また、格子の隙間が広いため、子どもが足をかけて登る危険性があります。小さい子どもがいる家庭では、転落の危険を避ける対策が必要です。

 

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この章では、賃貸で目隠し対策を行う際の注意点について解説します。

賃貸住宅では、退去時に部屋を借りた時の状態に戻す「原状回復義務」があります。万が一、目隠しの設置により壁やベランダなどに傷を付けた際には、修繕費用を請求される可能性があります。

 

そのため、目隠しを設置する際には壁を傷つけないよう、工具不要で簡単に取り付け・取り外しができるアイテムを選ぶことが大切です。

 

たとえば、ロールスクリーンであれば、ネジ穴を開けずに設置できる突っ張り式のタイプを選びましょう。窓枠に突っ張るだけで設置できるため、壁に穴を開ける必要がなく、原状回復の心配も不要となります。

目隠しの種類によっては、室内が暗くなったり風通しが悪くなったりすることがあります。特に、ベランダは洗濯物を干す場所でもあり、十分な風通しと日当たりを確保することが重要です。

 

風通しや日当たりが悪いと、室内に湿気がこもりやすくなり、カビが発生する原因になります。また、部屋が暗くて気分が落ち込むなど、精神衛生上もよくない影響を与えるでしょう。

 

風通しと日当たりを損なわず目隠しをするアイテムとして、ブラインドが挙げられます。スラット(羽の部分)を動かすことで、風通しや日当たりの調整が可能です。突っ張り式のブラインドも販売されており、ネジ穴不要のため賃貸でも簡単に設置できます。

 

遮熱コート(熱を遮断する)やフッ素コート(汚れが付きにくい)付きのブラインドを選ぶと、メンテナンスも簡単に行えて便利です。

ベランダなどに目隠しを設置する場合は、強風で落下したり倒壊したりしないよう、しっかりと固定することが重要です。目隠しが飛ばされて通行人や他の住宅に当たってしまうと、損害賠償を請求される可能性があります。

 

たとえば、サンシェードは風に飛ばされやすいので、強風の日は室内に取り込んでおくと良いでしょう。ラティスを設置する際は、紐やバンドで縛るよりも専用金具で固定する方が安心です。金具をラティスに取り付け、ベランダの手すりに引っ掛けて固定すると飛ばされにくくなります。

賃貸住宅で目隠しをする時は、まず室内に設置するのか、それともベランダに設置するのかを決める必要があります。室内ならばロールカーテンや目隠しフィルム、ベランダならばサンシェードやグリーンフェンス、ラティスなどが利用できます。

 

目隠しだけでなく、日差しを抑える効果も期待できるアイテムを選ぶと一石二鳥です。おしゃれなアイテムを利用すれば、インテリアとしても楽しめるでしょう。

 

ただし、アイテムによっては貸主や管理会社の承諾が必要な場合もあります。目隠し用のアイテムは、原状回復に影響を与えないものを選ぶようにしましょう。

 

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