賃貸のベランダでバーベキューは禁止？

賃貸物件では、危険な火気の使用を禁止されていることが多く、賃貸借契約書に禁止事項として明記されていることが一般的です。このような禁止事項は部屋の中だけでなく、ベランダやバルコニー、1階住戸のテラスや最上階のルーフバルコニーにも適用されます。

 

禁止行為を行うと、原状回復を求められるだけでなく、煙や臭いに関する近隣住民からのクレームが入ることも考えられます。近隣住民だけでなく、不動産会社や大家さんとの関係も悪化する可能性があるので、賃貸物件ではバーベキューなどの禁止されている行為はやめましょう。

ベランダで禁止されている行為

バーベキュー以外に、賃貸物件では花火や喫煙も禁止されている場合があります。

花火が禁止の理由	火の粉が飛び散りやすく、火災の危険性が高い。また、燃えカスが落ちると掃除が大変なだけでなく、景観を損ねる原因にもなる。
喫煙が禁止の理由	煙や臭いは、近隣住民の迷惑になるだけでなく、洗濯物に臭いが移ってしまう可能性がある。また、タバコの火の不始末による火災のリスクも考えられる。

たとえ火の勢いが小さくても、燃えカスが床に落ちることで焦げ跡が残り、見た目を損なう原因となります。火事の原因となるリスクも少なくないため、これらの禁止事項については入居前に必ず確認しておくことが大切です。

 

なお、最近では電子タバコを許可している賃貸物件が増えていますが、電子タバコであっても臭いは皆無ではないため、周囲への配慮が必要です。

 

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賃貸でバーベキューが禁止されている理由

賃貸物件でバーベキューが禁止されている大きな理由として、先述したように火災のリスクや近隣住民への迷惑が考えられます。この章では、それぞれの理由について詳しく解説します。

火災の危険性があるため

バーベキューは炭やバーナーなどを使用するため火力が強く、火の粉や飛び火によって火災が発生する危険性があります。万が一、火災が発生してしまうと、自室だけでなく他の部屋や近隣住民まで影響が及ぶ可能性があるため、賃貸物件でのバーベキューは禁止とされることが大半です。

 

なお、失火責任法では“火災によって他人の権利や利益を侵害しても、責任を負わない ”とされていますが、禁止されている行為によって火災が発生すると、大きな損害賠償を請求されることがあります。

 

さらに、賃貸物件のベランダには「火災や自然災害発生時の避難通路」としても重要な役割があります。ベランダにテーブルやバーベキューセットを置いて通路を塞いでしまうと、緊急時に避難が遅れ、二次災害を招く恐れがあります。安全のためにも、普段からベランダは片付けておくようにしましょう。

近隣への迷惑防止のため

バーベキューを行う際は、煙や食べ物の匂いが発生し、周囲の住宅が窓を開けていると部屋に流れ込む可能性があります。また、煙が原因で洗濯物に匂いがついてしまったり、人によっては体調が悪くなったりすることもあります。

 

バーベキューは大人数で行うため、騒音も発生しやすく、近隣住民にとって迷惑行為となることも少なくありません。このような近隣トラブルを避けるため、多くの賃貸物件ではバーベキューを禁止事項としています。

バーベキューによるトラブルを避けるには？

賃貸物件でのバーベキューは火災だけでなく、近隣住民との関係が悪化するリスクも伴います。「せっかくの楽しい時間が、後々の気まずさやトラブルに変わってしまった」といった状況を避けるため、事前に注意点を確認しておきましょう。この章では、バーベキューによるトラブルを避けるための方法を紹介します。

賃貸借契約書の禁止事項を確認する

バーベキューや花火、喫煙など賃貸借契約における禁止事項は、すべて賃貸借契約書に記載されています。たとえば、「ベランダでの火気の使用は禁止」「大きな音が出る行為は控える」と明記されている場合があるため、必ず契約書を確認しましょう。

 

万が一、近隣住民との間でトラブルが発生した場合、必ずしも不動産会社や大家が仲裁に入ってくれるとは限りません。近隣トラブルへの発展を避けるため、具体的にどのような行為が禁止とされているのか事前に把握しておきましょう。

管理会社に直接確認する

賃貸借契約によっては、「迷惑をかける行為を禁止する」と簡略的に記載されていることもあります。具体的な禁止事項が分からない場合は、管理会社に直接連絡して詳細を確認しましょう。

 

直接聞くことで禁止事項の内容はもちろん、代替案を教えてもらえることもあります。

 

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賃貸でバーベキューが禁止されている場合はどうする？

賃貸物件でバーベキューが禁止されている場合は、別の場所で楽しむ方法を検討しましょう。実際、街中にはバーベキューが許可されている施設がいくつもあり、インターネットで簡単に見つけられます。この章では、バーベキューを楽しめる代表的な施設やスポットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

近所の公園

公園によっては、バーベキューができるスペースが用意されている場合があり、事前に予約することで利用が可能です。ただし、ゴミの持ち帰りや利用時間、利用料金などは施設や自治体によって異なるため、バーベキューの予定日までには確認しておきましょう。

 

なお、バーベキュースペースが誰でも入れるようになっている公園では、安全面に配慮する必要があります。小さな子どもが急に寄ってくることもあるので、許可があってもコンロやバーナーの取扱いには注意しましょう。

レストランのテラス席

レストランによっては、テラス席でバーベキューを楽しめる場合があります。自分でコンロや食材を持ち込む必要がないため、準備や片付けの手間がかからない点が魅力です。

 

ただし、レストランでは時間制限があるため、一日中の利用が難しいケースが一般的です。とはいえ、確実にバーベキューを楽しめる点は大きなメリットといえます。

キャンプ場

キャンプ場にはグリルや炊事場、ゴミ処理場が整っているため、山間部や海岸線で開放的なバーベキューをしたい人に向いています。最近では、シャワー室やWi-Fiが完備されているキャンプ場も多く、特に利便性の高い場所は早い段階で予約が埋まることも珍しくありません。

 

キャンプ場ごとにルールが定められているため、利用の際は事前に確認しておきましょう。

まとめ

賃貸物件では多くの場合、火災の危険性や近隣トラブルの可能性を考慮して、バーベキューが禁止されています。バーベキューを考えている方は、賃貸借契約書をよく読み、禁止行為となっていないか確認しましょう。

 

近所の公園やレストランのテラス席など、バーベキューが可能な場所は複数あります。友人や家族を招いてバーベキューを計画する場合は、そちらも事前に探しておくことをおすすめします。 

 

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