賃貸住宅でも「映画館のような臨場感を味わいたい」という人もいるでしょう。最近では、壁に穴を開けずに設置できるプロジェクターが増えており、賃貸でも本格的なホームシアターを楽しめるようになっています。
この記事では、賃貸物件でも利用可能なプロジェクターとスクリーン、失敗しない選び方について解説します。映画好きの人やリラックス空間をつくりたい人は、ぜひ参考にしてください。
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賃貸住宅でも楽しめるプロジェクターとスクリーン

はじめに、賃貸住宅でも楽しめるプロジェクターとスクリーンについて解説します。
プロジェクター
賃貸物件で使いやすいプロジェクターには、主に以下の2つのタイプがあります。
- シーリングライト一体型のプロジェクター
- モバイルプロジェクター
それぞれの特徴について見ていきましょう。
シーリングライト一体型のプロジェクター
シーリングライト一体型のプロジェクターとは、照明器具であるシーリングライトにプロジェクター機能が搭載された製品のことです。以下のような特徴があります。
- 天井に設置するだけで特別な工事や配線は不要
- 設置するスペースが不要で部屋を広く使える
- インテリアとしてもスタイリッシュ
設置方法は、シーリングライトを設置する金具に差し込むだけです。部屋の空間を利用しないため、スペースが限られている賃貸住宅に適しています。
また、天井につけたままなので出し入れをする手間も省け、目立たないのも良い点です。天井のスピーカーから音が流れると、まるで映画館にいるような臨場感を味わえるでしょう。
モバイルプロジェクター
モバイルプロジェクターとはその名のとおり、持ち運び可能なコンパクトなプロジェクターのことです。
以下のような特徴があります。
- 小型軽量で持ち運びが簡単
- バッテリー駆動のモデルが多く屋外での使用も可能
- キャンプや旅行などのシーンでも活用できる
部屋を移動する際も気軽に持ち運びができます。スタンドを利用すれば、さまざまな高さや角度で視聴可能です。
近年では、小型でも高い性能を持つモデルが続々登場しているので、満足度の高い映像を楽しめるでしょう。
スクリーン
プロジェクターの映像をより鮮明に楽しむためには、専用のスクリーンがあると便利です。賃貸で利用しやすいプロジェクター用スクリーンとしては、以下の2点が挙げられます。
- 自立式スクリーン
- スクリーンシート
上記のタイプについて詳しく見ていきましょう。
自立式スクリーン
自立式スクリーンとは、壁や天井に固定する必要がなく、スタンドや脚を使って自立設置できるプロジェクター用のスクリーンのことです。
以下のような特徴があります。
- 軽量で折りたためるタイプもあり持ち運びが簡単
- 部屋のどこにでも設置できてレイアウトの自由度が高い
設置は置くだけなので、非常にシンプルです。また、部屋を移動させる際にも楽に持ち運びができ、天井や壁にネジで固定する必要がありません。そのため、賃貸物件でも原状回復を気にせずに使用できるのが大きなメリットです。
使用しないときは折りたたんで収納可能なので、収納スペースが限られる賃貸の部屋でも無理なく保管できます。
スクリーンシート
スクリーンシートとは、プロジェクターの光を効率的に反射し、鮮やかで美しい映像をつくり出すためのシートのことです。
以下のような特徴があります。
- 安価で購入できる
- 場所を選ばずに設置できる
- 引っ掛けて利用することも可能
ほかの種類より比較的価格が安いので、購入しやすいのがメリットです。賃貸であれば、スクリーン上部に付いているフックをカーテンレールなどに引っ掛けて設置すれば、壁や天井を傷めず利用できます。
壁に取りつける際には、簡単にはがせる両面テープを使うと、跡を残さずにはがせて安全です。また、画鋲やピンを使って取りつける方法もあります。
壁にピンなどで開けた小さな穴は「通常の使用の範囲内」と判断されるため、原則として原状回復義務には該当しません。ただ、心配な場合は、管理会社に承諾をもらってから設置するといいでしょう。
プロジェクター選びで失敗しないポイント

ここでは、プロジェクター選びで失敗しないポイントを3つ紹介します。
距離が短くてもきれいに投影できるか
賃貸住宅でプロジェクターを選ぶ場合は、距離が短くてもきれいに投影できるかを確認しましょう。部屋が狭い場合は、省スペースでも利用できる短焦点プロジェクターがおすすめです。
短焦点プロジェクターとは、一般的にスクリーンから80cm~1mほどの近い距離で投影できるものを指します。短い距離でも大画面を実現できるため、狭い部屋でも使用できるのがメリットです。
近年では30cmほどの距離で投影できる超短焦点プロジェクターも登場しています。ただし、短焦点になるほど価格が高くなるため、予算に合わせて選びましょう。
映像の歪みを補正する機能があるか
美しい映像を堪能するには、映像の歪みを補正する機能があるかも重要なポイントです。
賃貸では原状回復などの問題により、壁に直接固定するのが難しい場合があるため、歪みのない映像を投影できるプロジェクターが適しています。
具体的には、「縦横台形補正機能」が搭載されたプロジェクターを選ぶといいでしょう。縦横台形補正機能があれば、左右の方向に生じる画面の台形歪みを自動で補正してくれます。
プロジェクターを設置する位置の自由度が高くなるため、スクリーンを正面に設置できない状況でも、映像を安定して楽しめるでしょう。
静かな設計であるか
プロジェクターは動作時に音が発生します。賃貸住宅では、騒音トラブルにつながる可能性もあるため、できるだけ静かな設計のモデルを選びましょう。
プロジェクターの静音性を示す指標として、騒音値(デシベル:dB)があります。下記の騒音値を参考にプロジェクターを選ぶといいでしょう。
※(単位:デシベル)
騒音の大きさ | 聴覚的な目安 | 騒音の具体例 |
|---|---|---|
静か | 30デシベル | 深夜の郊外 |
40デシベル | 図書館 | |
普通 | 50デシベル | 静かな事務所の中 |
60デシベル | デパート店内 | |
うるさい | 70デシベル | 騒々しい事務所の中 |
80デシベル | 走行中の電車内 |
快適に利用するためには、図書館程度の静かさである「40デシベル」までのモデルが望ましいでしょう。それ以上の音量は、人によっては騒音と感じる場合があります。
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スクリーンを置く場所・貼る場所がない場合は?

スクリーンを置くスペースや貼りつける場所がない場合は、クリップを使い、カーテンレールやスタンドに挟む方法がおすすめです。クリップで挟むだけなので、賃貸でも室内を傷つける心配がありません。
また、前述したように、カーテンレールに引っ掛ける場所があれば、そこを使って設置することも可能です。その際、S字フックを用いると便利でしょう。ただし、細めのS字フックを選ばないと穴に入らない場合があるので、購入の際は注意しましょう。
もし、部屋に白くて平らな壁があれば、その壁をスクリーン代わりにする方法もあります。部屋を探す際は、リビングに大きな白壁がある物件を選ぶといいでしょう。
まとめ

賃貸住宅でも、シーリングライト一体型プロジェクターやモバイルプロジェクターを使えば、手軽に大画面を楽しめます。
広いスペースを取れない場合は、どこに置いてもきれいな映像を楽しめる「縦横台形補正機能」が搭載されているプロジェクターを選ぶといいでしょう。
騒音トラブルを避けるため、静音性の高いモデルを選ぶことも大切です。 自分の部屋に適したモデルのプロジェクターやスクリーンを選び、理想的なホームシアター環境をつくってください。
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