賃貸物件を選ぶうえで、角部屋にこだわる人はいますが、その一方で“角部屋はやめておいた方がいい”という意見もあります。角部屋は、賛否両論がありますが人気の間取りでもあるため、メリットとデメリットを比較し、自分に合った生活ができるかどうかを確認することが重要です。
今回は角部屋の特徴とメリット・デメリット、快適に暮らすためのポイントについて解説します。
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角部屋の特徴とは

角部屋とは、賃貸マンションの角にある部屋のことです。マンションの形状がコの字型やL字型の場合、その曲がり角の部分にある部屋も角部屋に含まれます。なお、角部屋以外の部屋は中部屋と呼ばれ、一般的に賃貸物件には必ず数部屋の角部屋が設けられています。
隣接する部屋が片方だけのため、角部屋ならではの特徴があります。この章では、賃貸物件を検討するうえで知っておきたい角部屋のメリットを紹介します。
騒音トラブルの影響を受けにくい
角部屋は他の部屋と比べて寝室と接している壁が少なく、生活音が外に伝わりにくい構造になっているため、静かに過ごしたい方におすすめです。
賃貸住宅では、生活音が気になるという方も多いでしょう。特に、両側に住戸が隣接している中部屋は、隣室の生活音が双方から聞こえやすいため、小さな子どもがいる世帯や勤務時間が遅い方などにとってはストレスの原因になりかねません。また、自分の話し声やテレビの音などが両方の部屋に漏れてしまう可能性もあります。
一方、角部屋は片側が外になるため、音が響きにくく、プライバシーを守りやすい点がメリットです。特に最上階の角部屋は、上の階からの騒音を気にせず、より静かに過ごせるため、人気が高い傾向にあります。
日当たり・風通しがよい
角部屋では、部屋がない方の壁に窓を設置できるので、日当たりと風通しがよくなる点がメリットです。一部のマンションでは、2つベランダを設置でき、洗濯物を干すスペースとして活用できる場合もあります。
一般的に、賃貸マンションは一戸建てに比べて日当たりと風通しが悪いとされますが、角部屋はそれらのデメリットを補える点が魅力です。
ほかの部屋より広い可能性がある
間取りによるものの、角部屋はマンション全体の設計や各階の戸数によって、他の部屋に比べて専有面積が広くなることがあります。部屋が広く、日当たりや風通しのよい角部屋は、快適でストレスの少ない暮らしがしやすいと言えるでしょう。
これらの特徴から、角部屋は人気が高く、新築の賃貸マンションでは角部屋から先に満室になることも珍しくありません。
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賃貸住宅の角部屋に住むデメリット

角部屋には、特有のデメリットも存在します。この章では、角部屋のデメリットについて見ていきましょう。
家賃が高めに設定されている
角部屋には先述のとおり「騒音トラブルが少ない」「日当たりと風通しがよい」といった魅力があり、快適さを求める人から人気を集めています。そのため、中部屋と比較して家賃が高めに設定されているケースが多い点が特徴です。
快適性を重視することも大切ですが、家賃が割高になる可能性があるため、その快適さが自分の生活に合った価値であるかどうか慎重に検討することが大切です。
気温によって室温が変化しやすい
角部屋は日当たりがよいため、夏場には直射日光を受けやすく、他の部屋よりも室温が上がりやすくなります。また、冬場には結露が発生しやすいため、特に築年数が古く断熱性能の低いマンションでは注意が必要です。
これらのデメリットから、角部屋では快適な室温を保つために、エアコンや暖房器具を使う頻度が必然的に多くなります。そのため、他の部屋に比べて電気代が高くなってしまう可能性もあります。
角部屋を検討する際は家賃だけでなく、電気代の増加も視野に入れて、総合的に判断することをおすすめします。
外からの視線が入りやすい
角部屋は外壁に面した側に窓やベランダがあることが多く、人の目が気になりやすい点がデメリットです。低層階の場合は、歩行者やドライバーと目が合うことがあり、プライバシーの観点から窓やベランダがあっても活用しないという人もいます。
このように周辺環境によっては角部屋が持つメリットを活かしきれないこともあるため、注意しましょう。
空いている部屋が少ない
角部屋は各階に1~2戸しかないうえに人気も高いため、候補となる物件が少なくなります。また、角部屋を選ぶ人は長期間入居する傾向があるため、一度誰かが住み始めると空室が出ない状況が想定されるでしょう。
そのため、角部屋限定で物件を探すと見つけづらく、たとえ見つかっても他の人に先に契約されてしまうことが少なくありません。希望の条件に合う角部屋を見つけるまでには時間がかかるため、早急に新しい住居を探す必要のある方は、他の部屋も視野に入れることをおすすめします。
角部屋の生活を快適にするためのアドバイス

角部屋で快適に暮らすためには、メリットを活かしつつデメリットを解消することが大切です。この章では、角部屋で生活するにあたり、失敗しないポイントを解説するのでぜひ参考にしてください。
周辺環境を確認する
前述したように、角部屋は中部屋に比べて外から部屋の中が見えやすいため、住み始めてから「人の目が気になって落ち着かない」と感じて後悔する人もいます。このような失敗をしないためには、人の目を気にすることなく、ベランダを有効活用できる部屋を選ぶことが大切です。
物件を内覧する際は、室内からの眺めだけでなく、検討している物件が周辺からどのように見えているのかを確認しましょう。歩道からの見え方やドライバー目線など、いろいろな視線で確認することで、安心して暮らせる角部屋を選ぶことができます。
防犯対策を行う
角部屋を選ぶ際は外からの視線だけでなく、防犯面でも注意が必要です。窓やベランダは空き巣の主な侵入経路となるため、事前に防犯対策を行いましょう。
具体的には、道路に面しているベランダには洗濯物を干さないようにする、窓に目隠しになるシートを貼るなどの対策が有効です。
家族構成やライフスタイルが筒抜けになっていると空き巣に狙われやすくなるため、安心して暮らすためにも万全な防犯対策を行いましょう。
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まとめ

角部屋には、「日当たり・風通しがよく、騒音トラブルが少ない」というメリットがある一方、「家賃が割高で電気代がかかりやすい」というデメリットが存在します。そのため、角部屋を選ぶかどうかは、メリットとデメリットを慎重に比較検討したうえで判断することが重要です。
また、角部屋には防犯性が低いデメリットもあるため、防犯対策が必要です。防犯対策を万全にすることで、角部屋の開放感を楽しみながら安全で快適な生活を送れるでしょう。
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