年齢を重ねていくうちに、人は誰でも日常生活でさまざまな不安や問題を抱えてしまうものです。特に高齢者の場合、身体能力の低下や認知症などで自分一人では解決できないことが増えていくため、家族のサポートは欠かせません。

まずは生活状況を把握し、本人の意向を尊重したうえで必要な支援を行っていくことが大事です。

記事では、一人暮らしの高齢者が抱える暮らしの問題や、生活の負担を軽減するためのポイントなどを解説します。

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内閣府が公表している2023年版「高齢社会白書」によれば、65歳以上の人口は3,624万人、高齢化率は29.0%です。

 

高齢者の単身世帯は約742万世帯で、全人口に占める割合は男性が15.0%、女性は22.1%です。2040年までにはさらに増加し、一人暮らしの割合が男性は20.8%、女性は24.5%までにのぼると推計されています。

 

生活や健康面での不安を抱えながら暮らす高齢者は、少なくないでしょう。快適に暮らせるよう、具体的にどのようにサポートしていけばいいのか考える必要があります。

 

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高齢者が一人暮らしをする理由としてまず挙げられるのは、身近に頼れる親族がいないことです。

 

子どもがいても遠方に住んでいたり、親族が近くにいてもその親族も高齢であったり、友人は他界してしまったりするケースが考えられます。

 

また、家族に迷惑をかけたくないという気持ちから、一人で暮らしている高齢者や、今の暮らしに満足している、自由に暮らしたいという思いから、あえて一人暮らしを選んでいる高齢者もいます。

 

今元気に一人で暮らしていても、将来的な介護のリスクは誰にでもあります。家族は、いざというときに備えて準備しておくことが大切です。

 

高齢になってくると、今までは自分で対処できていたことも、周りからのサポートなしではできなくなる場合があります。

 

一人暮らしの高齢者をうまくサポートするために、まずは高齢者がどのような問題を抱えやすいのかを把握しておきましょう。

 

一人暮らしが長くなり、家族や友人と交流する機会も少なくなると、生活意欲が次第に低下していきます。

 

生きがいがなくなる、身なりを気にしなくなる、家事がおろそかになって部屋が汚れる、食生活が乱れる、といった状況に陥りやすくなります。また、経済的な不安から過度な節約をすることもあるでしょう。

 

そのような状態が続くと、心身ともに疲弊して、要介護状態に陥るケースもあります。

 

生活状況や健康状態を把握するとともに、趣味を楽しんだり社会とつながりを持ったり、生活にメリハリがつくようにサポートする必要があるでしょう。

 

認知症になると、お金の管理ができない、慣れた道で迷ってしまうなど、日常生活に支障をきたしてしまいます。

 

症状は自覚しにくいので、一人暮らしの高齢者は認知症が進行しやすくなってしまいます。進行を抑えるためには、早い段階で対策をとることが大切です。そのために大事なのは、いち早く家族が気づいてあげることです。

 

遠方に住んでいるなど、家族でサポートできない場合は、介護や看護などのサービスを利用しましょう。行政機関の窓口に早めに相談をして、専門家のサポートを受けながら、適切に対処していきましょう。

 

高齢者を標的とした特殊詐欺や悪徳商法などの被害は年々増加しているため、一人暮らしの場合は特に注意が必要です。

 

同居していれば家族が犯罪に気づく可能性はありますが、一人暮らしの高齢者は判断能力が低下し、トラブルに巻き込まれる恐れがあります。

 

見守りサービスを活用したり、日頃から電話などで連絡を取り合ったり、コミュニケーションをとることが大切です。

 

急に体調が悪化したときに、一人暮らしでは自力で助けを求めることが難しいので、孤独死につながるおそれがあります。

 

安否確認サービスや、自治体による高齢者向けのサービスを利用することで、孤独死のリスクを減らしましょう。

 

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一人暮らしの高齢者が抱えがちな問題は、早めに対応することで問題が深刻化することを防げます。具体的な対応のポイントを解説します。

 

閉じこもりがちな生活を送ったり、生活のリズムが整えられなかったりする場合は、話し相手や外へ連れ出してくれる人が必要です。

 

介護保険による定期的なヘルパーの訪問や、デイサービスなどを利用して、生活にメリハリがつくようにしましょう。日頃から自宅を訪れる人がいれば、暮らしに張り合いが出てきます。

 

認知症の進行を遅らせたり、予防したりするには、運動や認知機能のリハビリが必要です。家族でサポートするのは難しい場合があるので、デイサービスやショートステイの利用を検討してみましょう。

 

サービスを利用することで、専門スタッフによるリハビリやレクリエーションを受け、コミュニケーションをとる機会が増えることも期待できます。

 

特殊詐欺や悪徳商法といった犯罪に巻き込まれないようにするには、家族がこまめに声がけや見守りを行うことが大事です。

 

日頃からコミュニケーションをとることで、ちょっとした変化に気づきやすくなり、何かあったときに高齢者自身も相談しやすくなるでしょう。

 

地域のイベントへの参加や、趣味の集まり、友人と定期的に会うなど、人と交流する機会が増えるように促してあげましょう。

 

普段から地域の人と交流があれば、何か異変があったときに周囲の人に気づいてもらいやすくなり、孤独死のリスクを減らせます。認知症の予防や生きがいにもつながるでしょう。

 

高齢者が安心して一人暮らしをするには、住まい選びも大事なポイントになります。日々の暮らしにおける不安を少しでも解消できる物件であれば、落ち着いた気持ちで毎日暮らせるはずです。

 

LIFULL HOME’Sでは、高齢者向けやバリアフリー化された賃貸物件を探すことができます。周辺環境なども踏まえて、生活状況に合わせた物件を見つけましょう。

 

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高齢者が抱えがちな問題とは?

 

生活意欲の低下や認知症の進行、犯罪に巻き込まれる可能性や孤独死のリスクなどが挙げられます。問題が起こってからでは手遅れになることがあるので、あらかじめ対処法を家族で考えておくことが大切です。

問題を軽減するためのポイントは?

 

一人暮らしの高齢者が抱えやすい問題を軽減するには、介護保険のサービスを利用したり、家族が普段から声がけや見守りを行ったりすることが大事です。また、地域のコミュニティへの参加を促し、孤立することを防ぐように気を配ってあげましょう。

 

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