一人暮らしを快適にスタートするには、どんな暮らしをしたいのか、あらかじめイメージしておくと、理想の部屋が見つかりやすくなります。

特に荷物の量が多い人は、内見の段階で家具や家電製品などを置くスペースがどの程度確保できるのかをチェックしておきましょう。

この記事では、一人暮らしで9.5畳の広さの部屋を検討している人に向けて、家賃相場や向いている人、家具のレイアウトのコツなどを解説します。

賃貸物件を探す一人暮らしにぴったりな物件

 

居室スペース9.5畳は、平米数に換算すると約15.4平米です。

 

国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」によると、一人暮らしに最低限必要な居住面積(最低居住面積水準)は25平米とされています。

 

9.5畳のワンルームの場合、専有面積が25~28平米前後になる場合が多いので、余裕のある広さではありませんが、一人暮らし用の部屋としては十分でしょう。

 

ある程度の家具を配置でき、レイアウト次第では部屋を広く見せることも可能です。

 

住むエリアや築年数などにもよりますが、部屋が広くなるほど家賃は高くなるので、家賃負担とのバランスを考えたうえで、自分に合った物件を見つけましょう。

 

物件を選ぶ際には、住みたいエリアの家賃相場を把握しておきましょう。

 

不動産情報ポータルサイトのLIFULL HOME’Sで、東京23区における9.5畳の一人暮らし向けの物件(ワンルーム、1K、1DK)を検索すると、2024年2月1日時点で2,589件がヒットしました。

 

目安として、区ごとの平均的な家賃相場(専有面積25~30平米)をまとめると、以下のとおりです。

地域名

家賃相場

千代田区

14万8,400円

中央区

12万8,400円

港区

14万3,900円

新宿区

12万3,500円

文京区

11万円

台東区

11万7,200円

墨田区

10万2,200円

江東区

10万9,800円

品川区

10万9,600円

目黒区

11万7,600円

大田区

9万1,900円

世田谷区

9万8,400円

渋谷区

13万300円

中野区

9万5,400円

杉並区

8万7,600円

豊島区

10万2,600円

北区

9万3,900円

荒川区

9万300円

板橋区

8万5,700円

練馬区

8万1,100円

足立区

7万3,800円

葛飾区

7万2,500円

江戸川区

7万5,100円

※ 2024 年2 月時点 専有面積25~30平米 ワンルーム、1K、1DK/マンション、アパート、一戸建ての家賃相場

 

次に、東京都の市部についても同様に検索すると、2024年2月1日時点で540件がヒットしました。

 

主な地域について、家賃相場は以下のとおりです。

地域名

家賃相場

八王子市

6万1,300円

立川市

7万3,100円

武蔵野市

8万7,400円

三鷹市

8万200円

青梅市

6万8,700円

府中市

6万9,700円

昭島市

6万6,800円

調布市

7万6,600円

町田市

7万2,000円

小金井市

7万1,400円

小平市

6万1,200円

日野市

6万1,600円

東村山市

5万5,900円

国分寺市

7万800円

国立市

6万7,500円

福生市

6万3,400円

狛江市

6万9,900円

東大和市

5万7,300円

清瀬市

6万4,300円

東久留米市

6万8,200円

武蔵村山市

5万5,100円

多摩市

6万4,900円

稲城市

6万4,700円

羽村市

6万4,200円

あきる野市

5万1,500円

西東京市

6万7,000円

※ 2024 年2 月時点 専有面積25~30平米 ワンルーム、1K、1DK/マンション、アパート、一戸建ての家賃相場

 

賃貸物件を探す 家賃相場を調べる

 

9.5畳の居室スペースがあれば、問題なく一人暮らしができますが、間取りによって生活のしやすさは変わります。まずは、ワンルームと1Kの間取りの違いについて理解しておきましょう。

 

ワンルームは玄関・キッチン・居室が1つの空間にある間取りのことです。シンプルに暮らせて、比較的家賃がリーズナブルな物件を見つけられるのがメリットです。

 

ただし、玄関から部屋全体が見渡せるため、プライバシーを確保するには家具のレイアウトなどを工夫する必要があります。

 

一方、1Kの間取りは、居室とキッチンの間にドアなどが設置されている間取りを指します。仕切りがあることで、キッチンのにおいが居室に広がりにくい、玄関から部屋が丸見えにならないといった利点があります。

 

また、居室部分をドアで区切れるため、居室の空調効率がよくなる点もメリットです。

 

ワンルームはキッチンなども専有面積として含むため、同じ9.5畳であれば1Kの方が全体の面積は広くなります。

 

しかし、家賃の面ではワンルームの方が比較的手頃な物件を見つけやすくなります。どのような暮らしをしたいかによっても、適した間取りは違ってくるでしょう。

 

9.5畳の広さがあれば、ある程度大きめの家具を置くことが可能です。ただし、十分なスペースがあるわけではないので、荷物が多い場合は備え付けの収納スペースがある物件を選んだ方がいいでしょう。

 

9.5畳の部屋での暮らしが向いている人の特徴をみてみましょう。

  • 住むエリアにこだわりがある
  • 荷物の量が少ない
  • 学生などの単身者
  • 部屋の広さと家賃のバランスを取りたい など

9.5畳の部屋は、一人暮らしには十分な広さですが、住むエリアによっては家賃が高くなるので注意が必要です。

 

ある程度暮らしやすい部屋の広さを確保しつつ、住むエリアにこだわりたい人に9.5畳はちょうどよいサイズ感・費用感でしょう。

 

自分のライフスタイルと照らし合わせて、快適に暮らせそうかを判断してみましょう。

 

賃貸物件を探す 一人暮らしにぴったりな物件

 

9.5畳の居住スペースは、家具のレイアウトによっては手狭に感じてしまう場合があります。家具を購入するときは、事前に部屋のレイアウトを考えて、広く見えるように工夫しましょう。

 

たとえば、家具の高さをできるだけ低いものでそろえると、圧迫感を軽減できます。背の高い家具を配置する際は、部屋の入り口から家具が視界に入りにくいように手前に置くとすっきりした印象を与えられます。

 

荷物が多い場合は、備え付けの収納スペースがある物件を選ぶと、空間にゆとりを持たせやすくなるでしょう。

 

また、家具やカーテンなどの色によっても部屋の印象はずいぶんと変わってきます。インテリアは3色以内でまとめると、すっきり見えておしゃれ感が高まります。

9.5畳の広さは一人暮らしに適している?

 

9.5畳は平米数に換算すると15.4平米です。都心部や都市部に一人で暮らすには、十分な広さです。暮らしやすい部屋の広さを確保しつつ、住むエリアにこだわりたいという人に向いているでしょう。

ワンルームと1Kはどちらがおすすめ?

 

ワンルームは空間に仕切りがない分、1Kよりも居室スペースは狭くなりますが、その分、家賃は安めです。一方、1Kはキッチンとの間に仕切りがあるので、生活空間を分けられるのがメリットです。それぞれの間取りの特徴を把握したうえで、どのタイプの部屋を借りるか決めましょう。

 

賃貸物件を探す 一人暮らしにぴったりな物件

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