一人暮らしの部屋選びの際は、家賃を抑えられるワンルームを選ぶ人も多いのではないでしょうか。ただ、広さが限られているワンルームの場合、圧迫感や窮屈さを感じるケースもあります。

ワンルーム(1R)の部屋を余裕のある広い空間に見せるには、ポイントを押さえた物件選びとレイアウトの工夫が必要です。今回は、一人暮らしのワンルーム選びのポイントやレイアウトごとのメリット・デメリットなどを紹介します。

賃貸物件を探すワンルームの物件

 

ワンルームとは、キッチンと居室の間に仕切りがない間取りを指します。ただ、一口にワンルームといっても、間取りにはいくつかの種類があることをご存じでしょうか。

 

ワンルームでよく見られる3つの間取りタイプを特徴とともに紹介します。

居室の一角にキッチンが設けられていて、空間が一体化しているタイプのワンルームです。仕切りがなく開放的で、スペースを最大限有効活用できるのが魅力です。

 

その半面、料理や食材の匂いが居室に広がりやすく、油汚れなどが居室についてしまうことがある点はデメリットといえるでしょう。

 

キッチンと居室が空間としてはつながっていながらも、緩やかに分けられているワンルームもあります。廊下にキッチンが設けられているタイプは、ワンルームのなかでもスタンダードな間取りです。

 

キッチンと居室が一体化しているタイプに比べると、キッチンの匂いや汚れが居室に流れにくいのが特徴です。キッチンと居室の境界部に突っ張り棒などでカーテンを設置すれば、1Kのように空間を仕切ることもできます。

 

ただ、キッチンと居室との間に扉があってきっちり仕切ることができる1Kとは異なり、料理や食材の匂いをしっかり防げるわけではありません。カーテンなどを設置すると、ワンルームならではの開放感が失われる点にも注意が必要です。

 

ワンルームでカウンターキッチンが設けられている物件もあります。

 

カウンターキッチンは壁つきキッチンに比べて広いスペースが必要なため、部屋の面積自体が大きめになります。キッチンを広く使えるので、普段からこまめに自炊する人や料理が好きな人、料理をしながらも部屋を見渡したい人におすすめです。

 

このタイプは専有面積が比較的広いうえ、キッチン設備が充実していることも多く、周辺相場に比べて賃料は高くなる傾向にあります。

 

賃貸物件を探す ワンルームの物件 広めのワンルーム物件

 

ワンルームの間取りや設備は物件ごとに異なります。物件選びで失敗しないためにはどのようなポイントをチェックすべきなのか、項目ごとに見ていきましょう。

 

ワンルームでは、限られたスペースをいかに有効活用するかが重要です。スペースを最大限活用するには、シンプルな正方形や縦長・横長の長方形の物件を選ぶといいでしょう。

 

三角形の物件や凹凸のある複雑な形状の物件はデッドスペースが生まれやすく、レイアウトが難しく感じるかもしれません。

 

そのうえで、広さも物件選びの大切なポイントです。荷物の多い人なら、居室は最低でも6畳以上ある物件を選ぶようにしましょう。

 

ワンルームを広く見せたい場合、収納スペースが多い物件を選ぶことも大切です。収納が少ないと別で収納スペースを確保しなければならず、たとえ面積の広い部屋であっても、結局狭く感じるケースがあります。

 

自分が持っている荷物をしまっておけるだけの収納スペースがあるか、事前に確認しておきましょう。

 

コンパクトな動線はワンルームの大きな魅力です。生活動線をコンパクトにまとめつつ、居室スペースを十分に確保することで、ワンルームであっても広さを感じられます。

 

ポイントは水回りが玄関近くに集約されていることです。外出時・帰宅時に便利なほか、家事もスムーズにこなせるため、生活上のストレスが軽減されるでしょう。

 

一人暮らしのワンルームを広く見せるには、部屋の間取りに合ったレイアウトを意識したいところです。間取り別にワンルームのレイアウトの特徴やメリットを見ていきましょう。

 

縦長の間取りはワンルームでよく見かけるタイプです。奥行きがあり、玄関から正面の窓に向けて視線が抜けるのが特徴で、この視線の抜けを上手に生かせば広く開放的な印象になります。

 

ポイントは、ベッドや背の高い収納棚など空間を大きく使う家具を、両側の壁沿いに配置することです。

 

ベッドは奥行きに合わせて縦に置くと、視線や動線を邪魔することなくスペースを確保できます。ベッドを横向きにして窓際に設置するのもいいですが、ベランダがある場合は出入りがしにくくなる点に注意が必要です。

 

部屋の横幅が限られているので、購入する家具の横幅や奥行きをしっかりと計測し、できる限り窓に家具がかぶらないよう配慮しましょう。

 

横長レイアウトのワンルームの特徴は、窓が広く取られているため日当たりがよく、明るく開放的な印象になることです。

 

ただ、最も大きな壁面の多くを窓が占めている場合、家具のレイアウトは縦長に比べて限定されるでしょう。また、部屋に奥行きがないので、高さのある家具を置くと圧迫感が出てしまいます。

 

日当たりのよさを存分に生かすには、背の低い家具を選び、横向きにしたベッドを窓際に設置するのがおすすめです。L字のソファや棚で部屋の角を活用するのもいいでしょう。

 

ワンルームの物件のなかにはロフトつきの部屋もあります。

 

一定の広さのあるロフトは、寝室や収納スペースとして利用できるので、スペースを占領するベッドや収納家具を居室に置かなくて済むのが魅力です。ただ、ロフトに上がるはしごの位置や角度によっては、はしごの下がデッドスペースになることがあるため注意しましょう。

 

ロフトへの上り下りが大変に感じる場合は、扇風機やヒーター、キャンプ道具などといったシーズンアイテムや使用頻度の低いものの収納スペースとして活用するのがおすすめです。居室の物量が減り、限られたスペースを有効活用できます。

 

賃貸物件を探す ワンルームの物件 広めのワンルーム物件

 

一人暮らしのワンルームを広く見せるためには、レイアウトしやすい形状の部屋を選ぶこと、部屋の広さに合わせたインテリア・レイアウトを考えることはもちろん大切です。

 

ただ、間取りに合わせるばかりで好きなものを選べないようでは暮らしの充実度が下がってしまうでしょう。生活の質を向上するには「自分の好きなものに囲まれて暮らす」という視点も重要です。

 

ここでは、レイアウト以外に意識したい、一人暮らしでインテリアを選ぶ際のポイントを紹介します。

 

家で過ごす時間が快適になるよう、なるべく自分の好きなインテリアを選ぶようにしましょう。

 

インテリア選びでは実用性や効率性、価格も重要ですが、何よりも自分が「よい」と思ったものをそろえることが大切です。好きなインテリアに囲まれれば、住みやすさや心地のよさがアップします。

 

一人暮らしで家具を選ぶにあたってのもうひとつのポイントが、長く愛用できるものを選ぶことです。

 

特に、ソファやテーブルなど日常的に使う大物の家具は、少し値段が張ったとしても長く愛用できるものを選ぶのがおすすめです。上質なインテリアは気持ちの余裕を生み、心理的な開放感を与えてくれるものです。

 

また、大物家具は処分する際にも手間やコストがかかります。すぐに消耗したり壊れたりするものよりも、長く大事に使える家具を購入した方が、経済的にもお得になることがあります。

 

ワンルームにも間取りの種類があり、タイプごとに異なる特徴やメリット・デメリットがあります。縦長、横長といった部屋の特徴ごとに適したレイアウトを考えることで、広く開放的な空間を演出できるでしょう。

 

この記事を参考に、限られた面積でも広く感じられる快適なワンルーム暮らしを目指してみてください。

 

賃貸物件を探す ワンルームの物件 広めのワンルーム物件

公開日: