一人暮らしを検討している人のなかには、実際に一人暮らしをしている人がどのくらいいるのか知りたいと思う人もいるのではないでしょうか。
この記事では、一人暮らしの割合とともに、一人暮らしの人が抱える不安やリスク、物件を選ぶポイントについて解説します。
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一人暮らしの割合

2020年の「国勢調査」(5年ごとに実施)によると、日本での一人暮らし世帯の数は2,115万1,042世帯で、一般世帯(5,570万4,949世帯)の38.1%を占めるといわれています。
次に多いのが「夫婦と子供から成る世帯」で25.1%(1,394万9,190世帯)。そして、「夫婦のみの世帯」が20.1%(1,115万8,840世帯)、「ひとり親と子供から成る世帯」が9.0%(500万2,541世帯)となっています。
次に、より詳しく、年代別や地域別で一人暮らし世帯の割合を見てみましょう。
年代別の割合
年代別に見た男女の一人暮らし世帯の割合
年代 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
15~24歳 | 18.5% | 15.7% |
25~34歳 | 28.8% | 19.7% |
35~44歳 | 17.0% | 9.4% |
45~54歳 | 17.9% | 10.2% |
55~64歳 | 18.7% | 13.0% |
65~74歳 | 16.7% | 17.3% |
75~84歳 | 12.7% | 26.0% |
85歳以上 | 14.6% | 25.6% |
参照:総務省統計局「令和2年国勢調査 人口等基本集計結果 結果の概要p.39」
男性で一人暮らし世帯がもっとも多い年代は25~34歳、女性は75~84歳ということが分かります。
一人暮らし世帯は拡大している
一人暮らし世帯は拡大を続けており、1980年の国勢調査時の19.8%と比べると2020年時点ではほぼ倍増している計算になります。
現在、高齢者の5人に1人が一人暮らし世帯といわれており、今後さらに高齢者の一人暮らし世帯が増加することが予想されます。
さらに、プライバシーを確保できることや都市部において1人で生活するのに役立つサービスが充実して不便さを感じないという事情も、一人暮らし世帯が増加した理由といえるでしょう。
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一人暮らしの人が抱える不安・リスク

実際に一人暮らしをしている人は、さまざまな不安やリスクを抱えています。
これから一人暮らしを始めることを検討している人にとって、どのような不安やリスクがあるのかを知ることは、それらを解消する方法や対策を探ることにつながります。
生活面の不安
一人暮らしを始めると、実家暮らしではあまり気にする必要がなかった家賃や食費、光熱費などを自分で支払わなければなりません。
そのため、実家暮らしの人より自由に使えるお金が減るというリスクが発生します。一人暮らしは自由な時間が増える分、出費が多くなるため金銭面での自由度は低くなります。
また、一人暮らしを始めることで、掃除や洗濯、食事の用意などの家事を自分で行う必要が出てきます。家事には多くの時間と手間がかかるため、計画的にスケジュール管理をすることが重要です。
高齢者の一人暮らしでは、特に親族が遠方に住んでいる場合などは安否確認を行いにくく、災害時を含む緊急時に一緒に行動できないという不安があります。
火事や地震などの災害が起こった場合に、自分一人で避難することが難しいこともあるため、高齢者の一人暮らしは災害時のリスクが高いといえるでしょう。
健康面の不安
一人暮らしでは、病気やケガで寝込んでしまうと身の回りのことができなくなる恐れがあります。さらに、自宅で倒れてしまうと自力で通報できないため、発見が遅れるケースがあるかもしれません。
特に高齢者の場合は、年齢とともに病気のリスクが高まり、一人暮らしでは適切な対応ができないことが多いため、親族のサポートが不可欠となります。このように、健康面での不安も一人暮らしの大きなリスクといえます。
環境面の不安
一人暮らしでは、防犯についても自己責任となります。
基本的には、戸締まりをしっかりすることが重要で、それでも不安な人はオートロックや防犯カメラ付きなどのセキュリティ面を重視した賃貸住宅を選びましょう。
一人暮らしの物件の選び方

充実した生活を送るためにも、一人暮らしの物件を選ぶポイントを理解しておきましょう。
住むエリアの選び方
一人暮らしの物件を選ぶ際は、物件周辺の環境も考慮する必要があります。住むエリアを選ぶ際に確認すべきポイントは、主に次のとおりです。
ポイント
- 交通アクセス
- 治安
- スーパーやコンビニの有無
交通アクセス
交通アクセスが便利な立地を選ぶようにしましょう。車やバイクを持っていなければ、最寄り駅ができるだけ近い物件を選んだ方がいいです。
物件情報に記載されている「徒歩◯◯分」は、80mを徒歩1分として計算されています。しかし、すべての人が分速80mで歩いているわけではないため、“実際に歩いてみたら表示よりも時間が掛かった”というケースは少なくありません。
また、「徒歩◯◯分」表記には、踏切・信号待ち・坂道などの時間は含まれていません。長く待つ踏切や道中に信号が何個あるのか、急な坂道はないかなどをチェックし、自分の足で歩いて確認するようにしましょう。
また、電車やバスの乗り換えにどれだけ時間がかかるのかも大事なチェックポイントです。大きなターミナル駅を利用する場合、乗り換えに徒歩10分以上かかることがあります。最寄り駅までの距離と同様、自分の足で確認してみましょう。
治安
一人暮らしでは、物件周辺の治安のよさも重要です。治安レベルを確認するポイントは次のとおりです。
ポイント
- 人通りが多い
- 街灯が多く、夜でも比較的明るい
- 防犯カメラが通りにある
- 交番やコンビニなど、いざというときに駆け込めるスポットがある
特に女性の一人暮らしでは、駅までの道のりが暗かったり、人通りの少ない細い路地を通らなければならなかったりする場合には注意が必要です。できるだけ安全な道を通って、最寄り駅や買い物施設まで行けるのかを確認しましょう。
可能であれば物件を選ぶ際、夜間に周辺を歩き雰囲気を確かめてみることをおすすめします。一人暮らしの場合は、自分の身を守れるように対策を講じることが重要です。
スーパーやコンビニの有無
一人暮らしでは、買い物に便利な場所にある物件を選ぶことで生活がしやすくなります。毎日の食事のための買い物はもちろん、急遽買い物に行かなければならない場面でも、すぐ近くにスーパーやコンビニがあると便利です。
買い物のたびに長時間の移動があると、外出がおっくうになるかもしれません。交通アクセスや治安レベルと併せて、自宅周辺の買い物施設の有無も必ず確認しましょう。
スーパー近くの物件 駅まで徒歩5分の便利な物件 セキュリティ・防犯対策が充実した物件
間取りの選び方

一人暮らしでは、自分に合った間取りの物件を選ぶことも重要です。間取りを選ぶためには、まず予算を決めることから始めましょう。一般的に家賃は、給料(手取り額)の3分の1以内に設定するのがいいとされています。
一人暮らしの場合は、以下の間取りがおすすめです。
- ワンルーム(1R)
- 1K
- 1DK
- 1LDK
それぞれを詳しく見ていきましょう。
ワンルーム(1R)
ワンルームは、キッチンと居室が1部屋で構成されている間取りのことです。
仕切りがないため玄関から居室まで見通せてしまう点や、調理の際のにおいが部屋全体に広がりやすいというデメリットがありますが、家賃が低く設定されている傾向にあります。

1K
1Kは、キッチンスペースと居室が分かれているタイプの間取りです。
キッチンと居室が仕切られているため、温度管理がしやすく、調理の際のにおいを気にせずに済むといった特徴があります。1Kの家賃はワンルームに比べると少し割高な傾向です。

1DK
1DKは、居室とは別にダイニングキッチンのスペースがある間取りです。
1Kに比べてキッチンスペースが広いため、ダイニングキッチンで食事をすることができ、生活にメリハリをつけられます。家賃は、ワンルームや1Kと比較して高くなる傾向にあります。

1LDK
1LDKは、寝室と別にリビング・ダイニング・キッチンがあるため、普段くつろぐ部屋と寝室を分けることができ、快適な生活が送れるでしょう。家賃は上記3タイプに比べて高く設定されています。

部屋の設備

一人暮らしをする部屋は、設備にも注目しましょう。ポイントとなる設備としては下記が挙げられます。
ポイント
- バス、トイレ別
- オートロック
- モニター付きインターホン
- 無料インターネット
どの設備を採用するかは、生活するうえで重視するポイントによって変わります。
たとえば、セキュリティ面を重視するのであればオートロックやモニター付きインターホンを、ゆっくり湯船につかりたい人はバス・トイレが別の物件を選びましょう。
ただし、設備が充実しているほど家賃が高くなります。収入と支出のバランスを考えながら検討しましょう。
バス・トイレ別の物件 オートロック付き物件 モニター付きインターホンのある物件 インターネットが無料で使い放題の物件
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