お風呂に入ると一日の疲れがとれますよね。とはいえ、一人暮らしの場合、毎日お風呂に入るとガス代が気になってしまうもの。また、シャワーのみを使用する場合と湯船にお湯をためたときのガス代は、どれくらい違うのかも気になるところです。
この記事では、ガス代について毎日お風呂に入ったときの目安や節約する方法を紹介します。
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お風呂に1回入ったときのガス代

お風呂のガス代は、都市ガスかプロパンガス(LPガス)かによって異なります。それぞれのガス代を見てみましょう。
都市ガスとプロパンガスの比較
一般財団法人・日本エネルギー経済研究所が公表している「一般小売価格 LP(プロパン)ガス 確報(偶数月調査)」のデータによれば、2023年8月時点の全国平均価格は、基本料金が2,000円前後です。
従量料金(使用量に応じて発生する料金)については、「5m3で5,471円」「10m3で8,910円」となっています。一人暮らしの毎月の平均ガス使用量は5m3(プロパンガスの場合)なので、基本料金を含めた1ヶ月のプロパンガス代は7,500円前後となります。
一方、都市ガスの場合、東京ガスを例にすると、2023年10月時点で毎月の基本料金が759円、基準単位料金は1m3当たり約145円です。
都市ガスを毎月11m3(プロパンガスの熱量は都市ガスの約2.2倍であるため、「5m3×2.2=11m3」として計算)使用したとして試算すると、基本料金を含めた1ヶ月の都市ガス代は2,354円程度となります。
お風呂をよく利用する人であれば、都市ガスが供給されている物件を選んだ方がガス代を節約できるといえるでしょう。
お風呂1回当たりのガス代
浴槽にお湯をためるには、熱いお湯を入れる方法と、水を張ってから沸かす方法があります。
一般的な浴槽のサイズを200Lとして、10度の水を45度に温めたお湯を浴槽に張る場合、ガス代の目安は以下のようになります。
ガスの種別 | 1回のガス代 |
|---|---|
都市ガス | 約76円 |
プロパンガス | 約210円 |
※計算式は「ガス代=45度-10度×200L×90%÷発熱量(kcal/m3)×ガス料金(1m3当たり)」。都市ガスの発熱量を1万750kcal/m3、プロパンガスの発熱量を2万4,000kcal/m3とし、都市ガスの基本料金は130.46円、プロパンガスを800.6円としています。
上記のように、お風呂を1回沸かすときのガス代は、プロパンガスは都市ガスの3倍近くかかります。水が冷たい冬場は、さらに多くのガス代がかかるでしょう。
お風呂とシャワーのガス代の違い

シャワーは1分間で約12Lのお湯を使うといわれていますが、使用時間と水量によってガス代は変わります。
ガス代の目安は以下のとおりです。
使用時間 | 水量 | 都市ガスの場合 | プロパンガスの場合 |
|---|---|---|---|
5分間 | 60L | 約16.38円 | 約45.03円 |
10分間 | 120L | 約32.76円 | 約90.06円 |
15分間 | 180L | 約49.15円 | 約135.10円 |
20分間 | 240L | 約65.53円 | 約180.13円 |
10度の水を45度まで温めてお湯をつくり、お風呂に張る場合(都市ガス約76円、プロパンガス約210円/1回)と比べると、都市ガス・プロパンガスどちらもシャワーを浴びる方が安いです。
また、20度の水を45度まで温めるケース(都市ガス約54.61円/プロパンガス約150.11円)でも、15分間シャワーを浴びる方がお得になります。
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ガス代を節約するコツ

ガス代を節約するために、日常生活で実践できるコツを紹介します。
浴槽のお湯を少なめにする
浴槽にお湯をいっぱいためようとすれば、それに比例してガス代がかかります。逆に、お湯を少なめにすればガス代の節約につながります。
夏場の暑い期間であれば、少なめのお湯でも十分に体を温められるでしょう。使うお湯が少なくなることで、ガス代だけでなく水道代の節約にもつながります。
夏場はお湯の温度を低く設定する
お湯の設定温度が高いほど、ガス代が多くかかります。気温が高い夏場は、使用するお湯の量を少なめにするだけでなく、温度を低めに設定してみるといいでしょう。
ただし、いきなり温度を下げてしまうと体調に悪影響を及ぼす恐れがあるので、徐々に下げてみてください。1~2度お湯の温度を下げるだけでも、ガス代の節約につながります。
お風呂が沸いたらすぐに入る
お風呂を沸かしたら、できるだけ早めに入りましょう。お湯が冷めてしまうと追いだき機能を使うことになるので、ガス代が余計にかかってしまいます。
一人暮らしの場合は同居人の生活リズムを気にする必要がないので、入る時間を決めてからお風呂を沸かしましょう。
都市ガス・プロパンガスの注意点

都市ガスとプロパンガスには、それぞれ料金以外にもいくつか注意しておくべきポイントがあります。都市ガスは利用できるエリアが限られており、プロパンガスからの切り替えができない地域も多いです。
また、賃貸物件ではそもそも切り替えが難しいので、物件探しの段階で注意しておくことが大切です。
特に、もともと都市ガスの部屋に住んでいた場合は、持っているコンロなども都市ガス対応のものなので、プロパンガスの部屋に引越しをする際には買い替えなければなりません。
プロパンガスの部屋から都市ガスの部屋に引越しをする際も同様に買い替えの手間やコストがかかるので、ガスの種類は見落とさないように気をつけましょう。
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記事のおさらい
お風呂を1回沸かしたら、どれくらいガス代がかかる?
お風呂を沸かすのは、都市ガスでは1回当たり約76円、プロパンガスでは約210円がかかります。さらに追いだきをするとその分ガス代がかかるため、お湯が沸いたら早めに入浴するように心がけましょう。
お風呂とシャワーでガス代はどの程度違う?
シャワーの場合は、使用時間と水量によってガス代が異なります。10分程度シャワーを浴びるのであれば、お風呂を沸かすよりも安く済むケースが多いでしょう。
ガス代を節約するコツは?
ガス代を安く抑えるには都市ガスの物件を選び、浴槽のお湯を少なめにし、夏場はお湯の温度を低く設定する、お風呂を沸かしたらすぐに入浴して追いだき機能をあまり使わないことなどがポイントです。
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更新日: / 公開日:2023.12.12










