LPガス料金は基本料金+従量料金
一人暮らしのLPガス料金は、毎月固定の基本料金と使用量に応じた従量料金の合計です。2023年8月時点の全国平均基本料金は約2,000円で、平均的な月額合計は約7,500円とされています。
詳しくは、「一人暮らしにおけるLPガスの料金」をご覧ください。
LPガス料金が高いのはなぜ?
LPガスは都市ガスと異なり料金設定が自由なため、販売店により価格に差が出ます。また、ガス会社の変更が難しく競争が起きにくい点や、各戸への配送コストなどが料金が高めになる要因です。
詳しくは、「LPガスの料金が高くなってしまう原因」をご覧ください。
LPガス代節約は使い方見直しから
LPガス料金を節約するには、お風呂の追いだき回数を減らしたり、シャワー時間を短縮したりするなど、日々の使い方を見直すことが効果的です。電気ケトルや電子レンジの活用も検討しましょう。
詳しくは、「LPガスの料金を節約するための方法」をご覧ください。

賃貸物件を探す

一人暮らしをする際は、ガス代ができるだけ高くならないように意識したいものです。毎月のガス代が平均よりも高い場合は、節約方法もチェックしておく必要があります。

 

この記事では、一人暮らしにおけるLPガス(プロパンガス)の料金について詳しく解説します。

 

一般財団法人・日本エネルギー経済研究所が公表している「一般小売価格 LP(プロパン)ガス 確報(偶数月調査)」のデータによれば、2023年8月時点の全国平均価格は、基本料金が2,000円前後です。

 

従量料金(使用量に応じて発生する料金)については、「5m3で5,471円」「10m3で8,910円」「20m3で1万5,439円」となっています。

 

一人暮らしの毎月の平均ガス使用量は5m3(LPガスの場合)なので、基本料金を含めた1ヶ月のLPガス代は7,500円前後となります。

 

暖房器具などを使う機会が多く、水道水も冷たくなる冬場は、調理や給湯に使用するガスの量が増えるため、ガス代が高くなる傾向にあります。

 

参考までに、東京ガスを例にすると、2023年10月時点で毎月の基本料金が759円、基準単位料金は1m3当たり約145円です。

 

都市ガスを毎月11m3(LPガスの熱量は都市ガスの約2.2倍であるため、「5m3×2.2=11m3」として計算)使用したとして試算すると、基本料金を含めた1ヶ月の都市ガス代は2,354円程度となります。

 

次に、総務省が公表している2022年「家計調査」から、単身世帯のガス代を見ていきましょう。統計データによれば、1ヶ月当たり3,331円となっています。

 

この金額はあくまで平均であるため、契約しているガスの種類やプラン、持ち家や借家、住んでいる地域や季節などによって料金は異なります。

 

LPガスは都市ガスと比べて割高ですが、都市ガスは東京や大阪などといった都市部での普及率は高いものの、地方ではあまり普及していません。住むことを検討しているエリアによってはLPガスしか選択できない場合もあるでしょう。

 

検討している物件が、LPガスと都市ガスのどちらなのか、事前にチェックしておくことも大切です。

 

LPガスの料金が高くなりやすい原因について解説します。

 

LPガスの料金が高くなってしまう原因のひとつとして、LPガスの従量単価(調整額)が高いという点が挙げられます。

 

日本はLPガスの大半を海外からの輸入に頼っているため、価格の変動が大きくなります。

 

輸入価格の変動分は、原料費調整制度における「調整額」として、毎月のガス代に反映される仕組みとなっています。そのため、時季によってガス代が高くなったり、安くなったりするのです。

 

また、契約しているプランによってガス代が高くなることもあります。LPガスの基本料金や従量料金は全国一律のものではありません。2017年からガスの自由化が進行しており、会社や地域によって料金が違ってくるのです。

 

ただし、契約プランの決定権は物件のオーナーにあるため、個人で変更することは難しいでしょう。

 

普段はガスをそれほど使っていないつもりでも、シャワーのお湯をつい出しっ放しにする、熱めのお風呂に入る、といった習慣があると、ガスの使用量は増えてしまいます。また、自炊をよくする人であれば、ガスを使う頻度は増えるものです。

 

一人暮らしにおけるガスの平均的な使用量は5m3といわれています。ガスの使用量が平均よりも大幅に上回っているようであれば、ガスの使用頻度や使い方を見直すといいでしょう。

 

賃貸物件を探す 都市ガスが使える物件

 

LPガスは都市ガスよりも料金が高くなる傾向にあるので、都市ガスに切り替えたいと考える人もいるでしょう。ただし、賃貸物件においてガス会社を変更するのはハードルが高いといえます。

 

持ち家であれば、自らの判断でガス会社を変えることができますが、アパートやマンションなどの集合住宅は物件のオーナーが決めるからです。

 

変更してもらいたい旨を相談できても、ほかの入居者にも影響するため、必ずしも了承してもらえるとは限りません。

 

都市ガスの場合、そもそも対応エリアがまだ限られているため、都市ガスの利用を希望する場合は、初めから都市ガスに対応した物件を選んだ方が無難でしょう。

 

LPガスの料金を少しでも節約したいと考えるならば、日頃の生活を見直してみることも大切です。

 

お風呂の追いだき機能を頻繁に使ったり、長い時間シャワーを使ったりすれば、その分だけガス代は高くなります。

 

シャワーをよく使う場合は、出しっ放しに気をつける、節水シャワーヘッドに交換する、設定温度を低くする、といった方法を取り入れると、ガス代を節約できます。

 

無理のない範囲で、入浴時の湯船やシャワーの使い方をいま一度見直してみてください。

 

お湯を沸かしたり、レトルト食品を温めたりするたびにガスを使用していると、毎月のガス代は高くなりがちです。電気ケトルや電子レンジをうまく活用して、ガス代を節約してみましょう。

 

野菜の下ゆでを電子レンジで行うなど調理家電を上手に使えば、ガス代だけでなく調理の時短にもつながります。日々の暮らしのなかで改善できる点がないかを考えてみましょう。

 

賃貸物件を探す 都市ガスが使える物件

LPガスは1ヶ月にいくらかかる?

 

一人暮らしにおけるガスの平均使用量は1ヶ月に5m3として、基本料金と合わせるとLPガスは7,500円前後がかかる計算です。都市ガスと比較すると、一般的に料金は高くなる傾向があります。

LPガスが高いのは、なぜ?

 

LPガスは原料を海外からの輸入に頼っているため、世界情勢によって価格が大きく変動しやすいといえます。また、ガスの自由化により、ガスを提供している会社や地域によって価格が異なるため、物件によっては相場よりも料金が高くなることがあります。

ガス代を抑えるには、どうすればいい?

 

毎月のガス代を抑えたいならば、都市ガスが供給されている賃貸物件を選んだり、ガスの消費をできるだけ少なくするように工夫したりしましょう。調理家電をうまく活用してみるのもおすすめです。

 

一人暮らしにぴったりな物件 都市ガスが使える物件

Q.1 一人暮らしでLPガス(プロパンガス)を使うと、毎月のガス代は平均いくらくらいですか?

A.1 LPガス料金は、毎月固定の「基本料金」と、使ったガスの量に応じてかかる「従量料金」の合計で決まります。2023年8月時点のデータでは、一人暮らしのLPガス料金の全国平均は、基本料金が約2,000円、月5m3使用で合計約7,500円が目安です。ただし、ガス会社や地域によって料金は異なります。

Q.2 LPガス(プロパンガス)は都市ガスに比べて料金が高いと聞きますが、なぜですか?

A.2 LPガスは、都市ガスとは異なり料金制度が自由化されているため、ガス販売店が価格を個別に設定しています。そのため販売店によって価格差が出やすいです。また、各家庭へのガスボンベ配送コストや、消費者がガス会社を変更しにくく価格競争が起きにくいことなども、料金が高めになる要因です。

Q.3 今住んでいる賃貸物件がLPガスなのですが、途中から都市ガスに切り替えることは可能ですか?

A.3 お住まいの地域に都市ガスの配管が来ていれば、切り替えられる可能性があります。ただし大家さんや管理会社の承諾が必要で、建物全体のガス設備に関わるため個人判断では変更できません。また切り替えに工事が必要なこともあります。まずは大家さんや管理会社に相談してみましょう。

Q.4 一人暮らしでLPガス料金を少しでも安くしたいのですが、効果的な節約方法はありますか?

A.4 LPガス料金の節約には、日々のガスの使い方の見直しが大切です。たとえばお風呂は必要な量だけ沸かし追いだき回数を減らす、シャワー時間を短くするといった工夫が有効です。また電気ケトルや電子レンジを上手に活用し、ガス使用量を抑えることも節約につながります。

Q.5 自宅のLPガス基本料金や従量単価はどこで確認できますか?

A.5 毎月ガス会社から届く検針票(請求書)に、基本料金、従量単価、ガス使用量などが記載されています。また、契約ガス会社のウェブサイトで料金プラン詳細を確認できることもあります。

更新日: / 公開日:2023.12.12