アパートやマンションで一人暮らしをする際は、一人だからこそ防犯対策の意識を持つことが大切です。侵入窃盗はベランダから侵入するケースもあり、玄関や窓だけでなく、ベランダの防犯対策にも目を向ける必要があります。今回は、一人暮らしにおすすめのベランダの防犯グッズや、設置する際の注意点について解説します。
一人暮らしにぴったりな物件セキュリティ・防犯対策が充実した物件防犯カメラ設置の物件

警察庁の「侵入窃盗の侵入口」データ(2022年)によると、3階建て以下の共同住宅では「表出入り口(47.3%)」「窓(40.7%)」、4階建以上の共同住宅では「表出入り口(60.7%)」「窓(24.5%)」という結果になっており、いずれも玄関や窓から侵入されるケースが多いことが分かります。

 

特にアパートなどの3階建て以下の建物では、4階建て以上の高層マンションよりも窓から侵入される割合が多いため、ベランダの防犯対策は必要だといえます。一人暮らしの場合は侵入者と鉢合わせてしまうと命の危険性もあるため、防犯意識は強く持っておくことが重要です。

 

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「玄関の戸締りはしたけれど、窓の鍵を閉め忘れてしまった」という経験は、誰でも一度はあるのではないでしょうか。ベランダは侵入者に狙われやすいといわれていますが、ここでは特に狙われやすいベランダの特徴について紹介します。

マンションやアパートのベランダに死角があると、侵入者は身を隠しやすくなります。ベランダのスペースに物を置いていたり、洗濯物を干していたりすると、外からの見通しが悪くなります。

 

ベランダの手すり部分は目隠しになりやすく、窓ガラスを割って侵入しても気づかれにくいです。さらにベランダに物が置いてあると、侵入者に狙われてしまいます。

ベランダに登れるような足場があると、ベランダを侵入経路にされやすいです。特に、ベランダの近くに下記のようなものがある場合は、注意が必要です。

  • 大きな木

  • 電柱

  • カーポート

  • 高い塀や壁

  • ゴミ捨て場 など

ベランダが侵入経路とならないように、物件の内見時にベランダの様子をチェックしておくと安心です。チェックすべきポイントは、主に3つです。

前述したとおり、死角が多いと侵入者に狙われやすくなるため、ベランダの見通しをチェックしましょう。侵入者は人目につくのを嫌うため、外部からの視線が届きやすければ、防犯効果は比較的高いでしょう。

特に低層階の場合は、侵入されやすい足場がベランダの周辺にないか、外からチェックするようにしましょう。高層階の場合は、屋上からの侵入も考えられるため、最上階でベランダのすぐ上に屋根がある場合は、マンション全体のセキュリティについて確認が必要です。

ベランダの近くに防犯砂利や防犯カメラが設置されている物件は、「このマンションの警備は厳しい」と侵入者を諦めさせることができます。マンションのセキュリティ設備をチェックしたり、アパートの場合でも防犯砂利が設置されているかどうかを確認したりしてみましょう。

 

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手軽に購入できる防犯グッズを設置すれば、より安心できる環境が手に入ります。ベランダにおすすめの防犯グッズを6つ紹介します。

人の動きや熱を感知して自動で点灯するセンサーライトは、侵入者を抑制する効果が期待できます。賃貸物件では、乾電池タイプなど、工事やコンセントなしで設置できるものがおすすめです。設置後は動作や明るさを確認するようにしましょう。

忍び返しとは、侵入口に設置するとがった金属のことで、主に侵入経路に設置するのが一般的です。数千円で購入でき、設置も簡単ですが、とがった部分でケガをしてしまわないように注意が必要です。

取り外しがすぐにできる防犯用ネットも、防犯対策におすすめのグッズです。子どもやペットの転落防止として販売されているものもありますが、侵入者にとっては侵入の手間がかかるため、防犯対策になります。ネットを選ぶときは、視界が悪くならないタイプを選ぶのがポイントです。

窓に設置することで侵入にかかる時間を稼ぎ、侵入リスクを低減させる効果が期待できます。賃貸物件の場合は両面テープや挟み込みなど、工事不要のタイプを選びましょう。補助鍵は内側から簡単に外すことができ、数千円で購入できます。

センサータイプの防犯アラームを窓に設置しておけば、万が一侵入されたときにそれ以上の侵入を防ぐ効果が期待できます。より手軽な防犯対策として、防犯ブザーをベランダのある部屋に置いておくのもおすすめです。

賃貸物件の場合は大家さんの許可を取ることが前提ですが、窓に防犯フィルムを貼っておくと、窓ガラスを打ち破って侵入するのを防ぐことができます。手軽に貼れるものもありますが、ある程度厚みがある方が、防犯効果が高まります。

防犯グッズは手軽に設置できるものも多いため、一人暮らしで不安な方におすすめです。しかし、賃貸物件は防犯グッズの設置の際に注意があります。

アパートのベランダ部分は、「居住者の専有使用が認められた共用部分」です。また、窓も同様に共有部分となるため、前述した忍び返しや防犯フィルムなどは、大家さんや管理会社に許可を取る必要があります。

 

ベランダは、普段はある程度好きに使えますが、防犯グッズを取り付けるときは簡単に取り外せるものにし、緊急時には避難経路として使えるような状態にしておきましょう。

センサー式の防犯アラームなど、音の出るものは近隣の住民にも音がすぐに伝わります。頻繁に音が鳴ってしまうような状態では近所迷惑になってしまいます。音の出る防犯グッズの取扱いには、十分に注意しましょう。

 

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どうして一人暮らしの部屋のベランダに防犯対策が必要なの?

ベランダは侵入者に狙われやすいため、防犯対策が必要です。詳しくは、「一人暮らしの部屋のベランダは防犯対策が必要!」をご覧ください。

侵入者から狙われやすいベランダの特徴は?

死角が多く、近くに足場があるベランダは侵入されやすい傾向があります。詳しくは、「侵入されやすいベランダの特徴は?」をご覧ください。

防犯効果の高い物件の特徴は?

ベランダの見通しやセキュリティ設備の有無など、内見時にチェックしておくことで防犯対策ができます。詳しくは、「賃貸物件の内見時にチェックしたいポイントは?」をご覧ください。

一人暮らしでも気軽に設置できるおすすめの防犯グッズは?

センサーライトや補助鍵など、防犯グッズをベランダ周辺に設置すると安心です。詳しくは、「一人暮らしの部屋のベランダにおすすめな防犯グッズ6選」をご覧ください。

防犯グッズを設置するときに気をつけたいポイントとは?

防犯グッズの設置は、なかには大家さんの許可が必要なケースもあります。詳しくは、「賃貸物件に防犯グッズを設置する際の注意点」をご覧ください。

 

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