今やインターネットは、水道や電気と同じレベルのインフラとして、私たちの生活になくてはならないものになっています。一人暮らしで快適にインターネットを使うためには、やはりネット環境を整えたいところです。今回は、一人暮らしにおけるネット環境について、それぞれの特徴や選び方を解説します。

快適インターネット可能な物件インターネットが無料で使い放題の物件一人暮らしにぴったりな物件

現在では、スマホやパソコンでのインターネット利用が当たり前になっています。しかし、一人暮らしをはじめるなど、ネット環境を自ら整えなければならない人にとって、具体的にどのような種類があるのか分からない人も多いのではないでしょうか。

 

ネット環境を整えるための方法としては、主に4つの方法があります。その4つとは、高速で安定している「光回線」、コンセントに差すだけで使える「ホームルーター」、持ち運びが可能な「ポケットWi-Fi」、スマホの機能を使う「テザリング」です。生活するうえでなくてはならないインターネットがつながるようにネット環境を整えるためには、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解したうえで選択する必要があるのです。

 

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光ファイバーケーブルを部屋まで引き込む「光回線」は、通信速度が速く安定している本格的なネット環境です。物件に光回線がすでに導入されているなど、工事可能な場合は契約できる可能性があります。ただし、光回線を引き込む工事とプロバイダーとの契約が必要で、工事を行う場合は事前に大家さんや管理会社の許可を得なければなりません。

 

また、光回線の契約は、基本的にホームページか電話で申し込んだ後、開通工事を行うという流れになります。月額利用料金の目安は4,000円〜7,000円程度です。

光回線のメリット・デメリット

光回線のメリットは、通信速度が速く安定していることや、通信制限がなく複数台のデバイスで利用可能な点などが挙げられます。その一方で、工事に立ち会いが必要なうえ、申し込みから利用開始までは3週間〜2ヶ月程度かかる場合もあるのですぐに使えない点や、月額料金が比較的高く設定されていることが多い点などがデメリットとして挙げられます。

光回線に向いている人

光回線は通信速度が比較的速く、安定性があるので、オンラインゲームや動画をストレスなく楽しみたい場合におすすめです。そのため、映画や動画コンテンツをよく見る人や高画質のオンラインゲーム愛好者、自宅でテレワークをする人などに向いています。

モバイル向けのデータ通信を利用する「ホームルーター」は、工事が不要でコンセントに差し込むだけで手軽にネット環境が構築できる方法です。コンセントのあるところなら部屋のどこに置いてもインターネットが使えるようになります。

 

また、契約の流れは、基本的にホームページや店舗、電話などで申し込みを行い、契約当日にルーターが受け取れたり、2日程度で届いたりと、ほかの方法と比べても早いペースで利用が可能です。月額利用料金の目安は4,000円前後で、光回線よりも安い傾向があります。

ホームルーターのメリット・デメリット

ホームルーターは、工事が不要で申し込みから開通までの期間が短く、引越し時も簡単に移設可能な点がメリットとして挙げられます。しかし、光回線よりも通信速度が劣っていたり、夜間は速度制限がかかってしまったりというデメリットもあります。

ホームルーターに向いている人

ホームルーターは、電源の確保さえできればネットが開通するため、入居してすぐにインターネットを使いたい人や、光回線の工事が難しい人に向いています。加えて、住所変更の手続きとルーターの移動をさせるだけで転居先でも利用できるので、転勤や引越しの多い人にとっても向いていると言えるでしょう。

 

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「ポケットWi-Fi」は、ホームルーターと同様にモバイル向けのデータ通信を利用してインターネットに接続しますが、バッテリー内蔵なので自宅内はもちろん、屋外でも利用できます。ポケットWi-Fiの契約は、基本的にホームページや店舗、電話などで申し込みを行い、最短で当日か申し込みの翌日に届くケースが多いです。月額利用料金はデータ容量によって選ぶことができ、目安は2,000円〜4,000円と手頃な価格となっています。

ポケットWi-Fiのメリット・デメリット

ポケットWi-Fiのメリットは、申し込みから利用開始までの期間が短いことや、持ち運びが簡単で外出先でも使えることが挙げられます。一方で、光回線やホームルーターよりも通信速度が劣る傾向にあり、さらにバッテリーのため長時間利用は難しい点があります。加えて、契約したプロバイダーによって通信速度制限が定められている場合があるので、長時間ネットを使いたい人には向かないでしょう。

ポケットWi-Fiに向いている人

ポケットWi-Fiは工事不要、かつ持ち運びができるので、入居してすぐにインターネットを使いたい人や光回線の工事が難しい人はもちろん、屋外でもインターネットを使いたい人や通信料金を抑えたい人に向いています。

契約しているスマホを経由した「テザリング」を使って、インターネットを利用する方法もあります。テザリングは、新たにプロバイダーとの契約は不要で、長時間でなければパソコンやタブレットをインターネットに接続できます。スマホにデザリング機能が搭載されている場合、スマホを契約しているキャリアの店舗やホームページで設定を行うと利用できるようになります。月額利用料金の目安はスマホの利用料金に含まれるケースが多く、その範囲内で利用可能な場合が多いです。

テザリングのメリット・デメリット

デザリングは、スマホのプラン内で利用できるケースも多く、手持ちのスマホだけでネット環境をつくれる手軽さがメリットです。しかし、インターネットに接続する際の使用量は、基本的にスマホのデータ通信量プランから消費されるため、契約している通信量の上限に達してしまうと、速度制限や追加費用が発生する場合もあります。

テザリングに向いている人

デザリングは、工事や新規に契約を行う必要がないうえ、スマホを利用するため持ち運びができるのが利点です。月々の使用料金を抑えたい人や手軽にインターネットをはじめたい人、屋外でもインターネットを使う人、大容量のデータ通信をしない人などが向いています。

 

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一人暮らしの部屋を選ぶ際に、ネット環境にこだわりたい場合はどのような点を意識して部屋を選べばいいのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

インターネット「対応」と「完備」の違い

部屋を探していると、インターネットについて「対応」や「完備」と記載されている物件があります。インターネット対応とは、物件の共用スペースの回線工事が完了しているという意味で、インターネットの設備が整っている物件のことをさします。ただし、入居してすぐに使えるというわけではありません。入居が決まったら、自身でプロバイダーとの契約や工事などを行い、自分が暮らす部屋まで引き込む必要があります。

 

対して、インターネット完備は、物件の共用スペースの回線工事が完了しているうえ、プロバイダーとの契約も済んでいるという意味で、入居してすぐにインターネットが使用できる物件のことを指します。以上の違いを理解したうえで、どちらがいいのかを考え、自分に合った物件を探すようにしましょう。

物件の構造を確認

Wi-Fiの電波は、水や金属、コンクリートなどの影響を受けやすく、木造住宅に比べると鉄筋コンクリートのマンションでは電波の伝達が弱くなりやすいといわれています。そのため、部屋探しの際には物件の構造を確認するようにしましょう。場合によっては、Wi-Fiの中継機などを用いて、速度や安定性をある程度確保するのも効果的です。

インターネット無料の物件も

物件のなかには、インターネット回線の利用料金がかからない「インターネット無料」と記載されている物件もあります。インターネット無料の物件は、大家さんや管理会社がWi-Fi契約をしているため利用料がかかりません。しかし、基本的に通信速度が期待できず、同時に物件に住むすべての住人が利用できるので、利用者の多い夜間や休日などでは余計に不安定になることも。

 

インターネットの利用頻度や速度、安定性といったポイントの中で自分が何を求めているのかを考え、自分に合ったネット環境をつくれる物件を探すようにしましょう。

 

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物件の条件を確認して入居しても、周囲の環境によっては思うように快適な環境がつくれない可能性もあります。そのような場合は、次の対策を参考にしてみてください。

近所のWi-Fiの干渉対策

一人暮らしのほとんどは、マンションやアパートといった集合住宅が多いでしょう。しかし、近所との距離が近いため、隣室のWi-Fiルーターと干渉し合ってしまい、通信速度が遅くなったり、不安定になったりしてしまうケースがあります。それを防ぐには、一般的な通信速度で広範囲の2.4GHz帯よりも、より狭くて速い5GHz帯の活用が有効です。また、一部のルーターにはほかのWi-Fiとの干渉を減らす機能が搭載されているケースもあるので、そうした製品を選ぶのも一つの方法です。

ルーターの配置場所

ルーターの配置場所は、その速度や安定性に関係します。ルーターはできるだけ障害物を避け、高い位置に設置するのがおすすめです。部屋の隅よりも中央に置けば、部屋全体に信号を届けることができます。さらに近年では、通信に影響を出さずに、ルーターを目立たせないように設置できるグッズも多く展開されているので、自分の部屋のインテリアに合わせて利用しましょう。

一人暮らしでネット環境を整えるにはどういう方法がある?

一人暮らしのネット環境には、主に「光回線」「ホームルーター」「ポケットWi-Fi」「テザリング」など4つの方法があります。詳しくは「一人暮らしでネット環境を整えるには?」をご覧ください。

光回線の特徴、メリット・デメリットは?

光回線は高速で安定したインターネットが可能ですが、工事も必要です。詳しくは「一人暮らしのネット環境【光回線】」をご覧ください。

ホームルーターの特徴、メリット・デメリットは?

ホームルーターはコンセントに差し込むだけで、インターネットへの接続が可能です。詳しくは「一人暮らしのネット環境【ホームルーター】」をご覧ください。

ポケットWi-Fiの特徴、メリット・デメリットは?

ポケットWi-Fiは持ち運べ、どこでもインターネットに接続できるのが魅力です。詳しくは「一人暮らしのネット環境【ポケットWi-Fi】」をご覧ください。

テザリングの特徴、メリット・デメリットは?

スマホのテザリング機能で、パソコンでのインターネット接続が可能になります。詳しくは「一人暮らしのネット環境【テザリング】」をご覧ください。

一人暮らしでネット環境を重視する場合の部屋選びのポイントは?

ネット環境を整備した賃貸物件も増えてきています。またルーターの設置場所で、通信速度も変化します。詳しくは「一人暮らしでネット環境にこだわるなら、どんな部屋を選ぶべき?」をご覧ください。

 

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