賃貸物件というと、アパートやマンションをイメージされる人が多いかもしれませんが、一戸建ての物件を借りることも可能です。

賃貸一戸建てには、さまざまなタイプの物件があるので、家賃の上限を明確にしたうえで部屋探しを始めるといいでしょう。

今回は賃貸一戸建ての家賃相場や初期費用について、具体的な数字を基に詳しく解説します。

賃貸一戸建てを探す家賃相場を調べる

 

家賃は所在エリアによって大きく変動するため、家賃相場を調べる際には、エリアごとのデータを集めることが基本です。

 

LIFULL HOME’Sの「家賃相場」というサービスでは、エリアごとの平均的な家賃相場を簡単にチェックすることができます。

 

LIFULL HOME'S「家賃相場」

LIFULL HOME’S「家賃相場」PC画面キャプチャー

ページ左上にある物件種別で「一戸建て」にチェックを入れることで、賃貸一戸建てに絞った家賃相場を出すことが可能です。

 

ただし、賃貸一戸建ては全体数が少ないため、データが表示されないエリアも多くあります。

 

そのため、より詳しく相場を知りたい場合には、近隣の不動産会社に相談するのもひとつの方法です。

 

賃貸一戸建てを探す 家賃相場を調べる

 

今回はLIFULL HOME’Sの「家賃相場」を使い、代表的なエリアにおける賃貸一戸建ての家賃相場(2023年10月時点)をリサーチしました。

 

なお、間取りは賃貸一戸建てでも取扱数の多い2LDK~4DKまでのものを対象としています。

エリア

2LDK・3K・3DK

3LDK・4K・4DK

 

東京23区

新宿区

30.01万円

40.39万円

 

中野区

21.50万円

25.29万円

 

江戸川区

23.14万円

25.67万円

 

東京市部

八王子市

8.75万円

12.11万円

 

調布市

18.18万円

20.54万円

 

北海道

札幌市西区

9.90万円

 

函館市

8.5万円

 

神奈川県

横浜市神奈川区

20.78万円

25.83万円

大和市

13.17万円

20.18万円

愛知県

名古屋市中村区

12.22万円

17.89万円

岡崎市

6.98万円

14.04万円

大阪府

大阪市城東区

17.24万円

箕面市

11.50万円

16.06万円

福岡県

北九州市小倉南区

8.83万円

福岡市早良区

17.74万円

※ 2023年10月時点。駅徒歩10分以内賃貸物件の平均賃料(管理費・駐車場代などを除く)を軸にLIFULL HOME’Sの過去データを基にした独自のロジックで算出

 

一戸建ては物件ごとに広さや設備に大きな違いがあるため、家賃にも大きなバラつきがあります。また、そもそもの物件数が少ないため、データの母数が不十分なエリアも多くなります。

 

そのため、実際に物件検索を行い、個別の物件情報に触れながら相場感覚を養っていくことも大切です。

 

初期費用については、アパート・マンションと一戸建てとで、それほど大きな違いはありません。初期費用の目安は「家賃4~6ヶ月分+引越し代」とされており、具体的には次のような項目があります。

費用項目

費用の目安

内容

敷金

家賃0~2ヶ月分

家賃の滞納や部屋の損傷などに備えて預けておく保証金。退去時には原状回復費用を差し引いた金額が返金される

礼金

家賃0~2ヶ月分

大家さんへの謝礼金

前家賃

家賃1ヶ月分

契約月の翌月分の家賃。入居時期や契約方法によっては発生しないこともある

日割り家賃

家賃の日割り計算金額

入居月分の家賃。入居日に応じて1ヶ月分の家賃が日割り計算される

仲介手数料

家賃の0.5~1ヶ月分+消費税

不動産仲介会社に対して支払う報酬。法律によって上限が決められている

火災保険料

1万~2万円(保険期間2年)

家財や建物を守るための保険であり、ほとんどのケースで加入は必須

鍵の交換代

1万~2万円

鍵のタイプによって費用は異なる

保証会社利用料

家賃の約30%~70%

保証会社を利用する場合にかかる費用

引越し代

単身者:2万~4万円

ファミリー:4万~10万円

荷物の量やシーズンによって費用が異なる

多くの費用は家賃に基づいて計算されるため、基本的には家賃が高い物件の方が初期費用も高額になります。

 

ただし、物件によって必要な費用は異なるので、個別の条件に応じて具体的な金額を計算するようにしましょう。

 

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初期費用

 

それでは、実際に賃貸一戸建てを借りる際の初期費用はどのくらいになるのでしょうか。

 

ここでは、単身世帯とファミリー世帯のモデルケースを作成し、それぞれの初期費用の目安をシミュレーションしてみます。

 

国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」によれば、単身世帯の「誘導居住面積・一般型(一戸建て生活を想定したゆとりのある広さ)」は、55平米とされています。

 

そこで今回は、LIFULL HOME’Sで55平米程度の賃貸一戸建てを検索し、見つかった以下の物件を基に初期費用を計算してみました。

借りる物件の特徴

・家賃:17.2万円

・所在地:東京都杉並区

・アクセス:最寄り駅徒歩11分

・間取り/広さ:2LDK/約55平米

・その他の特徴:新築

敷金・礼金、仲介手数料などを一般的な条件にそろえると、初期費用は次のように計算できます。

費用項目

金額の目安

敷金(家賃1ヶ月分と想定)

17.2万円

礼金(家賃1ヶ月分と想定)

17.2万円

前家賃

17.2万円

日割り家賃(半月分と想定)

8.6万円

仲介手数料(家賃1ヶ月分+消費税と想定)

18.92万円

火災保険料

1.5万円

鍵の交換代

1.5万円

引越し代

4万円

合計金額

86.12万円

 

先ほど参照した「住生活基本計画における居住面積水準」によれば、3人世帯の「誘導居住面積・一般型」は100平米とされています。

 

そこで、先ほどと同じように100平米の賃貸一戸建てをLIFULL HOME’Sで検索し、該当する物件の初期費用を計算してみます。

借りる物件の特徴

・家賃:27.8万円

・所在地:東京都江戸川区

・アクセス:最寄り駅徒歩9分

・間取り/広さ:2SLDK/約100平米

・その他の特徴:新築

先ほどの条件をベースに、ファミリー向けに火災保険料と鍵の交換代、引越し代を調整してシミュレーションすると、初期費用は次のように計算できます。

費用項目

金額の目安

敷金(家賃1ヶ月分と想定)

27.8万円

礼金(家賃1ヶ月分と想定)

27.8万円

前家賃

27.8万円

日割り家賃(半月分と想定)

13.9万円

仲介手数料(家賃1ヶ月分+消費税と想定)

30.58万円

火災保険料

2万円

鍵の交換代

2万円

引越し代

10万円

合計金額

141.88万円

今回のシミュレーションは、家賃が高い傾向にある23区内の物件を例にして行ったため、初期費用も高額な結果となりました。

 

前述したとおり、初期費用は家賃を基に計算される項目が多いため、家賃を抑えることで初期費用を抑えることができます。

 

次からは、家賃以外で初期費用を抑える方法を紹介します。

初期費用

 

初期費用の項目は物件ごとに異なるため、家賃が同じでも初期費用の金額に大きな違いが生まれることもあります。ここでは、初期費用を抑えるために意識したいポイントを見ていきましょう。

 

敷金・礼金は初期費用のなかで大きな割合を占める項目です。

 

それぞれ家賃の1ヶ月分なのか2ヶ月分なのかで初期費用の総額は大きく変わってくるため、敷金・礼金の少ない物件を選ぶことは大きなポイントです。最近では、敷金・礼金なしの物件も見られます。

 

ただし、敷金は退去時の原状回復費用に充てられるもののため、敷金ゼロの場合は、退去時に何らかの費用が発生するケースが少なくありません。

 

そのため、基本的には礼金が安い、あるいは礼金なしの物件を狙うのがコツといえます。

 

仲介手数料は、上限のみ「家賃1ヶ月分+消費税」と法律で定められており、下限については特に決まりがありません。

 

そのため、不動産会社によっては「仲介手数料半額」など、上限よりも安く設定しているところもあります。

 

また、キャッシュバックなどのキャンペーンを扱っているところもあるため、不動産会社選びの参考にしてみてください。

 

「フリーレント」とは、入居してからの一定期間にわたって家賃が免除される契約形態のことです。フリーレントの期間は1~2ヶ月程度が一般的ですが、3ヶ月以上のケースもあります。

 

初期費用には前家賃や日割り家賃が含まれるため、フリーレント物件であればこれらの費用がかかりません。初期費用を抑えられるとともに、フリーレント期間中の家賃を節約することができます。

 

ただし、フリーレント物件は家賃が割高だったり、一定期間内に解約した場合に違約金が発生したりする場合もあります。家賃相場と比較するとともに、契約内容をよく確認することが大切です。

 

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賃貸一戸建ての家賃相場はどうやって調べる?

 

LIFULL HOME’Sの「家賃相場」というサービスを使えば、エリアごとの賃貸一戸建ての家賃相場を調べることができます。ただし、賃貸一戸建てはアパート・マンションに比べて物件数が少なく、物件ごとに広さやグレードにバラつきがあるため、実際に物件検索を行いながら相場感覚を養うことも大切です。

賃貸一戸建ての初期費用の計算方法は?

 

アパートやマンションなどと同じように、初期費用の目安は「家賃4~6ヶ月分+引越し代」で計算できます。基本的には、家賃が高い物件ほど初期費用も高額になります。

 

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