家賃を決める要素には、間取りや設備、築年数などさまざまなものがあります。そのなかでも、「立地」は家賃を左右する重要なポイントです。

特に東京都はほかの道府県と比べて地価が高いため、家賃も平均的に高くなる傾向があります。今回は東京都の平均的な家賃や、都内人気エリアの家賃相場、入居時の初期費用を抑えるコツを見ていきましょう。

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東京の平均的な家賃相場

 

総務省統計局の「平成30年住宅・土地統計調査」によれば、1ヶ月の家賃の全国平均は「5万5,695円」とされています。

 

それに対して、東京都は「8万1,001円」平均より1.5倍程度も高い結果が示されています。ただ、東京都は平均家賃が高いだけでなく、同時に「エリアごとの価格差が大きい」といった特徴もあります。

 

ここでは、LIFULL HOME’Sの「家賃相場」で、都心部、23区、市部などに分けて平均的な家賃相場を確認してみましょう。

エリア

家賃相場

ワンルーム

1K

1DK

1LDK

都心部

新宿区

9.07万円

9.77万円

13.01万円

18.11万円

渋谷区

10.81万円

10.26万円

15.47万円

22.01万円

港区

13.55万円

11.65万円

14.45万円

22.51万円

区東部

足立区

6.31万円

7.15万円

7.84万円

10.86万円

江戸川区

6.39万円

6.80万円

8.08万円

10.92万円

江東区

8.80万円

9.32万円

11.41万円

14.73万円

区西部

世田谷区

8.55万円

8.62万円

11.26万円

15.00万円

中野区

7.56万円

8.65万円

11.17万円

15.17万円

目黒区

9.76万円

9.98万円

13.26万円

18.09万円

市部

武蔵野市

7.84万円

7.70万円

8.54万円

13.80万円

立川市

5.52万円

6.08万円

7.64万円

10.18万円

八王子市

4.55万円

5.38万円

6.14万円

9.58万円

※LIFULL HOME’S「家賃相場」で駅徒歩10分以内という条件の物件の平均賃料を算出

※データは2022年2月時点におけるもの

 

このように、どの市区町村に住むかによって、家賃の相場には大きな差が生まれる点に注意しましょう。

 

東京で賃貸物件を借りる際には、無理なく支払える家賃の上限と、住みたい地域とのバランスを考慮することが重要です。

 

家賃相場を調べる

家賃相場

 

実際に部屋探しを行うときには、地域から範囲をもう少し狭めて、駅ごとの家賃相場を参考にすると探しやすくなります。

 

ここでは、LIFULL HOME’Sが独自に調査した「首都圏版2022年借りて住みたい街(駅)ランキング」をもとに、上位にランクインした駅の家賃相場と主な特徴を見ていきましょう。

間取りタイプ

家賃相場

ワンルーム

4.50万円

1K

6.77万円

1DK

7.35万円

1LDK

11.43万円

※LIFULL HOME’S「家賃相場」で駅徒歩10分以内にある物件の平均賃料を算出

 

八王子の魅力は、何といっても家賃相場が安い点にあります。一人暮らし向けの物件なら5万円以下でも十分に快適な部屋を探すことができるのが強みです。

 

23区からは離れているため、都心への移動には時間がかかってしまうものの、JR中央線、横浜線、八高線が乗り入れる乗換駅なので、交通アクセスは決して悪くはありません。

 

また、徒歩圏内にある京王八王子駅は京王線の終点であり、座ったまま新宿駅まで行けるのも魅力です。

間取りタイプ

家賃相場

ワンルーム

6.76万円

1K

6.87万円

1DK

8.35万円

1LDK

10.59万円

※LIFULL HOME’S「家賃相場」で駅徒歩10分以内にある物件の平均賃料を算出

 

葛西の特徴は、「都心から近い」点と「生活利便性の高さ」にあります。駅周辺の商業施設が充実しているので、日常的な買い物は仕事帰りなどに済ませることが可能です。

 

また、都心から近い割に、静かで落ち着いた住環境が広がっているのも魅力のひとつです。

間取りタイプ

家賃相場

ワンルーム

7.74万円

1K

7.22万円

1DK

9.03万円

1LDK

13.19万円

※LIFULL HOME’S「家賃相場」で駅徒歩10分以内にある物件の平均賃料を算出

 

新宿駅や東京駅まで乗り換えなしで行けるアクセス性のよさと、家賃相場とのバランスに優れたエリアです。三鷹駅周辺はファミリー向けの物件も多く、治安がいいので住みやすいと感じる人も多いでしょう。

間取りタイプ

家賃相場

ワンルーム

6.55万円

1K

7.12万円

1DK

7.69万円

1LDK

10.44万円

※LIFULL HOME’S「家賃相場」で駅徒歩10分以内にある物件の平均賃料を算出

 

町田駅の周辺には多数の大型商業施設が点在し、駅の一帯だけで生活に必要なものは何でもそろってしまう利便性の高さが特徴です。

 

23区内から離れているものの、横浜線と小田原線ではそれぞれ横浜エリア・新宿エリアまで乗り換えなしで行けるので、交通利便性にも優れています。

間取りタイプ

家賃相場

ワンルーム

8.81万円

1K

9.83万円

1DK

12.73万円

1LDK

16.17万円

※LIFULL HOME’S「家賃相場」で駅徒歩10分以内にある物件の平均賃料を算出

 

池袋駅は東京の副都心エリアの中心的なターミナル駅です。JR山手線をはじめ、多くの路線が乗り入れているため、通勤・通学の利便性がとても高いのが利点です。

 

また、駅を少し離れると一戸建てやマンションが並ぶ住宅街が広がり、意外にも静かな住環境に恵まれます。

間取りタイプ

家賃相場

ワンルーム

7.37万円

1K

8.03万円

1DK

10.57万円

1LDK

14.12万円

※LIFULL HOME’S「家賃相場」で駅徒歩10分以内にある物件の平均賃料を算出

 

荻窪駅がある杉並区は23区内でも人口が増加しているエリアのひとつとして挙げられ、治安のよさと閑静で穏やかな街並み、都心へのアクセス性に優れた特徴があります。

 

23区内でありながら、家賃の相場は周辺と比べても決して高いわけではない点も、人気の秘密といえるでしょう。

間取りタイプ

家賃相場

ワンルーム

7.01万円

1K

7.70万円

1DK

9.34万円

1LDK

11.73万円

※LIFULL HOME’S「家賃相場」で駅徒歩10分以内にある物件の平均賃料を算出

 

4社5路線が乗り入れる主要な乗換駅のひとつであり、東京都内はもちろん、周囲の他県とのアクセス性にも優れているのが特徴です。

 

北千住エリアは大型商業施設と活気のある商店街が両立するのも魅力であり、一人暮らしからファミリーまで幅広い層に住みやすい地域とされています。

初期費用の目安

 

賃貸物件に住むためには、敷金や礼金などの初期費用が発生します。初期費用の目安は、「家賃の4~6ヶ月分」とされており、入居時にはまとまったお金が必要となる点に注意が必要です。

 

たとえば、家賃6万円の物件を借りるときの初期費用は「24万~36万円」、8万円の物件なら「32万~48万円」、10万円の物件なら「40万~60万円」が目安です。

 

ただ、初期費用の計算方法は物件ごとに異なります。たとえば、敷金がかからない代わりに、退去時にハウスクリーニング代として数万円の費用を支払う場合や、礼金がかからないケースなどもあり、同じ家賃でも物件によって初期費用は大きく異なります。

 

なお、初期費用の内訳は以下のとおりです。

費用項目

費用の目安

敷金

家賃0~2ヶ月分

礼金

家賃0~2ヶ月分

前家賃

家賃1ヶ月分

日割り家賃

家賃の日割り計算額

仲介手数料

家賃0.5~1ヶ月分+消費税

火災保険料

約2万円

鍵の交換代

約2万円

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初期費用をできるだけ抑えるポイント

 

前述のように、初期費用の計算方法は物件ごとに異なるため、工夫次第では節約することも可能です。新生活には何かとお金がかかるので、初期費用を抑えるコツも知っておくと安心です。

 

初期費用の項目の多くは家賃を基に計算されるので、まずは家賃を抑えることが最大の近道となります。家賃を安く抑えるためには、エリアの家賃相場を知るとともに、必要な条件や設備を見極めることが重要です。

 

すべての条件を叶えようとすると、どうしても家賃は高くなってしまうので、以下の記事を参考にしながら必要な設備・条件を見つけてみてください。

 

賃貸物件のなかには、初期費用として敷金・礼金をとらないところもあります。敷金・礼金は初期費用のなかでも大きな割合を占める項目なので、免除されれば大きな節約につながります。

 

ただ、敷金・礼金の代わりに家賃が割高に設定されていたり、前述のようにハウスクリーニング代が設定されていたりすることもあるので、必ず契約条件を確認しておきましょう。

 

敷金礼金0(ゼロ・なし)物件

 

フリーレント物件とは、入居後の数ヶ月間にわたって家賃がかからない物件のことです。フリーレント期間は1~3ヶ月程度が一般的ですが、なかには半年近くも家賃を免除してもらえるケースもあります。

 

ただ、フリーレントは早く入居してほしい物件に利用される一面もあるので、物件の見極めは慎重に行うことが大切です。

 

フリーレント物件

 

仲介手数料とは、賃貸物件の紹介を行ってもらった不動産会社に支払う手数料のことです。

 

一般的には「家賃1ヶ月分+消費税」で価格設定が行われていますが、下限については特に決まりがないので、物件によっては半額や無料としているところもあります。

物件を探す

 

LIFULL HOME’Sでは、家賃の上限を設定して、条件を絞りながら効率良く理想の物件を探すことができます。

 

また、「特集ページ」からは、「家賃・賃料○○万円以下の物件」のように、家賃設定ごとに物件を絞り込むこともできます。

 

家賃を最初に設定しておけば、自然と相場に合ったエリアも見つかりやすくなるので、部屋探しをするときにはぜひ活用してみてください。

東京

 

  • 東京都は全国平均と比べて1.5倍程度家賃が高い
  • 東京都はエリアによって家賃相場が大きく異なるのも特徴
  • 家賃相場と交通利便性・生活利便性のバランスに優れたエリアが人気
  • 部屋探しをするときには初期費用にも目を向けておこう
  • 新生活には何かとお金がかかるため、初期費用を抑えるコツも押さえておくと安心
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更新日: / 公開日:2022.04.15