東京の都心に住むなら「東京タワー®が見える部屋がいい」と感じる人もいるでしょう。東京タワーが見える部屋を探すためには、事前にうまく絞り込めるコツを押さえておくことが大切です。

今回は東京タワーがきれい見える物件の探し方や、東京タワー付近エリアの家賃の目安などを詳しく紹介します。
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東京タワーが見える家

 

東京タワーがきれいに見えるかどうかは、さまざまな条件に左右されます。ここでは、主な条件を具体的に見ていきましょう。

 

建物にある程度の高さがあれば、東京タワーは都内のさまざまなエリアから見ることができます。しかし、「きれいに見える」ことを想定すると、東京タワーまでの距離は近いほうが適しているといえるでしょう。

 

東京タワーがあるのは港区なので、基本的には港区が有力な候補となります。ただ、遮る建造物などがなければ、江東区や隣接した中央区、千代田区、新宿区などからもよく見えるエリアはあります。

 

東京タワーを一望するためには、部屋自体にも一定以上の高さが必要となります。特に東京タワーが立つ都心エリアには、高層ビルやマンションが数多く立ち並んでいるので、周辺よりも高さがなければ部屋から見ることはできません。

 

せっかく東京タワーが見える条件がそろっていても、窓の方角によっては部屋から見ることができないケースもあります。その場合でも、共用廊下などから見ることはできますが、一望できる部屋がいいのであれば、方角にもこだわる必要があります。

 

一般的なマンションでは、日当たりの良い南側にバルコニーが設けられることが多く、北側は玄関となっている物件が多いです。

 

つまり、部屋から東京タワーを見るためには、「東京タワーよりも北側エリアで探す」か「北向きにも窓やバルコニーが設けられている南側の物件を探す」ほうが確率が高くなるということです。

 

これまで紹介したように、東京タワーが見えるかどうかは物件単独の条件だけでなく、周辺環境によっても左右されてしまいます。そのため、内見を行って、実際に眺望を確かめるのがもっとも確実な方法です。

 

ただ、手当たり次第に内見を行うのはあまり現実的ではないため、ある程度絞り込める方法を押さえておくことは大切です。エリア、物件の高さ、周辺の建物などを事前に調べておき、内見を行う候補を効率的に絞り込みましょう。

東京タワーが見えるエリア

 

東京タワーの付近には、北側の神谷町駅、南側の赤羽橋駅、東側の御成門駅や芝公園駅、西側の麻布十番駅と、東西南北に人気のエリアがあります。ここでは、それぞれのエリアの特徴を紹介します。

 

神谷町駅周辺は東京タワーよりも北側にあたるため、一定以上の高さを持つ南向きの物件に絞り込むと、日当たりと東京タワービューを両立できる部屋を探すことも可能です。

 

ただ、このエリアは高層のオフィスビルなども多く立ち並ぶため、きれいに見える物件を探すのがやや難しい面もあります。

 

赤羽橋駅エリアは東京タワーより南側にあたるため、高さや周辺環境の条件をクリアした北向きの物件であれば、部屋から東京タワーを見ることができます。

 

東側にあたる御成門駅や芝公園駅は、広々とした増上寺や芝公園などがあり、東京タワー付近と比べて高い建物があまり目立たないエリアです。そのため、南西や北西に面した部屋からは、きれいに東京タワーを眺められる確率が高いといえます。

 

西側に位置する麻布十番エリアは、古くから高級住宅街として知られる街でもあり、治安の良さと穏やかな街並みが魅力となっています。

 

北東に面した部屋があれば東京タワーをきれいに見ることができますが、高層マンションの多いエリアでもあるので、周辺環境には気を配る必要があります。

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間取りと家賃の目安

 

東京都内は、エリアによって家賃の相場が大きく変化し、都心エリアでは一人暮らし用の物件であっても10万円を超えるケースが珍しくアりません。そのため、あらかじめ家賃の目安を把握しておくことも大切です。

 

ここでは、先ほど紹介したエリアについて、間取り別の家賃相場(※)を見ていきましょう。

間取りタイプ

家賃相場

ワンルーム

12.69万円

1K

13.12万円

1DK

16.68万円

1LDK

33.30万円

※ 2021年10月時点、LIFULL HOME’S「家賃相場」で駅徒歩10分以内にある物件の平均賃料を軸に算出(以下同)

間取りタイプ

家賃相場

ワンルーム

12.08万円

1K

11.93万円

1DK

15.13万円

1LDK

22.79万円

間取りタイプ

家賃相場

ワンルーム

12.00万円

1K

11.15万円

1DK

16.73万円

1LDK

20.15万円

間取りタイプ

家賃相場

ワンルーム

12.56万円

1K

10.27万円

1DK

14.20万円

1LDK

19.88万円

間取りタイプ

家賃相場

ワンルーム

13.63万円

1K

13.01万円

1DK

14.95万円

1LDK

25.16万円

眺望の良い物件を選ぶときのポイント

 

ある程度エリアを絞り込むことができたら、見晴らしの良さを意識して物件探しを行うことが大切です。ここでは、特に意識すべきポイントを具体的に見ていきましょう。

 

眺望の良さを左右するポイントとしては、先ほど紹介した部屋の所在階数、方角のほかに、立地や開発予定の有無が挙げられます。

 

立地については、現段階で周辺に高い建物がないことも重要ですが、周辺の開発予定がないかどうかも確かめておきたいところです。

 

都心エリアでは後から高い建物が建てられる場合もあるので、せっかく眺めの良い物件を見つけても、住んでから景色を遮られてしまう可能性もあります。周辺エリアで開発予定がないかどうか、あらかじめ調べておくことが大切です。

 

眺望の良さにこだわるのであれば、同じ建物内でも最上階が適しているといえます。最上階には見晴らしの良さに加えて、日当たりや風通しの良さ、上の階からの騒音が気にならないといったメリットもあります。

 

一方、外気の影響を受けやすいため、夏場には室温が急激に高くなってしまうこともあります。また、マンションの高層階では、災害時にエレベーターが使えず不便といった弱点もあるので、あらかじめ避難ルートなどもチェックしておくことが大切です。

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東京タワーがきれいに見えるかどうかは、ある程度の手がかりを基に予測できるものの、実際に内見をしてみなければ分からない部分もあります。

 

そのため、まずは不動産・住宅情報サイトで物件を探し、内見に踏み出すことが一番の近道といえます。条件に合う部屋を効率的に絞り込み、内見で眺望や周辺環境をチェックしながら理想の物件を見つけましょう。

  • 東京タワーがきれいに見える条件には「エリア」「部屋の高さ・方角」「周辺環境」がある
  • 物件単独では判断ができないため、内見時に眺望を確かめるのがもっとも確実な方法
  • 東京タワー周辺エリアの特徴や家賃相場も押さえながら検討することが大切
  • 眺望の良い部屋を探すなら、周辺の開発予定をチェックしておくことも必要
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