＜23区内＞周辺よりも家賃相場が安いエリア5選

東京23区内は、都心までのアクセスに優れており、生活利便性から見ても住みやすい地域が多く存在しています。ここでは、23区内でも特に周辺より家賃相場が安いエリアを見ていきましょう。

23区内の家賃相場の特徴

2025年5月時点、LIFULL HOME’Sの「家賃相場」で賃料をリサーチすると、23区内は特にエリアごとの相場の差が大きいことが分かります。

たとえば、都心部にあたる千代田区や中央区、港区で一人暮らし向けの物件を探そうとすると、いずれも家賃相場は15万円前後が一般的です。

また、新宿区や渋谷区といった副都心も同様であり、平均的な一人暮らし用物件の家賃相場は12万〜15万円前後です。

一方、練馬区や足立区、葛飾区、江戸川区はそれぞれ7万～8万円前後と、比較的に手頃な家賃相場となっています。

そこで、これらのエリアのなかから、編集部がピックアップした駅を紹介していきます。

1.大泉学園（練馬区）

大泉学園駅付近の家賃相場は以下のとおりです。

※2025年5月時点、LIFULL HOME’S「家賃相場」で駅徒歩10分以内にある物件の平均賃料を軸に算出（以下同）

西武池袋線にある大泉学園は、池袋駅まで約20分でアクセスできる駅です。駅周辺を中心に再開発が行われ、生活に便利な商業施設が数多く存在するエリアでもあります。

また、バスの交通網も充実しており、吉祥寺や阿佐ヶ谷、埼玉エリアなどに乗り換えなしでアクセスできる地域が多いのも特徴です。

2.江古田（練馬区）

江古田駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

先ほど紹介した大泉学園駅と同じく西武池袋線沿線のエリアですが、こちらは池袋駅まで約7分と、さらに副都心へのアクセスに優れているのが特徴です。

駅周辺には商店街が多くあるので、日常的なお買い物や外食に便利な立地でもあります。

3.五反野（足立区）

五反野駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

東武伊勢崎線のうち、「東武スカイツリーライン」と呼ばれる区間にある駅です。駅周辺にはさまざまな個人商店が軒を連ねる商店街があり、古き良き下町の雰囲気が残るエリアです。

商店街の先には、落ち着いた雰囲気の閑静な住宅街が広がっており、近辺エリアと比べて治安が良いとされているのも魅力のひとつです。

4.亀有（葛飾区）

亀有駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

JR常磐線の駅であり、東京メトロ千代田線直通のため、大手町駅や表参道駅まで乗り換えなしでアクセスできます。

また、常磐線には乗り換えに便利な駅が数多くあるので、1回の乗り換えで新宿や浅草、銀座、六本木まで行くことが可能です。

下町の雰囲気が残る街として全国的に有名なエリアですが、一方で大型商業施設をはじめとする再開発も進んでおり、利便性の高さにも特徴があります。

5.江戸川（江戸川区）

江戸川駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

江戸川駅は京成本線にある駅で、駅周辺は比較的治安が良く、江戸川を中心に豊かな自然も残っているエリアです。

一帯の再開発が進んでいることから、生活利便性と整備された街並みが魅力といえるでしょう。

＜23区外＞交通利便性と住みやすさ、家賃相場のバランスに優れたエリア5選

23区外でも都心までのアクセスに優れたエリアは多いため、家賃とのバランスに優れた穴場を見つけるのはそう難しくありません。

23区外の家賃相場の特徴

23区外では、武蔵野市、三鷹市を除くすべてのエリアで、23区よりも家賃相場が低くなります。そのため、家賃が安いことは前提としたうえで、都心へのアクセス性も重視しながら検討することが大切です。

ここでは、交通利便性と住みやすさ、家賃相場のバランスに優れたエリアをピックアップして紹介します。

1.調布（調布市）

調布駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

京王線の駅であり、新宿駅まで約20分でアクセスできる交通利便性が魅力です。

駅周辺は大型商業施設が多く生活利便性の高いエリア、少し離れると閑静な住宅街となっており、ファミリー世帯にも住みやすい地域となっています。

2.保谷（西東京市）

保谷駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

西武池袋線にある保谷駅は練馬区との境に位置し、池袋駅まで20分程度と好立地にありながら、家賃の相場が周辺よりも低いエリアです。

主な商業施設は駅前に集約されており、駅から少し離れるとのどかな住宅街が広がります。

3.ひばりヶ丘（西東京市）

ひばりヶ丘駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

西武池袋線では保谷駅の隣に位置する駅であり、同じく池袋駅までのアクセスのよさが魅力のエリアです。

駅周辺には再開発によって大規模マンションなども建てられており、ファミリー世帯が多く住むベッドタウンとしても注目されています。

4.国分寺（国分寺市）

国分寺駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

JR中央線にある国分寺駅は、新宿駅や東京駅まで乗り換えなしでアクセスできるのがメリットであり、特別快速も停車するため比較的短時間で都心へ向かうことができます。

駅周辺には多数の商業施設があり、都心へ出なくても何でもそろう便利なエリアですが、少し離れるとのどかな風景も残り、ゆったりとした郊外の魅力も感じられます。

5.武蔵小金井（小金井市）

武蔵小金井駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

JR中央線の武蔵小金井駅は、利便性と住環境の良さを兼ね備える人気のベッドタウンのひとつです。

都内最大級の小金井公園をはじめ、近隣には緑豊かな環境が広がり、幅広い年代に住みやすいとされる地域です。

また、快速の始発駅でもあるため、都心まで座って通える可能性が高いのもうれしいポイントです。

女性・ファミリー向け治安の良い穴場エリア5選

女性の一人暮らしやファミリー世帯にとっては、利便性とともに治安も気になるポイントです。ここでは、治安と家賃のバランスに優れたエリアを5つ紹介します。

治安の良いエリア

LIFULL HOME’Sが独自に調査した「治安がいい街ランキング（2019年） 」や「女性の一人暮らしによさそうな街ランキング（2017年） 」では、上位に都心部の好立地が数多くランクインしているものの、いずれも家賃相場は高めです。

ただ、23区以外のエリアもいくつかランクインしており、そのなかには家賃相場が比較的安い駅もあります。

今回はランクインしたエリアに加えて、LIFULL HOME’Sの「まちむすび」で治安が良いエリアとしてピックアップした駅のなかから、家賃相場とのバランスの良い地域を見ていきましょう。

1.吉祥寺（武蔵野市）

吉祥寺駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

JR中央線と京王井の頭線が乗り入れる吉祥寺駅は、新宿駅や東京駅、渋谷駅のいずれにも乗り換えなしでアクセスできる交通利便性の高さが特徴です。

人気エリアランキングの常連地域でもあり、穴場という感覚からは少し外れてしまうかもしれませんが、駅から少し歩くと家賃の安い物件も数多く見つけることができます。

駅周辺を中心におしゃれな商業施設が数多く集まる一方、近くには井の頭公園もあるなど、都会と郊外の良い面を両取りできる人気のエリアです。

2.国立（国立市）

国立駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

JR中央線の国立駅一帯は、多数の大学や私立学校が集まる学園都市として有名であり、治安が良く閑静な住宅街が広がるエリアです。

大学生も多く住むエリアなので、一人暮らし向けの物件は比較的賃料が安い傾向にあります。

3.上井草（杉並区）

上井草駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

西武新宿線の駅であり、新宿エリアまで乗り換えなしで約20分の好立地にありながら、家賃相場は比較的安いのが特徴です。

駅付近からのどかで落ち着いた住宅街が広がっており、一帯には運動に適したスポーツセンターや公園もあるなど、子育てをするファミリー世帯にとっても住みやすい地域といえます。

4.武蔵野台（府中市）

武蔵野台駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

京王線の駅のひとつであり、準特急が停車しない分、周辺駅と比べて比較的家賃相場が安いのが魅力です。

静かで落ち着いた一戸建ての多いエリアですが、一人暮らし向けの物件も数多く見つかります。

5.光が丘（練馬区）

光が丘駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

都営大江戸線の終点に位置し、23区内でありながら家賃相場が比較的安いのが魅力です。

新宿駅までは乗り換えなしで25分程度であり、上りの始発駅にあたるため、座って通勤できるのもうれしいポイントです。

治安が良く自然も豊かなので、ファミリー世帯をはじめとする幅広い年代の方が住みやすい地域といえます。

乗り換え路線充実！ 交通アクセスに優れた穴場エリア5選

東京都には23区内を中心に、アクセス性に優れたエリアが数多くあります。ここでは、そのなかでも特に交通利便性の高いエリアをピックアップして紹介します。

1.高田馬場（新宿区）

高田馬場駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

JR山手線では池袋駅と新宿駅の中間に位置し、西武新宿線、東京メトロ東西線も乗り入れる利便性の高いエリアです。

近隣に大学があることから、学生向けの物件もいくつかあり、副都心でありながら家賃の安い部屋を見つけることが可能なエリアです。

2.赤羽（北区）

赤羽駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

JR埼京線や京浜東北線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ラインが通る主要な乗換駅です。駅前は飲食店が軒を連ねるにぎやかなエリアですが、少し離れると閑静な住宅地が広がります。

3.日暮里（荒川区）

日暮里駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

JR山手線、京浜東北・根岸線、常磐線、京成本線など計6路線が乗り入れる駅です。

東京駅や品川駅まで乗り換えなしで行けるほか、成田空港までも一本でアクセスできるので、出張が多い方にもおすすめのエリアです。

4.練馬（練馬区）

練馬駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

西武池袋線や西武豊島線、西武有楽町線、都営大江戸線が乗り入れる駅です。新宿や渋谷、池袋まで乗り換えなしでアクセスできる利便性の高さが魅力であり、家賃相場も周辺と比べると比較的安めといえます。

5.八王子（八王子市）

八王子駅周辺の家賃相場は以下のとおりです。

八王子駅は、JR中央線や横浜線、八高線が乗り入れる東京都西部の主要駅のひとつです。

また、徒歩圏内にある京王八王子駅は京王線の終点駅であり、座ったまま新宿駅まで行けるのも魅力といえます。

23区からは距離が離れているため、都心への移動には時間がかかってしまうものの、家賃相場も大きく下がるのがメリットです。

まとめ

• 23区内は交通利便性の高いエリアが多いので、家賃相場と比較しながら穴場を探そう
• 23区内では練馬区や足立区、葛飾区、江戸川区が比較的家賃相場が安い
• 23区外は23区内と比べ家賃相場が安い一方で、交通利便性と住みやすさはエリアによって異なる。都心までのアクセスのよさも重視しよう
• 治安の良いエリアは家賃相場も高くなりがちなので、条件を整理しながら探すのがコツ
• 乗り換え路線が多い駅にも家賃相場が安いエリアはいくつかある

よくある質問

Q.1：東京の家賃は高そうですが、エリアによってどれくらい違うのでしょうか？

A.1：東京はエリアによって家賃相場が大きく異なります。例えば、千代田区・中央区・港区といった都心部では一人暮らし用の物件で15万円前後が一般的ですが、練馬区・足立区・葛飾区などでは7万～8万円前後と手頃な家賃で探せます。少しエリアをずらすだけで、お得な物件を見つけやすくなります。

Q.2：家賃をなるべく抑えたいです。23区内で、家賃が安くて住みやすい「穴場」エリアはありますか？

A.2：23区内では、練馬区、足立区、葛飾区、江戸川区が比較的家賃相場の安いエリアとして挙げられます。池袋まで約20分とアクセスが良い「大泉学園」や下町の雰囲気が魅力の「五反野」など、単に家賃が手頃なだけでなく、交通の便が良く生活しやすい魅力的な街が多くあります。

Q.3：23区外（市部）に住むのはどうですか？メリットは家賃の安さだけでしょうか？

A.3：23区外の大きなメリットは、23区内よりも家賃相場が低いことですが、魅力はそれだけではありません。「調布」や「国分寺」のように駅前に大型商業施設が充実したエリアや、「武蔵小金井」のように緑豊かな公園があるエリアなど、落ち着いた住環境と生活の利便性を両立した街が多くあります。

Q.4：通勤・通学に便利な、交通アクセスの良い穴場エリアを教えてください。

A.4：交通の便を重視するなら、複数の路線が乗り入れている駅が便利です。例えば、5路線が利用できる「赤羽」や4路線が乗り入れる「練馬」は、都内のさまざまな場所へアクセスしやすいのが魅力。また、山手線の「高田馬場」は副都心ですが学生向けの物件も多く、比較的家賃の安い部屋が見つけやすいエリアです。

Q.5：女性の一人暮らしを考えています。治安が良くて家賃も手頃なエリアはありますか？

A.5：治安の良さと家賃のバランスが取れたエリアもあります。大学が多く落ち着いた雰囲気の「国立」や、新宿まで約20分でありながらのどかな住宅街が広がる「上井草」、公園が多く自然豊かな「光が丘」などは、治安が良いとされながら家賃も比較的安い傾向があります。

Q.6：都心の喧騒から離れて、静かに暮らしたいです。おすすめのエリアはありますか？

A.6：落ち着いた住環境を求めるなら、閑静な住宅街が広がるエリアがよいでしょう。例えば、JR中央線の「国立」は学園都市として有名で、静かな街並みが魅力です。また、京王線の「武蔵野台」も落ち着いた一戸建ての多いエリアで、ゆったりと暮らしたい方におすすめです。

Q.7：「穴場」と聞くと、お店が少なくて不便なイメージがあるのですが…。

A.7：この記事で紹介している「穴場」エリアは、単に家賃が安いだけでなく、生活に便利な街が多いのが特徴です。駅周辺の再開発で商業施設が充実した「大泉学園」や、活気ある商店街で日々の買い物に困らない「江古田」など、便利に暮らせるエリアが多くあります。