1月や2月の入居を目指して部屋探しを行う場合、仕事の状況などで12月に動けないようであれば、年末年始からスタートすることになります。しかし、年末年始は普段と異なり、多くの会社が休業してしまう時期でもあるため、スタートを切るタイミングを決められないといった人もいるでしょう。今回は年末年始の不動産会社の営業日や、部屋探しのタイミングの見極め方について詳しく解説していきます。
賃貸物件を探す引越し料金の見積もりをする引越しまでにやること・スケジュール

年末年始の引っ越し

 

賃貸物件の需要は1年を通してさまざまな変動を見せます。時期によって不動産に関連した状況は大きく異なるため、まずはシーズンごとの特徴を押さえておきましょう。

新年度を迎える前の1月~3月は、賃貸物件の需要が高まるもっとも忙しい時期となります。進学や就学などで、新たな生活の拠点を探す人が増えるため、それに合わせて取り扱われる物件数も多くなるのです。

 

一方、4月からの新生活に備えて、3月の中旬から下旬までに入居を済ませておく人も多いため、3月の末には物件数が少なくなってしまいます。

4月からは賃貸物件の需要が落ち着き、部屋探しをする人が少なくなります。ゴールデンウィークを内見や引越しに利用できるため、じっくりと部屋探しができるタイミングではありますが、物件数が少ないため選択肢は狭くなってしまいます。

 

ただ、6月に結婚式を挙げるカップルが増えることから、その前のタイミングでカップルやファミリー向けの物件数が一定の増加を見せる時期でもあります。そのため、世帯人数の変化に合わせて部屋探しをするうえでは、適した時期だといえます。

6月に入ると、賃貸物件の需要が落ち込み、取り扱われる物件数も減少するオフシーズンとなります。ただ、この時期に入居が決まっていない物件は、家賃の交渉がしやすくなり、相場よりも安い値段で借りられる可能性もあります。

 

また、引越し料金も安くなりやすいため、お得に新生活を始められるタイミングでもあるのです。

9月~10月は新築の物件が増えやすい時期とされており、良質な物件が見つかる可能性が徐々に高まります。また、会社の人事異動などがあるタイミングでもあるため、オフシーズンと比べれば取り扱われる物件数も増えるのが特徴です。

11月からは、ハイシーズンを迎える新年を前にして、少しずつ賃貸物件の数が増えていきます。物件の供給数の割に、入居を希望する人はまだ少ない段階であるため、内見や引越しの予約が取りやすい好機でもあります。

 

そのため、この段階で引越す予定が決まっているのであれば、新年がスタートする前に部屋探しを始めるほうがよいでしょう。早めに動けるアドバンテージを生かして、良質な物件が埋まってしまう前に入居を決められるチャンスでもあるのです。

内見

 

繁忙期の前に部屋探しをスタートさせたい場合には、仕事が落ち着いた年末から動き始めようと考える人もいるでしょう。ここでは、不動産会社の年末年始の営業状況について詳しく見ていきます。

年末年始は部屋探しをする人が少ないため、不動産会社も休みとなるところが多いです。多くのところでは、年末の最後の週の土曜日から、年始の最初の日曜日まで休業しています。

 

そのため、気になる物件を取り扱っている会社が休みをとっている場合には、年始まで営業開始を待つしかありません。ただ、インターネットなどで内見の予約を入れておくことはできるケースも多いため、年始最初の営業日に動いてもらえるように依頼しておきましょう。

会社や店舗によっては、年末年始でも営業しているところもあります。同じ系列の会社でも、店舗によって営業日に違いがあるケースもあるため、事前に調べておくことが大切です。

 

ただ、年末年始は通常よりも営業時間が短い可能性もあります。普段よりも早く閉店してしまうところもあるため、営業時間も忘れずにチェックしておきましょう。

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物件探し

 

もし年末年始に部屋探しをスタートすることができれば、有利な条件で物件を見つけられる可能性があります。一方で、年末年始は特殊な時期でもあるため、注意しておかなければならない点もあるのです。

 

ここでは、年末年始に部屋探しをするメリットとデメリットについて見ていきましょう。

これまでに見てきたとおり、繁忙期を迎える1月~3月に向けて、取り扱われる不動産の件数は増えていきます。一方で、繁忙期に突入すると入居希望者が一気に増えるため、その少し前にあたる年末年始のほうが良い物件に出合える確率が高くなりやすいのです。

 

普段であればすぐに埋まってしまうような、好条件の物件が数多く取り扱われるため、理想に合った部屋を見つけやすいのが大きなメリットだといえます。

年末年始は不動産会社だけでなく、賃貸に関連したさまざまな会社が休みを取る時期でもあります。せっかく良い物件が見つかっても、管理会社や審査会社が休みに入ってしまい、手続きがストップする可能性も高いのです。

 

たとえば、年末の時点で入居希望の部屋を見つけても、年をまたいで入居審査の結果を待たなければならないこともあります。その間は身動きがとれなくなってしまうため、手続きがスムーズに進まず、ストレスを感じてしまうことも少なくありません。

賃貸物件を探す

 

賃貸物件を探し始めるタイミングは、入居を希望する日から逆算して決めることが大切です。物件探しをスタートする時期をどのように決めるべきか、詳しく見ていきましょう。

賃貸借契約を結んでからは、基本的に入居日は1ヶ月以内となり、それ以上引き延ばすことはできません。貸主からすれば、その間の家賃収入が入ってこなくなってしまうため、契約が決まった以上はできるだけ早く入居してもらいたいと考えるのです。

 

特に「即入居可」となっている物件では、スムーズに契約が決まれば、申し込みの日から2週間ほどで家賃が発生します。すぐに入居できる状態が整えられる以上、入居日を延期するのは難しいのです。

 

また、賃貸物件は基本的に仮押さえも難しいものです。1ヶ月以上先に入居しようとする人よりも、すぐに家賃を支払ってくれる人が優先されるため、気に入った物件が見つかってもほかの入居者が決まってしまう可能性があるのです。

入居日の延期や仮押さえができないことを踏まえると、あまりにも早すぎるタイミングでスタートを切っても、物件検索や内見をした手間が無駄になってしまう可能性があります。しかし、理想的な部屋を見つけるためには、遅すぎても準備時間が足りなくなってしまいます。

 

そのため、丁寧に部屋探しをするためには、1~2ヶ月前までにスタートするのが理想です。

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1月入居の場合のスケジュール

 

賃貸物件を探すときには、早すぎず遅すぎないタイミングでスタートを切ることが大切です。しかし、急な転勤や家の事情などで、すぐにでも引越し先を見つけなければならないケースもあるでしょう。

 

ここでは、1月中の入居を目指す場合を想定して、これまでに見てきた点を踏まえながらスタートに適した時期を解説します。

賃貸物件に入居するまでには、短く見積もっても2週間はかかると考えたほうが無難です。もっとも早く入居ができる「即入居可」の物件でも、入居審査は受けなければならず、審査だけで最短でも3日、通常は1週間~10日ほどかかってしまうのです。

 

そのため、1月末までの入居を目指すのであれば、遅くても年始には部屋探しをスタートする必要があります。

スムーズに手続きを進めていても、「審査に通らない」「内見した部屋がどうしても気に入らなかった」などで振り出しに戻るリスクもあります。そうなれば、年始にスタートを切ったとしても、1月中の入居には間に合いません。

 

ゆとりを持って手続きを進めるのであれば、年末までに内見や審査を済ませておき、年始に契約を完了するのが理想だといえます。入居審査まで済んでいれば、新年の引越しを見据えて年越しを迎えられるため、心理的な負担も軽減されるのです。

年末年始の引っ越し

  • 年末年始は不動産会社の繁忙期直前にあたり、賃貸物件の供給数が多い
  • 年末年始は休業している不動産会社も多いものの、店舗によって営業しているところもある
  • 管理会社や審査会社が休業している可能性もあるため、手続きが滞ってしまうこともある
  • 通常は入居予定日の1~2ヶ月前から部屋探しを始めるのが理想
  • 1月中の入居であれば、年末までに内見と入居審査を済ませておくのがベスト
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更新日: / 公開日:2020.12.18