シャワーのみの物件とは、浴槽がなく、シャワーだけが設置された「シャワールーム」のある部屋のことをいいます。
特に、一人暮らしをしている人の中には、浴槽がなくてもシャワーがあれば問題ないという話もよく聞きます。はじめは違和感があるかもしれませんが、浴槽がなくても意外と慣れてくるものです。
今回はシャワールームのみのワンルーム物件に暮らすメリットや注意点をまとめて紹介します。
賃貸物件を探す広めのワンルーム物件バス・トイレ別の物件
シャワーのみの物件の間取りはワンルームが多い

シャワールームだけの部屋は、間取り図で「シャワー」「シャワー室」「シャワーブース」「SR」などと記載されています。日本では、あまりメジャーではありませんが、海外ではよく見かけます。
下記の表にあるように、LIFULL HOME’Sで全国を対象に検索すると、シャワールーム付き物件はワンルーム、もしくは1Kの部屋に多いことが分かりました。
【間取り別のシャワーのみ賃貸物件数(件)】
賃貸物件の間取り | 賃貸物件数 |
|---|---|
ワンルーム | 561 |
1K | 496 |
1DK | 77 |
1LDK | 190 |
2K | 34 |
2DK | 88 |
2LDK | 176 |
3K | 5 |
3DK | 55 |
3LDK | 57 |
4K | 4 |
4DK | 3 |
4LDK以上 | 47 |
(2020年11月30日時点)
検索結果は、共同設備のシャワーも含められており、シャワールームと書かれていても間取りを確認すると浴槽付きのお風呂場の場合もあります。
そのため、物件数はあくまでも目安と考えてください。
シャワーのみの物件のメリット

ここではシャワーのみの物件を選ぶメリットを紹介します。
シャワーのみだと、浴槽につかる必要がないため時間の節約になったり、浴槽のスペースを別の用途に活用できたりします。
特に、ワンルームでの一人暮らしなら、シャワーだけで済ませられるのはプラスに感じるかもしれません。
浴槽がある物件よりも家賃が安め
東京23区にあるワンルーム物件を調査すると、基本的に次のような順に家賃が上がります。
バス・トイレが共同、もしくはない物件
↓
シャワールーム付き物件
↓
バス・トイレ一体型のユニットバス物件
↓
バス・トイレ別の物件
バス・トイレ一体型のユニットバスでは浴槽を活用しにくく、結局シャワーしか使わないという人も多いため、シャワーのみの物件を探したほうがお得になる可能性があります。
築年数が浅いことが多い
従来はバス・トイレ一体型のユニットバスが一般的でしたが、最近になってシャワーのみという選択肢が出てきました。
そのため、賃貸物件の候補に登場して間もないシャワーのみの物件は、きれいで新しい物件が多い傾向にあります。
また、リフォームやリノベーションが行われたばかりの物件という可能性も高いでしょう。
シャワールームとトイレが別の物件が多い
シャワールームのある部屋の場合、多くはトイレが別に設置されています。
そのため、お風呂場とトイレが同じ場所にあるのが苦手だけど、家賃を安く抑えたいと考えている人に適しています。
お風呂場とトイレが別のセパレートタイプは、一人暮らしの部屋を選ぶときに譲れないという人も多いです。
予算的にバス・トイレ一体型のユニットバスしか選択肢がなかったという人にとって、シャワーのみの物件は新たな選択肢のひとつになるでしょう。
同じ専有面積の場合、浴槽がある物件より居室が広い
シャワーのみの物件の場合、浴槽のスペースが必要ないので、居室部分が広くなります。同じ専有面積の場合では、浴槽の部分が削られるので部屋を有効利用できます。
ワンルームならばできるだけ無駄なスペースは省いて、部屋を広く使いたいもの。浴槽が必要ない人にとっては大きなメリットといえるでしょう。
浴槽がないので掃除が楽
シャワーのみで浴槽がないと、掃除も短時間で済みます。浴槽の掃除は腰をかがめて磨くなど、負担のかかる家事のひとつです。
しかし、シャワールームだけなら、お風呂場を掃除するよりも狭いスペースで済むため、家事の時短や負担軽減につながります。
浴槽がある物件よりガス代が安く済む可能性がある
浴槽にお湯を張ることができない分、シャワーだけのほうがガス代や電気代、水道代の節約ができます。
ただし、冬場などに寒いからといって、シャワーを使いすぎるとお湯につかるよりも高くついてしまう恐れもあるので、少しでも光熱費の節約を目指すならば気をつけましょう。
賃貸物件を探す 広めのワンルーム物件 バス・トイレ別の物件シャワーのみの物件に入居する際の注意点

シャワーのみの物件にはメリットもありますが、注意点もチェックしておきましょう。
浴槽がないので、入浴を楽しむことはできません。お風呂は必要ないと思っていても、念のため近くに銭湯や入浴施設があるか確認しておくのがおすすめです。
注意点を知ったうえで、賃貸物件選びを行いましょう。
浴槽にゆったりつかることができない
シャワーのみの物件の場合、浴槽につかることはできません。海外暮らしに慣れている人や、普段からシャワーで済ませることの多い人であれば問題に感じないでしょう。
はじめは気にならなかったとしても、時にはお湯にゆっくりつかりたいと思うこともあるかもしれません。その場合は銭湯や温浴施設を利用するのがおすすめです。
時折、自分へのご褒美として、身体をいたわりに行くのはリフレッシュにもなるでしょう。また、ジェットバスのあるスポーツジムなどを利用し、ゆっくりと浴槽につかるという方法もあります。
部屋が狭いことが多い
シャワーのみの物件はワンルームの部屋とセットになっていることが多いため、部屋の広さはそれほど確保できない可能性があります。また、収納スペースが少ない可能性も考えられます。
収納が足りないときには、衣装ケースを使ったり、つっぱり棒でデッドスペースを活用してみたりするのがおすすめです。収納のための商品にはさまざまなものがあるので、部屋に合わせて、組み合わせて使ってみましょう。
また脱衣所なども確保されていない場合があるため、バスマットの置き方を工夫したり、簡易カーテンを付けてみたりと、工夫をしながら快適な部屋づくりを行いましょう。
シャワーのみの物件は、バルコニーのないことがよくあります。そのため、洗濯物を乾かすには室内、もしくは梅雨の時季などはコインランドリーを利用するのがおすすめです。
まとめ

シャワーのみの物件はなじみがなく、不安に感じるかもしれません。しかし、お風呂につかれる施設は多いので、自分へのご褒美として楽しみに出かけるのもおすすめです。
経済的に助かったり、掃除が楽になったりと、メリットもたくさんあるので、注意点と併せて検討してみてください。
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