マンスリーマンションは1ヶ月から数ヶ月の短期的な利用を想定した物件のことを指します。
日本マンスリーマンション協会では「ホテル業と賃貸業の中間」に位置すると定義づけられており、幅広い用途で利用できるサービスです。
今回はマンスリーマンションのシステムや、内見に関するルールなどを細かく見ていきましょう。
マンスリーマンションを探すオンライン内見ができる物件
マンスリーマンションとは?

マンスリーマンションは、短期間住むことを前提とした物件のことです。ここではまず、マンスリーマンションの基本的な特徴を解説していきます。
マンスリーマンションの仕組み
一般的な賃貸物件の場合は、基本的に契約期間が2年と定められています。しかし、マンスリーマンションでは1ヶ月単位で契約できるため、短期的な拠点として利用するにはとても適したサービスです。
また、通常の賃貸物件とは異なり、敷金や礼金などの費用はかかりません。生活に必要な家具・家電も備え付けられているため、入居日からスムーズに新生活を始められる点も大きな特徴だといえます。
マンスリーマンションの利用に向いている人
マンスリーマンションの利用に向いているのは、仕事などで決まった期間だけ自宅から離れた場所に生活拠点が必要な人です。1ヶ月程度にわたって利用するのであれば、ホテルに滞在するよりも費用を安く抑えられることが多いでしょう。
また、急な転勤などで引越し作業が間に合わなかった人や、自宅のリフォームで一時的な拠点が必要な人の仮住まいとしても利用できます。無理に通常の賃貸物件を探すよりも、手軽に利用できる点が大きなメリットとなるのです。
マンスリーマンションを探すマンスリーマンションの内見方法

一時的な生活拠点とはいえ、1ヶ月を超えるような滞在の場合には、慣れない土地での暮らしに不安を感じやすいものです。そのため、事前に部屋の状況を確かめておきたいと考える人もいるでしょう。
ここでは、内見ができるのかどうかについて解説していきます。
内見できないケースが多い
マンスリーマンションでは、長期の滞在が想定されていないため、一般の賃貸物件と比べて入居者の入れ替わり頻度が高いといえます。内見を依頼しても、まだ前の契約者が入居しているケースも多いため、初めから内見を受け付けていない管理会社も少なくはありません。
ただ、会社によっては内見を行っているところもあるため、どうしても事前に部屋の状況を見ておきたい場合には問い合わせてみることが大切です。前の入居者がいても、似たような部屋を実際に見せてもらえる可能性はあるのです。
内見できない場合の対処法
内見ができない場合には、それ以外の方法で部屋の状況や設備を確かめておきましょう。たとえば、不動産情報サイトの写真や360度パノラマ画像などは、部屋のイメージをつかむのに役立ちます。
また、管理している会社によっては室内を撮影した動画を配信しているところもあり、そうしたサービスを利用すれば、より細かな状況を把握することが可能です。そのうえで、設備について気になる点がある場合は、管理会社に問い合わせておくと良いでしょう。
マンスリーマンションを利用するメリットと基本的な設備

マンスリーマンションは通常の賃貸物件とは異なるシステムが採用されており、利用する際には事前に仕組みを理解しておくことが重要です。
ここでは、マンスリーマンションのメリットと主な設備について見ていきましょう。
マンスリーマンションの3つのメリット
マンスリーマンションの大きな利点は、生活に必要な家具・家電がそろっているところにあります。大きな家具・家電だけではなく、ドライヤーやハンガーといった細かな備品も整っているところが多いため、新生活にあたってほとんど買い足すものはなくて済みます。
また、通常の賃貸物件と比べて、初期費用を大きく削減することができます。敷金・礼金とともに、ほとんどの場合で仲介手数料もかからない点も、手軽に利用できる理由のひとつです。
マンスリーマンションのもうひとつのメリットは、生活に必要なライフラインの開設が不要であるところです。水道光熱費は家賃の一部に含まれ、開通手続きも管理会社が行ってくれるため、面倒な手続きは必要ありません。
利用するうえでの注意点
基本的な設備は整っているものの、インターネットや寝具の利用は、追加料金が発生することもあるので事前に確認しておくことが大切です。また、ホテルとは違い、歯ブラシやシャンプーなどの日用品は用意する必要があります。
近くに100円ショップやコンビニなどがあれば現地調達ができるため、立地も含めて確認しておきましょう。特に、消耗品は急に必要となる場面も多いため、近くに商業施設があるかどうかで生活の利便性が大きく左右されるのです。
マンスリーマンションを探すマンスリーマンションを選ぶときにチェックすべきポイント

基本的に内見のできないマンスリーマンションでは、物件の良しあしを見極めるのが難しいところもあります。
ここでは、内見をせずに物件を探すうえで、どのようなポイントに目を向けておくべきか見ていきましょう。
基本的な情報はホームページなどで確かめる
内見ができない状態では、不動産情報サイトなどに掲載された写真や情報が頼りとなります。実際に目で見ることができない分、気になる点があれば特によく確認しておきましょう。
水回りの設備や実際の生活動線などは、写真や間取り図からある程度のイメージをつかむことができます。特に、間取り図を見るうえでは、トイレや収納、柱に注目してみることが大切です。
たとえば、トイレの位置や扉が開く方向によって、生活の動線は大きく変化します。また、収納についても、扉の開き方によって使い勝手が異なるため、事前にチェックしておきましょう。
また、意外と見落としてしまいがちなのが柱の有無や位置です。間取り図だけでは実際の大きさが分かりにくいところもあるため、気になるようであれば管理している会社へ問い合わせるようにしましょう。
実際に問い合わせてみることも重要
部屋の広さ、日当たりの良しあし、設備の経年劣化の程度などは、インターネット上の情報だけではどうしても正確につかむことが難しいといえます。分からないことがあれば、遠慮せずに問い合わせることが大切です。
細かな事項にまで丁寧に答えてくれる管理会社であれば、入居者の事情に合わせてより適した物件を紹介してくれたり、利用に関する不安を解消してくれたりするのです。
周辺環境にも目を向けておく
マンスリーマンションを利用するケースでは、借りる物件が自宅から離れていたり、不慣れな土地であったりする場合が多いといえます。そのため、室内の設備とともに、周辺の環境にもきちんと目を向けておくことが重要です。
おおまかな情報や周辺施設については、インターネットの地図機能や地図アプリを使って、簡単に確かめることができます。仕事先へのアクセスや商業施設までの移動手段を想定しながら、立地面にもきちんと目を向けておきましょう。
マンスリーマンションは内見が難しいところも多いため事前のチェックが重要
- マンスリーマンションは1ヶ月単位の短期から利用できるため、急な出張などに便利
- 入居者の入れ替わり頻度が高いため、内見は難しい場合が多い
- インターネット上でパノラマ写真や動画を見て、室内を細かく確かめておくことが重要
- 日当たりなどの判断が難しいポイントは管理会社へ問い合わせてみる
- 地図アプリなどで周辺環境も忘れずにチェックしておく
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