初めての1人暮らしで物件を選んでいて、ベランダの有無で家賃が変わる場合、どちらを選ぶべきか迷ってしまいますよね。

ここではベランダがある物件に住んだ場合のメリット・デメリットからベランダの活用術、活用する際に注意したいポイントまで併せて紹介します。

マンションのベランダ

 

アパートやマンションなど賃貸物件のベランダは、“居住者の専用使用が認められた共用部分”ということになっています。

 

借りている部屋の中は専用部分で、エレベーターへ続く廊下などは共用部分です。つまり、ベランダは日常的に居住者が自分の好きなように使えるスペースでありながら、火災など万が一の際には住民が共同使用できる場所でもあるということになります。

 

そのため、緊急時の避難経路として使えるようにしておく必要があり、すぐに片づけたり、元に戻せない状態で使用したりすることはできません。

 

また、よく混同しやすい設備として“バルコニー”がありますが、こちらは屋根のない張り出し部分という定義になっています。一方、ベランダには屋根がついているのが原則です。

 

ベランダの定義について理解したところで、1人暮らしにベランダが必要かどうかについて考えてみましょう。

 

結論からいうと、入居者次第です。ベランダ付きの物件に住んだ場合のメリット・デメリットを紹介していくので、自分のライフスタイルと照らし合わせて判断材料にしてみてください。

洗濯物を屋外に干せる

 

まずはベランダ付きの物件に住む代表的なメリットを2つ紹介します。

 

洗濯物を外に干せるため、太陽の光や風によって衣類を気持ちよく殺菌乾燥させることが可能です。日当たりのいい物件では、布団を干すこともできます。

 

ただし物件によっては、景観上の問題などで洗濯物をベランダに干せないこともあるため、事前に確認しておきましょう。

 

洗濯物や布団のほかに、雨でぬれてしまった傘やブーツなど、かさばるものを干すスペースとしても使えます。

 

ベランダは何かを干す目的だけでなく、収集日前のゴミ袋や折りたたみ自転車など大きな荷物を置けるスペースでもあります。

 

また、外の空気を吸ったり、景色を眺めたりと簡易的なプライベートスペースとしても活躍します。癒やし効果のある活用法もたくさんあるので、後ほど詳しく説明していきます。

 

では、ベランダ付きの物件を選んだ際に生じるデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。代表的なデメリットを3つ紹介します。

 

ベランダは共用部分でありながら居住者が専用で使えるスペースということで、利便性の高い設備と見なされます。

 

その物件の立地条件にもよりますが、ベランダがある物件はない物件に比べて家賃が少し高くなるケースが多いでしょう。

 

いくら屋根付きといっても、ベランダは屋外のスペースです。雨風や砂ぼこり、時には枯れ葉などが入ってくることがあります。

 

これを放置すると、ベランダに設置されている排水口を枯れ葉などがふさいでしまい、大雨や台風のときにベランダにたまった雨水が室内へと浸入してしまう、なんてことにもなりかねません。

 

そのため、普段ベランダを使わないという場合でも、定期的にベランダの掃除が必要です。

 

プライバシーを守るために防護性が高いベランダだと近隣から見えにくくなるため、不法侵入を目論む犯人の隠れ場所となってしまう場合もあります。

 

ベランダを設置する場合は、手すりを柵状のものにして隙間から中が見えるようにし、物置やガレージなどベランダに上るための足場になるものを近くに置かないなど防犯対策を取るようにしましょう。

 

防犯カメラやセンサーライトを取り付けて、犯罪者をけん制するのも効果的です。

ベランダでガーデニング

 

ベランダのある物件を選んだ場合の、ベランダを有効活用する3つの方法を紹介します。

 

ベランダの床はコンクリートがむき出しとなっていることもよくあります。そのままでは布団を干すのにもサンダルが必要となりますが、床にウッドデッキや人工芝を設置することで、気軽に出られる空間に早変わりします。

 

ベランダ用のプラスチック製タイルもあるので、お好みのものを選んでアレンジしてみましょう。もちろん緊急時には、避難の邪魔にならないように設置することが条件です。

 

ベランダはガーデニングに最適な空間です。日当たりが悪いベランダの場合でも、日陰に強い植物などで緑を楽しめます。

 

花壇といった大掛かりなものは避難の邪魔となるため設置できませんが、鉢植えやプランターであれば十分に季節を楽しめるでしょう。リビングからの眺めにも常に緑が目に入り、1人暮らしでも癒やしのひとときを過ごせます。

 

ベランダは屋根が付いているため、植物へ雨水が当たることは少ないので水やりを忘れないようにしましょう。また、鉢植えから流れ出る土が、排水溝を詰まらせないように注意してください。

 

ある程度、スペースに余裕のあるベランダであれば、アウトドア用の椅子やテーブルを置くと、自宅でカフェ気分が味わえます。読書を楽しんだり、息抜きをしたりできるスペースになるので、第二のリビングといってもいいでしょう。

 

風の強い日には椅子やテーブルが飛んでいかないように対処しておくことが大切です。また、緊急時には椅子・テーブルをすぐに移動できるようにしておきましょう。

布団の干し方に注意

 

アパートやマンションのベランダを1人暮らしで活用する場合、最初に管理規約を確認しておくことが重要です。

 

禁止行為などは物件によって異なるため、しっかりと確認したうえでベランダを利用するようにしましょう。賃貸物件でベランダを利用する際に、基本的に注意したい点は以下の3つです。

 

ベランダでの花火は、音や煙だけでなく火災につながる可能性もあるので、規約で禁止となっていることがほとんどです。

 

規約に明記されていなくても危険であり、周辺住民に対するマナー違反に当たる可能性があります。爆発音がしない線香花火であっても、やめましょう。

 

部屋の中ににおいを残したくないからと、ベランダでの喫煙を考える人もいるでしょう。喫煙は規約によって禁止されていることは少ないですが、タバコの煙は喫煙者が予想する以上に他人の迷惑となります。

 

煙やにおいが周囲に流れ、外に干している洗濯物ににおいを付けてしまうこともあります。近隣トラブルに発展することがないように、ベランダでの喫煙は近隣住民に配慮して行いましょう。

 

ベランダに布団やカーペットなど大きなものを干す際には、落ちないようにしっかりと布団留めなどで押さえる対処をしましょう。

 

大きなものを干したまま外出した場合、突然の風で落下し、歩行中の人や階下のベランダに落ちてぶつかることもあるので、注意してください。

 

また、干している布団やカーペットをたたいたときのほこりが舞ったり、階下への日光を妨げたりしてしまうこともあります。悪気がなくてもこれは迷惑となるので注意しましょう。

 

1人暮らしの部屋でベランダがある場合、さまざまな有効活用法で生活を潤わせられます。

 

ベランダはガーデニングやカフェテラスのように使えるだけでなく、収集日前のゴミ袋や、収集頻度の少ない空き缶を置けるなど、生活面においても便利なスペースです。

 

しかし、それよりもベランダの掃除が面倒、洗濯物も部屋干しで問題ないという人はベランダ無しの物件を、有効活用できるという人はベランダ有りの物件を選んでみてはいかがでしょうか。

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