内閣府が2019年に行った「消費動向調査」によれば、2人以上の世帯におけるエアコンの普及率は90.9%。エアコンはいまや生活に欠かせない設備だといえます。

賃貸物件においても高い割合で設置されていますが、すべての物件にエアコンが設置されているわけではありません。自身の希望に沿った条件の物件を見つけたときに、エアコンが付いていないということも十分考えられます。

エアコンはいらないという人であれば問題ありませんが、多くの方にとっては懸念点となってしまうでしょう。今回はエアコンなしの賃貸物件で行える対処法を3つに分けて紹介していきます。
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エアコンの取り付け

 

エアコンは生活において必要とされる場面が多く、特に夏場の暑さを乗り切るうえで欠かせないという人も少なくはありません。

 

まずは、対処法としてエアコンを新たに導入する方法について見ていきましょう。

 

目当ての賃貸物件にエアコンが付いていないとき、まず検討すべきは交渉ができるかどうかという点です。入居前であれば、交渉次第で設置してもらえる場合があるため、不動産会社に相談を持ちかけてみましょう。

 

また、インターネットの物件情報にエアコンの設置が記載されていなくても、以前住んでいた人が取り付けたままにしている可能性もあります。

 

大家さんや不動産会社の事情によっては、細かな情報が更新されていないこともあるため、こうしたケースでは相談によって問題点が解消される場合もあるのです。

 

そのため、物件情報に「エアコンなし」となっていても、諦めずに確認をしたり取り付けの相談を持ちかけたりすることが大切です。

 

もともとエアコンのない物件であっても、管理会社や大家さんの許可が得られれば、自分で購入して設置することができます。

 

ただ、室外機を置く場所がないなど、物件の構造によっては設置できない場合もあるため、購入前に確認しておくことが重要です。

 

また、設置のタイミングで、退去時に撤去すべきかどうかを話し合っておくことも大切となります。

 

基本的には自分で撤去することになるものの、貸し手側の意向によってはそのまま設置しておいてもいいケースもあるため、事前に明らかにしておきましょう。

扇風機と電気ストーブ

 

エアコンは交渉次第で新たに取り付けることも可能ではあるものの、建物の構造によっては設置ができない場合もあります。

 

ここでは、エアコンを使わずに快適に過ごすための方法を見ていきましょう。

 

エアコンがない状態でまず考えるべきなのは、夏場の暑さ対策です。真夏はもちろん、急に暑くなった日や梅雨時にも、湿度と温度の上昇によって熱中症の危険性が高まってしまうため、何らかの対策を行うことが重要となります。

 

まずは、湿気や熱気がこもらないよう、扇風機や冷風機を使用して部屋の風通しを良くすることが対策の基本です。また、就寝時には冷却マットなどの冷感寝具を使用することで、快適に過ごしやすくなります。

 

エアコンを使うより電気代を節約することができるため、経済的なメリットも期待できます。体の健康を保つためにも、無理をせずに暑さ対策をしましょう。

 

冬場の寒さ対策としては、こたつや電気ストーブ、ヒーター、電気カーペットといった暖房器具の使用が挙げられます。エアコンのように部屋全体を暖めるのは難しいものの、一方で乾燥を防げるといったメリットもあるため、有効な選択肢の1つです。

 

ただ、石油ストーブは使用できない賃貸物件が多いため、注意が必要です。禁止事項として物件の契約書に記載されている場合が多く、無断で使用すれば契約違反になってしまいます。

 

また、冬場は外から入ってくる冷気にも目を向けることが大切となります。特に重要なのは窓の断熱であり、暖房効率の向上にもつながるため、きちんと対策を行っておきましょう。

 

市販の断熱シートを貼ると、部屋の保温効果が高まります。さらに、カーテンを厚い素材のものにしたり、隙間が生まれないように幅を整えたりするのも効果的です。

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窓

 

通常のエアコンが設置できない場合には、手軽に取り付けられる「窓用エアコン」の利用も有効な対処法の1つです。ここでは、窓用エアコンの特徴やメリット、注意点を紹介していきます。

 

窓用エアコンとは、壁ではなく窓枠にはめ込んで使用するエアコンのことを指します。窓に取り付けるための枠とエアコン本体がワンセットになっており、自分で設置することも可能です。

 

室外機と一体型になっているため、外に設置用スペースを用意せずに済み、壁に穴を開ける必要もない点が大きなメリットだといえます。

 

賃貸物件のため、取り付けの際は大家さんに連絡し、あとでトラブルにならないように事前に許可を得るようにしましょう。また、設置の際に部屋を傷つけないように注意してください。

 

窓枠の形状によっては、エアコン枠の取り付けのために窓枠に穴を開けて固定しなくてはならないこともあるので、購入前に必ず工事不要で設置可能かどうかを確認してください。

 

窓用エアコンは、通常のエアコンと比べるとパワーが弱く、基本的には6~8畳ほどの部屋での使用が想定されています。あまり広い部屋では、効率的に冷気が循環しない場合もあるのです。

 

また、古いタイプのものは音が大きく、室内の騒音が気になってしまうケースもあります。就寝時などの快適さを求めるのであれば、静音機能や低振動設計といった特徴のあるモデルを選ぶことが大切です。

 

さらに、室外機が一体となっているため、使用中は窓を開けておかなければなりません。そのため、防犯上の問題から、市販の窓用エアコン専用ロックを使用することが重要です。

 

なお、エアコンを使用していないときには、設置したままでも通常どおりに窓を閉めることはできます。

 

・入居前であれば、交渉次第でエアコンを取り付けてもらえる場合もある

・自分で取り付ける場合には、事前に許可をとる必要がある

・エアコンを使わない場合には、夏場の空気循環や冬場の断熱を意識することが重要

・室外機と一体型の窓用エアコンを使うのも1つの方法

・窓用エアコンは工事が不要かどうか、事前に確認することが大切

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