「転勤の辞令が出て単身赴任が決まったけれど、なにをどう準備したらいいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、単身赴任の引越し費用や必要なもの、引越し会社の手配や各種手続きなど、知っておくべき情報をまとめました。単身赴任の準備における手引きになれば嬉しいです。
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単身赴任の準備は4ステップ
単身赴任の準備は大きく分けて4ステップあります。「部屋探し」「生活必需品の用意」「引越しの手配」「公的書類やライフラインの手続き」です。
単身赴任が決まったらすぐに行いたいのが部屋探し。不動産情報ポータルサイトで希望の立地、家賃、間取りなどを設定して検索しましょう。引越しまでに余裕があれば、休日を利用して内見することをおすすめします。その際、カーテンや家具家電を設置する場所のサイズを測っておくと、その後の作業がスムーズです。

気になる初期費用は、地域にもよりますが、家賃の6〜7ヶ月分程度かかると見ておくのが安心です。会社からの補助がどれくらいあるのかを把握したうえで、家賃上限を決めるとよいでしょう。
生活必需品の用意と引越し会社の手配については、次の項目で詳しく説明します。
引越しに関わる手続きには、住民票の異動、印鑑登録、運転免許証の住所変更などの公的機関で行う手続きと、新居の水道・電気・ガスなどのライフラインやインターネット回線の手続きがあります。
住所が変わったら住民票を移すことが義務付けられていますが、新住所に住むのが一時的(1年以内)な場合と、生活の拠点が移動しない場合は、例外的に異動させなくてもよいことになっています。つまり、短期の赴任だったり定期的に家族が住む家に帰ったりするのであれば、必ずしも住民票を異動させる必要はないということ。住民票を移さなければ、印鑑登録をしなおす必要もありません。ただし住民票を異動しない場合は、新住所で選挙権を行使できない、本人確認郵便を一部受け取れないなどのデメリットがあることも覚えておきましょう。
運転免許証は住所が変わったら変更の手続きをすることが義務付けられています。運転免許証は身分証明書にもなる公的書類のため、引越したらできるだけ早く変更手続きを行いましょう。ちなみに、住民票の住所と異なっていても手続きは可能です。
単身赴任で最低限必要なものはなに?

単身赴任をする際に、「これだけは揃えたい」というものをピックアップしました。ライフスタイルによって必要なものは異なりますが、以下のアイテムがあれば滞りなく生活を送れるでしょう。
家電
・冷蔵庫
・電子レンジ
・ガスコンロまたはI Hコンロ(付いている物件もあり)
・洗濯機
・照明器具(付いている物件もあり)
・エアコン(付いている物件もあり)
・テレビ
自炊をしない、食事はもっぱら外食という人も、揃えておくと断然便利なのが冷蔵庫と電子レンジです。冷蔵庫は100〜150L程度、電子レンジは温め・解凍機能だけのシンプルなもので十分でしょう。洗濯機は乾燥まで一気に仕上げてくれる洗濯乾燥機がおすすめ。テレビも必需品に入れましたが、スマホやパソコンがあればOKという人は不要でしょう。
家具
・カーテン
・テーブル
・寝具
・ゴミ箱
カーテンと寝具は引越し初日から必ず必要になるアイテムのため、事前に準備しておきましょう。テーブルは食事をしたり何かを書いたりするときに必要です。
衣類
・スーツなどの仕事着、靴
・普段着、靴
・部屋着
・下着
・喪服
・衣類を掛けるハンガー
頻繁に洗濯できないことを考えて、仕事着と部屋着は1週間分用意しておくと安心です。意外と見落としがちなのが喪服とハンガーです。喪服は使用する頻度が少なくても急に必要になることが多いもの。また、スーツやワイシャツ、コート類はハンガーに掛けないとシワになってしまうため、ハンガーも引越し初日に用意しておきたいアイテムです。
お風呂・洗面アイテム
・歯ブラシ・歯磨き粉
・ボディソープ
・シャンプー・リンス
・バスタオル、フェイスタオル
・スキンケアアイテム(必要に応じて)
・ヒゲ剃り(男性の場合)
・ドライヤー(髪の長さによる)
・お風呂用洗剤&掃除用具
お風呂・洗面アイテムも引越し初日に必要です。引越してからドラッグストアやコンビニなどで購入できますが、引越し当日は何かと慌ただしいため事前に用意しておくのがおすすめです。
キッチン用品
・コップ、皿、箸
・お湯を沸かせるケトルや鍋
・食器用洗剤&スポンジ
自炊するかしないかで必要なアイテムは変わります。自炊しないのであれば、とりあえず1人分のコップ、皿、箸と、お湯を沸かせるケトルや鍋、洗剤&スポンジがあれば事足りるでしょう。
その他
・トイレットペーパー
・トイレ用洗剤&掃除用具
・ティッシュペーパー
・部屋全体の掃除用具(雑巾、フロアワイパー、粘着ローラーなど)
・洗濯用洗剤、物干しハンガー、洗濯バサミ
・懐中電灯
この中ですぐに必要となるものは、トイレットペーパーと掃除用品です。トイレではトイレットペーパー以外は流すことができません。また、部屋はクリーニング済みといっても、気になる汚れやホコリは少なからずあるもの。引越し当日には最低限、雑巾だけは用意しておきましょう。
一人暮らしにぴったりな物件 引越し料金の見積もりをする 家賃相場を調べる新生活で使うものリストを作成しよう!

前項の「最低限必要なもの」に、「あると便利なもの」も加えて単身赴任で使うものをリストにしてみました。こんなにいらない、あれが足りないなど、人によって意見が分かれることでしょう。以下のリストを参考に、自分のライフスタイルに合ったオリジナルのリストを完成させてください。
| 家電 | 必要 | あると便利 |
|---|---|---|
| 冷蔵庫 | ◯ | |
| 電子レンジ | ◯ | |
| ガスコンロまたはIHコンロ(付いている物件もあり) | ◯ | |
| 炊飯器 | ◯ | |
| 洗濯機 | ◯ | |
| 照明器具(付いている物件もあり) | ◯ | |
| エアコン(付いている物件もあり) | ◯ | |
| 冷暖房機器(ヒーター、ホットカーペット、扇風機など) | ◯ | |
| テレビ | ◯ | |
| パソコン | ◯ | |
| 掃除機 | ◯ | |
| 家具 | 必要 | あると便利 |
| カーテン | ◯ | |
| テーブル | ◯ | |
| ラグ | ◯ | |
| テレビボード | ◯ | |
| パソコン用デスク&チェア | ◯ | |
| 寝具 | ◯ | |
| ゴミ箱 | ◯ | |
| スタンドミラー | ◯ | |
| 収納棚 | ◯ | |
| 衣類 | 必要 | あると便利 |
| 仕事着、靴 | ◯ | |
| 普段着、靴 | ◯ | |
| 部屋着 | ◯ | |
| 下着 | ◯ | |
| 喪服 | ◯ | |
| 衣類を掛けるハンガー | ◯ | |
| お風呂・洗面アイテム | ||
| 歯ブラシ・歯磨き粉 | ◯ | |
| ボディソープ | ◯ | |
| シャンプー・リンス | ◯ | |
| バスタオル、フェイスタオル | ◯ | |
| バスマット | ◯ | |
| スキンケアアイテム(必要に応じて) | ◯ | |
| ヒゲ剃り(男性の場合) | ◯ | |
| ドライヤー(髪の長さによる) | ◯ | |
| お風呂用洗剤、掃除用具 | ◯ | |
| キッチン用品 | 必要 | あると便利 |
| コップ | ◯ | |
| 皿 | ◯ | |
| 箸 | ◯ | |
| フォーク、スプーン | ◯ | |
| ケトル | ◯ | |
| 片手鍋 | ◯ | |
| フライパン | ◯ | |
| おたま、さい箸 | ◯ | |
| タッパー | ◯ | |
| 包丁、まな板 | ◯ | |
| 食器用洗剤&スポンジ | ◯ | |
| その他 | 必要 | あると便利 |
| トイレットペーパー | ◯ | |
| 便座カバー | ◯ | |
| トイレマット | ◯ | |
| トイレ用洗剤&掃除用具 | ◯ | |
| ティッシュペーパー | ◯ | |
| 雑巾 | ◯ | |
| フロアワイパー | ◯ | |
| 粘着ローラー | ◯ | |
| 洗濯用洗剤 | ◯ | |
| 物干しハンガー | ◯ | |
| 洗濯バサミ | ◯ | |
| スリッパ | ◯ | |
| 時計 | ◯ | |
| 懐中電灯 | ◯ | |
| 懐中電灯 | ◯ |
自宅から運ぶもの・引越し先で購入するものを決めよう
新生活で使うものリストを作成できたら、「自宅から運ぶもの」と「引越し先で購入するもの」に分けます。その際、自宅から持っていくものを少なめにすると、荷造りの手間や引越し費用を抑えられます。既に持っている家具家電や衣類、引越し後すぐに必要になるものを自宅から運び、新たに購入する家具家電や生活雑貨、数日なくても問題ないものは引越し先で購入するのがベターです。
さらに自宅から運ぶものの中で、引越し後すぐに使わないものは日時指定で郵送する方法もあります。引越し会社と郵送を効果的に使い分けましょう。
一人暮らしにぴったりな物件 引越し料金の見積もりをする 家賃相場を調べる自宅から持っていくものが確定したら、引越し会社を予約しよう
引越し会社の費用は基本的に、荷物量・移動距離・時期で決まります。自宅から持っていくものの量が決まったら、すぐに引越し会社を予約しましょう。
予約はできるだけは早めに取ったほうが安価なケースが多いです。単身赴任の場合は引越し2週間前を目安にしましょう。新居が決定していなくても◯◯市の◯◯周辺という情報だけでも見積もりは取れます。部屋探しと同時進行で行うと効率的です。

引越し会社の選び方は、コストパフォーマンスを追求したいのならインターネットの一括見積もりサービスを利用するのがおすすめです。複数社の価格やサービスを見比べて、自分に適した会社を選択できます。
また、荷物を少なくすれば、単身者向けの格安サービス「単身パック」を利用できます。単身パックとは、規定サイズのボックスに入れて荷物を運ぶ引越しサービスのことで、荷物量が限定される代わりに価格が安いのが特徴です。都道府県をまたいで引越しする場合でも、荷物が少なければ3〜5万円程度で依頼することが可能です(引越し繁忙期を除く)。
単身赴任の引越しのコツ
単身赴任の引越し準備では、お金、手間、時間を抑えたいと思う人は多いでしょう。そのためには、荷物を極力少なくし、新たに用意するものも吟味しながら購入するのがポイントです。さらに、単身用の住まいはそれほど広くありません。荷物が多いと部屋が物だらけになり、単身赴任が終われば不要になるものも多いです。まずは必要最低限のものだけでスタートし、不便さを感じたときに買い足していくのが賢いやり方です。
短期間で行うことの多い単身赴任の引越し準備は、完璧にやろうとすると疲れてしまいます。「仕事に支障が出ない身支度ができ、安心して眠れる場所を確保できればOK!」くらいの気持ちで準備に臨むと、気も楽になるはずです。
一人暮らしにぴったりな物件 引越し料金の見積もりをする 家賃相場を調べるまとめ
・単身赴任の準備は、部屋探し、生活必需品の用意、引越しの手配、手続きの4ステップがある
・新生活で使うものリストを自分のライフスタイルに合わせて作る
・自宅から運ぶものと引越し先で購入するものに分ける
・引越しは単身パックが便利でお得
・必要最低限なもので生活をスタートし、後で買い足すスタイルがおすすめ
更新日: / 公開日:2019.05.15










