一人暮らしで1DKの部屋を選ぶメリットは？

1DKは、4.5畳以上8畳未満程度のダイニングキッチンと居室が1部屋ある間取りです。ダイニングキッチンに食事のためのテーブルや椅子を置くことができるため、調理や食事をする場所と寝室を分けられることがメリットに挙げられます。メリハリのある生活を送れ、友人なども招きやすいです。

また、料理の匂いが寝室まで広がりにくく、ワンルームや1Kよりもキッチンスペースが広い物件が多いため、調理がしやすいのも特徴です。さらに、1DKは一般的なワンルームや1Kよりも広いため、多くの家具を配置することが可能で、モノが多い人も収納スペースを確保しやすいこともメリットになります。

1DKにはデメリットもある？

1DKでの一人暮らしにはこうした暮らしやすさがあるものの、デメリットもあります。

1DKはワンルームや1Kよりも広めなこともあり、それらと比べると家賃相場が高めです。ただし、1DKは以前はやった間取りで広さの割に安い物件を見つけやすいのですが、築年数の経過した物件が多くなっています。

また、寝室を別にできるとはいえ、玄関を開けるとダイニング・キッチンが丸見えの物件が多いこともデメリットです。1DKは広さがあっても、ダイニング・キッチンの部分が奥の居室に行くための通路になってしまい、スペースを有効活用できないケースもみられます。

反対にダイニング・キッチンにモノを置き過ぎると、居室に行きにくいことが難点です。あるいは、ダイニングキッチンと居室の間が壁や扉で仕切られていることで、圧迫感があることもあります。

モノが増えがちな1DKの部屋のレイアウトのコツ

一人暮らしでは何かとモノが増えがち。1DKはワンルームや1Kよりは広さがあるものの、家具やモノが多いと圧迫感があり、狭く感じてしまうことがあります。1DKの部屋を広くすっきりと見せるためのレイアウトのコツをまとめました。

折り畳み式の机と椅子を置く

1DKのダイニング・キッチンは、4.5畳から8畳未満程度と幅があります。4.5畳程度のダイニングキッチンの場合、間取りによってはテーブルと椅子を置くと、居室への往来がしにくくなるケースもみられます。

そこで、テーブルと椅子を置く十分なスペースが確保できない場合は、折り畳み式のタイプにすると、使わないときは壁に立てかけておけるので、スペースを有効活用できます。

テーブルではなくカウンターを置く

家で食事をとることが少なかったり、大勢の友人を呼んだりすることがない場合は、ダイニングテーブルを置かずに、カウンターと椅子にして省スペース化を図るのもおすすめです。

空間にゆとりがある場合は、壁際にカラーボックスを並べるなど、収納スペースを確保することができます。

リビングを兼ねる空間にする

反対に8畳近いダイニング・キッチンの場合は、ダイニングセットとテレビを置いてくつろぐスペースを確保できます。ロースタイルでソファを兼ねられるタイプのダイニングセットを選ぶと、ゆったりと過ごしやすいです。

ダイニングセットを置く場所にラグを敷くと、キッチンとダイニングをゾーニングすることができ、空間にメリハリも生まれます。

引き戸を外して広く見せる

1DKはダイニング・キッチンと居室が分かれていることがメリットですが、広さや窓の大きさによっては、圧迫感から窮屈に感じてしまうケースがあります。ダイニング・キッチンと居室の間が引き戸や襖で仕切られている場合は、外してしまうのも手。

ただし、戸を外した状態のままでは、寝室として使う居室部分が見え過ぎてしまうので、本棚などで緩やかに仕切るのがおすすめです。1つの空間にすることで、広く開放的に感じられるようになります。

洋服の収納はハンガーラックにする

洋服を造り付けの収納にはしまいきれず、クローゼットを置くと圧迫感がある場合は、ハンガーラックを活用するのがおすすめです。スチールや木製のおしゃれなものを選ぶと、見せる収納になります。

また、半円形の省スペース型のハンガーラックは、限られた場所に効率よく収納できるので便利です。

収納を兼ねる家具を活用する

1DKでは、収納グッズを置くスペースを確保するのが難しいことが少なくありません。そこで、収納を兼ねられる家具を活用するとスペースを効率よく使うことができます。

たとえば、ベンチやスツールの中には、座面を上げると収納スペースがあるアイテムがあり、下部に引き出しの付いたベッドもあります。

1DKは一人暮らしにおすすめの間取り

1DKも物件によっては、ダイニング・キッチンや居室が狭く感じられるケースもありますが、工夫次第で広く見せたり、おしゃれな空間にしたりすることができます。

1DKはダイニング・キッチンが居室と別にあるため、生活空間を分けることが可能で、人を呼びやすいことからも、一人暮らしにおすすめの間取りです。

さらに、ダイニングセットとは別にソファを置きたいなど、さらにゆとりが欲しい場合は1LDKの物件も検討してみましょう。

参考サイト
※1出典：公益社団法人不動産公正取引協議会連合会「DK（ダイニング・キッチン）及びLDK（リビング・ダイニング・キッチン）の広さ（畳数）の目安となる指導基準」