新生活には何かとお金がかかるため、引越し費用はなるべく安くおさえたいと思う人は多いでしょう。しかし、自分や家族の大事な荷物を預けるとなると、引越し会社を価格だけで決定してよいものか悩んでしまうことも。

なるべく安く、信頼できる引越し会社を選ぶにはどうすればよいのでしょうか。そこで今回は、引越し会社を選ぶ際の手順とコツを紹介します。
物件を探す引越し料金の見積もりをする

 

引越し会社探しは極端な話、引越し日の前日の申し込みでも、空きがあれば引き受けてくれることがあります。

 

しかし、引越し費用やサービスは会社によって差があるため、「なるべく安く、でも信頼できる会社を選びたい」というときは、複数の引越し会社に見積もりを依頼して比較することをおすすめします。

 


通常、引越しの見積もりから決定までには2週間程度かかるため、余裕を持ったスケジュールを考えた場合、引越し日の1ヶ月前を目安に引越し会社選びをスタートできるとスムーズです。

 

余裕を持たせるといっても、早ければ早いほどいいというわけでもありません。引越し日よりかなり前に見積もり依頼を出そうとしても、引越し会社によっては応じてくれないところもあります。

 

それは、あまりに早い時期に見積額を出してしまうと、引越しまでの間に物が増え、当初の見積内容を変更しなくてはならなくなったり、引越し日の都合がつかなくなったりするおそれがあるからです。

 

インターネットが普及した現在は、引越し会社も「引越し一括見積もりサイト」から探すのが一般的になっています。

 

引越し一括見積もりサイトとは、必要項目を入力すれば複数の会社に一括で見積もりの請求ができるというもので、引越し価格の相場をつかむ上でも便利です。

 


流れとしてはまず、一括して5社以上に簡易見積もりを依頼し、その中から条件に合う会社を2~3社に絞ります。後日、その2~3社に訪問見積もりに来てもらい、最終的に1社に決定します。

 

ここでのポイントは、安価だからという理由やインターネットの口コミや評価などを見て即決せず、必ず訪問見積もりに来てもらうことです。

 

その際、見積額の合計金額だけで判断するのではなく、トラックの大きさや人員、エアコンなどの家電設置代、オプション料金などをふまえ、総合的に見て決めましょう。

 

場合によっては訪問見積もりの際に、費用の交渉に応じてくれる会社もあります。交渉のコツについては後ほど詳しく説明します。

物件を探す 引越し料金の見積もりをする

 

数ある引越し会社から満足のいく引越し会社を選ぶには、安さだけにとらわれず、引越し会社が独自で行っているプランやサービスにも着目しましょう。

 

他社との差別化を図って、女性向けプランやシニアプラン、新婚カップル向けプランなど、利用者のニーズに応じたプランを展開している会社もあります。

 

そのほか、梱包・荷解きが含まれたプランや、新居の掃除や家具家電の設置、食器のセッティングなど、手間や時間の削減につながるサービスがあったり、段ボールの無料提供・回収や不用品の買い取りなど、トータルコストをおさえられるサービスもあったりします。

 

このようなオプションサービスは有料となる場合がありますが、引越し時の体力的負担を考えるとお願いした方が効率的に作業を進められることがあるため、必要に応じて取り入れるとよいでしょう。

 

無料の場合は一見とてもお得に感じますが、実は引越し料金に上乗せされているケースも考えられます。自分に必要なサービスなのかを見極めて、引越し会社を選ぶようにしましょう。

 

 

前述したように、引越し会社の決定は引越し一括見積もりサイトで複数社から簡易見積もりを取ることから始まります。

 

少しでも安く引越し費用をおさえるためには、訪問見積もりを1社だけに絞らず、いくつかの会社から見積もりをもらうことが大事です。提示された見積もりを比較することで価格交渉も成立しやすくなります。

 


訪問見積もりを依頼する会社は、大手と中小の引越し会社両方を含めた3~4社程度がベストです。

 

少ないと判断材料がないまま契約してしまうことになりますし、多すぎると訪問時の対応が負担になり、1社1社を丁寧に比べることができなくなります。また、比較的中小の会社の方が広告費にお金をかけない分、見積金額が低めに設定されている場合が多いようです。

 

第一候補の引越し会社が許容範囲内の見積額であっても、すべての訪問見積もりが終わるまでは決めずに待ちましょう。見積もりが出そろったら、本命の引越し会社に「あと〇円安くしてくれたら御社に依頼したいのですがどうでしょうか?」と価格交渉をしてみてください。

 

価格交渉のコツは、相見積もり以外にもあります。引越し会社の繁忙期(2~4月)を避ける、引越しの曜日は混み合う土日祝より平日を選択する、引越し時間帯の時間指定をしないなど、こちらが引越し会社の都合に合わせることで交渉に応じてくれることもあるようです。

物件を探す 引越し料金の見積もりをする

 

評価の高い小規模な引越し会社ももちろんありますが、名前を聞いたことがない引越し会社にお願いするのは不安に感じる人もいるかもしれません。ここでは、引越し会社を選ぶ際の注意点をみていきます。

 

テレビなどでよく見る大手の会社は社員教育も行き届いているから安心して任せられると判断し、確認すべきことを怠るのはリスクがあります。

 

繁忙期は臨時のアルバイトスタッフが入っている場合もあるため、万が一に備えて、契約時には荷物が破損したなどのトラブルが起こったときの保証内容をよく確認しておきましょう。

 

これからサービス内容や価格を吟味しようとしているときに、無料見積もりをした会社から電話がかかってきて、「今決めてくれたら○○をサービスします!」という内容で即決させようとする会社には注意しましょう。

 

引越し会社を決めるのはすべての判断材料がそろってからです。営業担当の押しに流されずに、冷静に判断してください。

 

はじめの一括見積もりの際、見積金額を出さずに「訪問時に現地を見て見積もります」という会社や、「11万円~」というようなあいまいな提示をしてくる会社があります。

 

このような会社は、大まかな見積もりが知りたいというこちら側の趣旨を理解していない会社と判断し、除外してもよいでしょう。

 

 

まとめ
・引越し会社を探し始めるタイミングは、相見積もりや荷物の整理の期間などを考慮すると、引越しの1ヶ月前までに始めるのがベスト
・引越し会社探しは引越し一括見積もりサイトを活用して、同条件で依頼するとどのぐらい価格やサービスに差があるのかを調べるところから始まる
・引越し会社は大手にこだわらずに、中小規模の会社や運送会社系なども検討し、ニーズに合わせたプラン選びをするとよい
・引越し一括見積もりの段階で、価格をはっきり提示してこない会社は避けた方がよい
物件を探す 引越し料金の見積もりをする

更新日: / 公開日:2018.09.27