ワンルームは、一人暮らし向け物件の代表的な間取りです。ただ、「ワンルーム」はあくまでも部屋タイプを指す言葉であり、直接的に広さを示すものではありません。

ワンルームのなかには、1LDKや2LDKがすっぽり入ってしまうような広い物件もあるので、部屋の畳数にも注目することが大切です。

今回は「6畳のワンルーム」に住むケースについて、具体的な広さのイメージやレイアウトのコツを見ていきましょう。

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一般的に、一人暮らし用とされる間取りには、ワンルームと1Kの2種類があります。そこで、まずはワンルームと1Kの違いを押さえておきましょう。

ワンルーム

ワンルーム:室内にドアなどの区切りがなく、玄関やキッチンと部屋が一体となっている間取り

ワンルームとは、室内にドアなどの区切りがなく、玄関やキッチンと部屋が一体となっている部屋タイプを指します。

 

どれだけ室内が広くても、ドアなどで空間が仕切られていない場合はワンルームとして扱われるので、なかには50畳を超えるような物件もあります。

1K

1K:居室とキッチンの間にドアなどの仕切りがある間取り

1Kとは、居室とキッチンの間にドアなどの仕切りがある間取りタイプを指します。

 

仕切りがあるかないかで、ワンルームと1Kには、さまざまな違いが生まれます。

ワンルームの特徴

  • 同じ畳数同士なら1Kの方が広い
  • 冷気や湿気、ニオイが気になるケースがある
  • 家賃は1Kよりも安い

同じ6畳の物件の場合、基本的にはワンルームよりも1Kの方が専有面積は広くなります。なぜなら、ワンルームは6畳という広さのなかにキッチンスペースも含まれているためです。

 

一方、1Kは「6畳の居室+キッチンスペース」という組み合わせになるため、両者を比べると広く感じられます。

 

また、水回りが区切られている1Kに比べると、ワンルームは冷気や湿気、ニオイなどが気になってしまうこともあります。

 

一方、同じ広さや立地条件なら、1Kよりワンルームの方が家賃が割安なので、お得に借りられる点はメリットです。

6畳のワンルームは一人暮らしには狭い?

 

ワンルームの基本的な特徴を押さえたところで、6畳ワンルームの広さのイメージを具体的に見ていきましょう。

 

6畳のワンルームでの暮らしは狭さを感じることもありますが、一人暮らしなら一般的な広さといえます。

 

6畳は平米数に換算すると9~10平米程度となりますが、水回りや玄関、廊下などを含めると、全体的な専有面積は20平米前後になることが多いです。

 

20平米前後とは、一人暮らしをするうえでどのくらいの広さに当たるのでしょうか。国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」によれば、一人暮らしに最低限必要な広さは25平米とされています。

 

そこで、両者を照らし合わせると、6畳のワンルームは基準よりはやや狭いと判断できます。ただ、都心部などでは決してめずらしくない広さであり、一人暮らし向け物件としてはスタンダードな広さといえるでしょう。

 

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6畳ワンルームに人は呼べる?

 

6畳のワンルームは、1人で住む分にはスタンダードな広さといえますが、2人以上で居住するには手狭に感じられる広さです。

 

ほとんどの場合、2人以上の入居はそもそも許可されていないため、同棲やルームシェアをするなら、もう少し広めの物件を探す方が無難です。

 

しかし、友人を招いて食事や勉強会をするなど、一時的に過ごすくらいなら問題ありません。

 

その場合でも、同時に無理なく過ごせる人数は3~4人程度といえるでしょう。ただ、ダイニングセットやソファなどの大きめの家具を置いてしまうと、その分だけスペースは狭くなります。

 

また、1人分なら布団を追加で敷くことは可能です。ただし、収納がない間取りでは、布団をしまっておくスペースが問題になってしまいます。広く部屋を使いたい場合は、収納スペースがある物件を選ぶようにしましょう。

6畳の部屋を広く使う・見せるためのポイント

 

6畳の部屋は、決して広さにゆとりがあるわけではありません。快適な住環境を整えるうえでは、できるだけ快適に過ごすためのテクニックも押さえておくといいでしょう。

 

部屋を広く見せるためには、なるべく高さを抑えた家具を選び、圧迫感が生まれないように意識することが大切です。

 

テレビ台やローテーブルはあまり高さが出ないように心がけると、全体的にスッキリとした印象を与えることができます。

 

また、ローテーブルや収納家具などは、ガラスなどの透明感のある素材の製品を選ぶのもコツです。透け感のある素材の家具は、奥行きがあるように感じさせる効果があります。

 

収納スペースがないなどで、どうしても背の高い家具を利用する際には、なるべく部屋の奥にレイアウトするといいでしょう。

 

また、家具はなるべく一面の壁にまとめて配置し、床面や壁面が表に出るように意識することも大切です。

 

インテリアに使う色は、全部で3色程度にまで抑えて、統一感を持たせましょう。また、淡い色や白系統の色をベースカラーにし、主張が強いカラーを避けることで、部屋全体が広く見えやすくなります。

 

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6畳の部屋に置ける家具のイメージ

 

6畳の部屋の広さが、なかなかイメージできない場合は、どんな家具を置けるのかを把握しておくと想像しやすくなります。

 

最後に、6畳の部屋のレイアウト事例を見ていきましょう。

 

6畳ワンルームの家具配置は、ベッドを設置するかどうかによって大きく異なります。

 

ベッドを置くのであれば、家具の組み合わせとしては以下のようなパターンが考えられます。

  • シングルベッド
  • ローテーブル
  • テレビセット
  • 小さめの棚(カラーボックスなど)
  • 各種家電製品

ベッドはシングルベッドが基本であり、あまり大きなサイズのものは置けません。ソファと一緒に設置するのは難しいため、ベッドをソファ代わりとして使うことが多いです。

 

布団の場合は、もう少し部屋にゆとりが生まれますが、その分、収納スペースの確保が課題となります。ベッドを選ぶ場合も、収納スペースは多めにほしいところなので、収納付きのタイプを選ぶといいでしょう。

 

6畳ワンルームをうまく使うには、レイアウトのパターンも押さえておくことが大切です。それほど広さがない分、ポイントを押さえてしまえば、それほど迷う心配はありません。

 

レイアウト図

 

上のレイアウト図は、一般的なワンルームの部屋で、シングルベッドを設置するパターンのひとつです。大きなポイントとしては「就寝スペースを部屋の奥に決めている」という点が挙げられます。

 

ベッドをキッチンや水回りから離して設置することで、湿気やニオイの影響といったワンルームのデメリットを緩和できるのが特徴です。

 

また、ベッド程度の高さであれば、バルコニー側に設置しても日当たりを遮る心配はありません。

 

部屋の横幅とベッドの長さをきちんと採寸して、バルコニーまでの動線を遮らないように注意すれば、使いやすく住み心地のいい空間を整えることができます。

ワンルームの部屋

 

  • ワンルームは部屋に仕切りがなく、玄関から居室までが一体になった間取りタイプ
  • 一口にワンルームといっても部屋の広さにはバリエーションがある
  • 都市部で一人暮らしをするなら、6畳ワンルームは一般的な広さといえる
  • 収納スペースの有無で部屋の使い勝手は大きく変わってくる
  • レイアウトや家具選びによって、部屋の広さや見た目の印象は大きく変わる

 

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更新日: / 公開日:2018.02.05