スマートフォンやパソコンの普及により、いつでも手軽にネットが使える時代に。住まい探しも、不動産会社を訪ねる前に、まずはネットで調べてみようと考える人も多いでしょう。

しかし、いざ物件を探すとなると、何から始めて、どのように条件を決め、どうやって検索すれば希望どおりの部屋を効率よく見つけられるのか分からないという人もいると思います。

ここでは、ネットで賃貸物件を探す際のおすすめの手順をはじめ、部屋探しでおなじみのLIFULL HOME’Sを例にし、具体的なサイトの使い方、内見時のポイントや注意点などを詳しく紹介します。
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  1. 家賃の決め方…検索する前に希望条件をまとめよう!
    1. 家賃が適切か、どう見極める?
    2. ◇LIFULL HOME’S 家賃相場
    3. 家賃に差がつくポイントとは?
    4. 初期費用は家賃6~7ヶ月分+引越し代+家具家電代
    5. 「家賃」について、よくある失敗談
  2. エリアの決め方
    1. 街の治安や雰囲気を知るには「まちむすび」
    2. 「エリア」について、よくある失敗談
  3. 間取りの決め方
    1. 一人暮らしの場合
    2. 2人で暮らす場合
    3. 家族の場合
    4. 「間取り」について、よくある失敗談
  4. 部屋探しにベストな時期は?
    1. 最も多く物件情報が出ている時期は?
    2. 時期によって、家賃や初期費用の変動はある?
    3. 部屋探しから入居までのおおまかな流れと期間
  5. 引越すのにベストなタイミング
    1. 引越し会社の料金の変動は?
  6. 探し方はどうする? ネットで物件を検索するコツ
    1. ネットで調べる or 店舗で聞く、どちらがおすすめ?
    2. おすすめのサイトは?
  7. 物件を探して、不動産会社に問合せるまでの流れ
    1. STEP1:住みたいエリアを選ぶ
    2. STEP2:検索方法を選ぶ
    3. STEP3:不動産会社に問合せをする
  8. 不動産会社を探して物件探しから直接相談する
    1. STEP1:希望のエリアを選択する
    2. STEP2:条件を選択する
    3. STEP3:不動産会社について知る
  9. LIFULL HOME’Sのサポートを利用する
  10. 内見のポイント
    1. 内見に持っていくといい持ち物
    2. 見学時にチェックすべき箇所
  11. まとめ:こだわりすぎず、早めの行動が大事
家賃の決め方

働き方や毎月の生活費とのバランスを考えて、無理のない家賃を見つけましょう

はじめに、家賃の決め方について紹介します。家賃を決める際に最も大切なことは、家賃を払っても生活に余裕があることです。

 

家賃は毎月払っていくものなので、高めに設定してしまうと、収入によっては生活が圧迫されてしまいます。では、具体的にどのくらいの家賃にすれば生活に余裕が生まれるのでしょうか。

 

家賃の目安として一般的によくいわれるのが、「手取りの3分の1を上限に考える」というものです。以下に、手取り額に対する家賃の上限をまとめましたので、参考にしてみてください。なお、家賃は賃料のほかに、管理費や共益費も含めて考えましょう。

 

例:手取り額と家賃上限

13万円:4万3,000円

15万円:5万円

17万円:5万6,000円

20万円:6万6,000円

25万円:8万3,000円

しかし、この計算の場合、手取り額によっては家計がかなり圧迫されてしまう可能性もあります。

 

「家賃は手取りの3分の1」という数字はあくまで目安とし、働き方や毎月の生活費(固定費、変動費)とのバランスを考えて、自分に合った家賃を見つけましょう。

 

学生の場合は、仕送りとアルバイト代を合わせた金額の3分の1に抑えられるよう家賃を設定するといいでしょう。

 

では、借りようとしている物件の家賃が、他物件と比べて高すぎたり安すぎたりしていないかを知るにはどうしたらいいのでしょうか? 家賃が適切かどうかを見極めるには、周辺の家賃相場をチェックするのがおすすめです。

 

周辺の家賃相場の調べ方で簡単なのは、ネットを使った方法です。

LIFULL HOME’S 家賃相場

「LIFULL HOME’S 家賃相場」スマートフォン画面キャプチャー

LIFULL HOME’S 家賃相場」では、単純なエリアごとの家賃相場だけでなく、最寄り駅からの距離、部屋の広さ、築年数、その他バス・トイレ別などの希望条件を組み合わせて家賃相場を調べることができます。

 

たとえば、東京のJR山手線沿いの家賃相場をマンションだけに絞り、専有面積25m2~30m2、駅から徒歩5分以内のバス・トイレ別の物件などのように、条件を細かく絞って調べることが可能です。

 

ネットで調べる方法以外に、物件の対象エリアにある不動産会社で家賃相場をチェックする方法もあります。不動産会社で取り扱っている部屋の家賃でおおよその相場が把握できるはずなので、参考にしてみるのもひとつの手です。

 

家賃が高い物件と安い物件の金額の差は、主に以下のポイントから生じます。

 

家賃を決定する要素

・立地

・広さ

・築年数

・設備

・部屋の位置(階層)

・建物構造(木造アパートや鉄筋コンクリート造のマンションなど)

周辺物件の家賃と比べて明らかに安い場合や高い場合は、その理由を不動産会社に尋ねてみましょう。気づかなかった長所や短所が見つかるかもしれません。

 

また、家賃を抑えつつ広い部屋に住みたいといった場合などは、少し郊外に目を向ける、築年数や設備にこだわらない、アパートの1階の部屋を探してみるなど、希望条件を見直すことで見つかる場合もあります。

 

賃貸住宅に入居する際にかかる初期費用は関東と関西では少し異なり、関東の初期費用は家賃の6~7ヶ月分程度が相場です。

 

つまり、関東で家賃7万円の物件を借りる場合、初期費用として42万円~49万円程度かかります。引越し会社を利用する場合はその料金も加わり、家電や家具を持っていない場合はその費用も必要です。

 

契約時の初期費用を抑えたいときに有効なのが、敷金・礼金なしのゼロゼロ物件やフリーレント物件です。ただし、そうした物件だとしても、家賃数ヶ月程度の初期費用はかかります。

 

以下に、一般的な初期費用の内訳をまとめました。説明とともによく理解しておきましょう。

 

【家賃7万円の初期費用の内訳(関東の場合)】

項目

相場

支出額

敷金

家賃0~2ヶ月分

0~14万円

礼金

家賃0~2ヶ月分

0~14万円

前家賃

家賃1ヶ月分

(+管理費や共益費)

7万円~

日割り家賃

家賃1ヶ月分の日割り計算額

入居日による

仲介手数料

家賃1ヶ月分+消費税

7万7,000円

火災保険料

1万5,000円~2万円

1万5,000円~2万円

保証会社利用料

家賃の約30~70%

2万1,000円~4万9,000円

鍵の交換費用(任意)

1万円~2万円

1万円~2万円

合計

家賃6~7ヶ月分

約42万円~49万円

 

敷金・礼金 / 保証金・敷引き

 

敷金とは、退去時の原状回復や修繕費用、家賃滞納時の充当金として使われる保証金のことです。部屋をきれいに使うことで、そのまま返金される場合もあります。

 

礼金は大家さんへ納める謝礼金を指し、敷金と違って退去時に返金されることはありません。

 

関東では一般的に知られている敷金・礼金ですが、関西では慣習の違いにより、敷金・礼金の代わりに「保証金・敷引き」というものがあります。

 

保証金は関東の敷金(更新料を含むこともあり)に該当し、敷引きは退去時に保証金の中から必ず差し引かれるものです。関東の敷金・礼金とは性質が若干違うため、注意しておきましょう。

 

ちなみに相場の目安は「保証金=家賃4~7ヶ月分」「敷引き=家賃2~4ヶ月分」となります。

 

前家賃

 

賃貸住宅では、契約した月を基準にし、翌月分の家賃をあらかじめ支払うことが一般的で、これを「前家賃」といいます。前家賃は契約日によって発生の有無が決まり、月初に契約する場合は不要なケースもあります。

 

前家賃の相場は家賃1ヶ月分です。家賃のほかに管理費や共益費がある場合は、これらを含めた料金が前家賃となります。

 

管理費・共益費は、ないところもあれば1万円程度と高額な物件もありますが、一般的な相場は5,000円程度です。

 

日割り家賃

 

契約月の家賃を日割りで計算した家賃です。契約日から月末までの日割り家賃を支払う必要があるので、契約日を月末に近くすればするほど金額は少なくなります。

 

仲介手数料

 

借り主と大家さんとの間に入り、物件を紹介、案内、書類の手続きをしてくれた不動産会社に支払う手数料です。仲介手数料の相場は、家賃1ヶ月分に消費税を足した金額です。

 

火災保険料

 

賃貸住宅に入居する際は、火災や水漏れといったトラブルに備えて、火災保険への加入を求められます。2年契約が一般的で、保険料の相場は1万5,000円~2万円です。

 

保証会社利用料

 

連帯保証人を立てる代わりに、家賃保証会社を利用できる場合があります。保証会社を利用した場合の料金相場は、家賃の約30%~70%です。

 

鍵の交換費用

 

防犯対策のひとつとして、入居時に鍵を新しいものへと変更したときの費用です。鍵の交換費用の相場は1万~2万円ですが、防犯効果の高いディンプルキーなどの場合はこれより高くなります。

 

「部屋の条件へのこだわりを諦められず、生活費を節約すれば何とかなると思い、当初の予算を超えた物件を選択しました。しかし、実際に住み始めてみると貯金する余裕がなく、冠婚葬祭など急な出費があった月は生活自体が苦しい状態に。安い物件に移りたくても引越し資金をつくれず、身動きできない状態になってしまいました」

 

「初めての一人暮らし、友達が家に遊びに来たときに自慢できるよう、家賃の高い新築物件に入居。しかし、仕事が忙しくて友達ともなかなか会えなくなり、もう少し安い物件に住んでもよかったと思いました」

 

「家賃の安さを重視して、アパートの1階に入居。部屋自体は問題ないけれど、仕事で帰りが遅い日はセキュリティ面が不安に。洗濯物も外に干せないため、もう少し家賃を上げてでもオートロックや防犯カメラ付きの2階以上の部屋にすればよかったと後悔しました」

エリアの決め方

自分にとって通勤・通学しやすいか、周辺環境や街の雰囲気が自分に合うかどうかもポイント

エリアを決める際は、まず家賃相場や通勤・通学時間からおおまかにエリアを絞ります。

 

交通の便の良しあしは重要ですが、判断する際は一般的な視点ではなく、いかに自分にとって通勤・通学しやすいかに焦点を置くとよいでしょう。

 

そして、周辺環境や街の雰囲気が自分の生活スタイルや価値観に合うかどうかもポイントです。実際に足を運んだりネットを活用したりして、さまざまな角度から情報を集めましょう。

まちむすび

「まちむすび」スマートフォン画面キャプチャー

土地勘がない場所について知りたいときは、街の特徴や家賃相場などを調べられるサービス「まちむすび」がおすすめです。

 

街の印象をランキング形式で見られ、住んでいる人の口コミ情報もチェックできます。リアルな声を基にしているので、実際にその街に足を運んだかのようにイメージできるでしょう。

 

「部屋を探している際、ネットの情報に駅から徒歩10分とあったのですが、入居して実際に通勤してみると坂や信号が多く、倍近くの時間がかかることが判明。夏の暑い日や雨が降った日などには通勤するだけで一苦労です。事前に駅から家までの道のりを歩いて確認しておけばよかったと後悔しました」

 

「利便性を考えて、駅前の繁華街に部屋を借りました。お店が多く、昼間はにぎやかで便利ですが、夜は想像していた以上に騒がしく、特に週末は明け方近くまで酔っ払った人の声や足音が部屋の中まで響くことに。睡眠不足により仕事にも影響が出始めたので、泣く泣く引越しました」

 

「近くにスーパーはないけれどコンビニがあるので大丈夫だと思っていたのですが、コンビニだけだと食事が偏り、予想以上に出費がかさむという結果に。やっぱりスーパーの近くに住めばよかったと後悔しました」

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間取りの決め方

同じ間取りの表記でも、物件ごとに広さや使い勝手は異なるので、内見でよく確認して決めましょう

賃貸物件選びでは、前述の条件に加えて「間取り」も重要です。居住人数に適した間取りを選びましょう。

 

一人暮らしであれば、ワンルーム(1R)や1K、1DKといった、居室が1つのタイプで十分でしょう。なかでもワンルームや1Kは物件数が多いうえ、比較的家賃を安く抑えられるというメリットがあります。

 

調理、食事、くつろぐ場所、寝る場所が同空間で問題なければワンルーム、ある程度分けたい場合は、予算に応じて1K、1DK、1LDKと選択の幅を広げていきましょう。

 

物件を探す

 

カップルや夫婦、ルームシェアなど2人で暮らす場合は、少し広めの部屋を選んだほうが暮らしやすくなります。2人の関係性によって適した間取りは変わるため、よく話し合って決めることがポイントです。

 

一般的に、1LDKや2DK、2LDKなどが2人暮らしに向いているといわれていますが、寝室が1つで支障がない夫婦やカップルの場合は1DK、1LDKなども対象に。

 

一方、友人同士のルームシェアなどで各自に個室がほしい場合は、居室が2つある2Kや2DKなどが適します。

 

ただし、夫婦やカップルの場合でも、仕事の都合などで生活スタイルが異なるのであれば、生活空間を分けられる間取りがおすすめ。ルームシェアと同様に2K以上、あるいは2DKや2LDKが向いています。

 

物件を探す

 

家族の場合は、世帯の構成に応じた間取りを選ぶ必要があります。2〜4人家族の場合は、それぞれに個室がほしいか、共有空間を重視するかがポイントです。

 

個室がほしければ人数分の居室数を確保し、そうでなければDKやLDKのある間取りを選択肢に入れるとよいでしょう。部屋の仕切りを取れば、2Kを1DKのように、3DKを2LDKのように使う方法もあります。

 

4〜5人家族の場合は、3LDK、4DK、4LDKが望ましいでしょう。ポイントは2〜4人家族と同様ですが、できればLDKはマストで確保したいところ。人数が増える分、共有空間の重要性は高まります。

 

ただし、同じ間取りの表記でも、部屋ごとの広さは物件ごとに異なります。平米数をチェックしたり内見したりして、実際の間取りを確認したうえで最終判断をすることが重要です。

 

物件を探す

 

「ワンルームの部屋に住んでいますが、玄関などのスペースも含めて一室になっているため冷暖房効率が悪く、電気代がもったいなく感じます。またキッチンと居室の間に仕切りがないため、料理をしたときににおいがこもりやすく、冷蔵庫のモーター音が寝るときに気になることがあります」

 

「部屋の広さばかりに気を取られて気づかなかったのですが、今の部屋は収納が小さなクローゼット1つしかなく、とても不便です。洋服以外にも、シーズンごとに使う扇風機やヒーター、毛布などの荷物が入りきらず、結局収納ケースを新調することに。もっと収納スペースにも目を向けて探すべきでした」

部屋探しにベストな時期

繁忙期と閑散期、どちらの時期に物件を探すのがいいのでしょうか

不動産業界には繁忙期と閑散期があります。部屋探しをする人にとっては、どちらの時期に物件を探すのがいいのでしょうか。

 

物件数が一番多く出ているのは、繁忙期といわれる「1~3月」でしょう。なぜなら、この時期は引越しをする人が多いので次々に賃貸の退去が発生し、どんどん空室情報が更新されるからです。

 

新築物件の情報量も増える傾向にあります。アパートやマンションを建てる大家さんは、引越しシーズンである3月ごろを目安に建物を完成させることが多く、物件の予約自体は1月ごろから開始されるため、多くの情報が公開され始めるからです。

 

家賃や管理費、初期費用などのコストを抑えられる可能性がある時期は「7~8月」でしょう。

 

この時期は閑散期となるため、繁忙期には難しかった家賃や初期費用の値段交渉に応じてくれる可能性があります。ただし、これは大家さんの考え方による部分が大きいため、必ず抑えられるというわけではありません。

 

物件探し(1~2週間)

 

まずは、ネットなどでどんな物件があるかを調べることからスタート。希望の部屋やエリアのイメージを固めます。

 

不動産会社に行き、内見して物件決定(1日~1ヶ月)

 

気になる物件が見つかったら、不動産会社に連絡を取ります。複数候補を内見して、自分にぴったりな物件を決定します。

 

申し込み・入居審査を受ける(3日~1週間)

 

住みたい物件を決めたら入居申込書を提出。その後、貸主による入居審査が行われます。審査にかかる期間は3日~1週間前後が一般的です。

 

重要事項説明を受ける(1日)

 

審査に通ったら、いよいよ契約準備。契約前には、不動産会社で宅地建物取引士の資格を持った担当者による「重要事項説明」が行われます。

 

契約手続きをして物件の引き渡し(~1ヶ月)

 

契約後は、引越しの準備や、引越しに伴う諸手続きなどを進めます。

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引越すのにベストなタイミング

引越しは余裕を持って新居に移りたい2ヶ月前くらいから準備を始めましょう

引越しは、新居に移りたい2ヶ月前くらいから準備を始めると安心です。2週間程度で行えるケースもありますが、できれば余裕を持って臨みたいですよね。

 

不動産の繁忙期の中でも特に2月と3月は、好条件の物件を借りるまでに時間がかかる可能性があるため、早めの準備をおすすめします。

 

家賃発生日は申し込みから2~3週間以内、または入居審査通過後から2週間以内というところが多いようです。

 

家賃発生日までに住み始める義務はありませんが、家賃の二重払いを避けたい場合は、このようなスケジュールも確認しておきましょう。

 

引越し会社の料金も時期によって変動します。1年で最も料金が高くなるのが3月ごろです。

 

引越しシーズンであるこの時期の料金は通常よりも1.3〜1.5倍程度高くなり、値段交渉の余地もほとんどないといえるでしょう。それどころか、3月の土日や祝日に予約を取ることすら難しいほどです。

 

この時期に引越しをしなくてはならない事情がある人は、普段よりも価格が高くなっていることを踏まえて、細かい荷詰め作業などは自分で行い、節約を意識したほうが得策でしょう。

 

引越し見積もりサイト LIFULL引越し

ネットで物件を検索するコツ

ネットで部屋のイメージをつかんでから不動産会社に来店するという流れも

 

まずは、ネットで物件探しを行うことをおすすめします。全国の空室情報を探せるため、不動産の店舗に行くよりも、たくさんの候補の中から自分の条件に合う物件が手早く見つかります。

 

最近では、ネットでおおまかな部屋のイメージをつかみ、不動産会社に来店する際は住みたい部屋がほとんど決まっていて、現地確認するために来店するといったケースも多いでしょう。

 

賃貸物件を検索するサイトは、大きく分けて2種類あります。

 

1つ目は、不動産会社が運営するサイトです。

 

ここには、その不動産会社が管理している物件や、提携先などからによる仲介物件が掲載されています。なかには、このサイトにしか載っていない物件に出合えることもあります。

 

2つ目は、複数の不動産会社の物件が集まったポータルサイトです。

 

ポータルサイトには、さまざまな不動産会社から物件情報が集まっています。そのため物件の掲載件数も多く、複数の不動産会社の物件をまとめて探すことができます。

 

おとり物件に注意! 物件探しはLIFULL HOME’Sがおすすめ

 

物件探しはLIFULL HOME’Sがおすすめ

LIFULL HOME’Sではおとり物件対策が取られており、安心して物件探しが可能

検索サイトで物件を探しているときに、「この築年数でこの家賃、本当に!?」という物件を見かけるかもしれません。しかし、それは“おとり物件”の可能性も。

 

おとり物件とは、「存在しない物件」「存在するが、取引対象にならない、あるいは取引の意思がない物件」のことです。

 

こうした悪質な不当表示は、広告規約で禁止されています。LIFULL HOME’Sでは、おとり物件の自動検出システムや専用の窓口を完備。情報精度を向上させる取組みを行っているため、安心して物件探しを行えます。

 

ただし、ポータルサイトの膨大な物件情報から効率的に希望条件に近い物件を見つけるには、いくつかのコツがあります。ここからは、LIFULL HOME’Sを使った物件の探し方や手順を紹介していきます。

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LIFULL HOME’S スマートフォン画面キャプチャー

LIFULL HOME’S スマートフォン画面キャプチャー

まず、トップページから「借りる(賃貸 マンション・アパート・一戸建て)」を選択し、エリアと都道府県を選択します。

 

エリアを選んだ後の検索方法には、主に5つのやり方があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

1. 路線から探す

 

路線から探す

LIFULL HOME’S「路線から探す」スマートフォン画面キャプチャー

最寄り駅から探す方法です。駅名を入力する方法と、表示に沿って路線・駅を選択していく方法があります。

 

すでに希望の最寄り駅や路線が決まっている場合、また複数の駅で物件を比較したい場合に適しています。

 

2. 地域から探す

 

地域から探す

LIFULL HOME’S「地域から探す」スマートフォン画面キャプチャー

市区町村を選択し、詳細条件を指定する方法です。住所から選びたいときにはこちらが便利です。

 

3. 地図から探す

 

地図から探す

「条件設定」→「周辺情報を表示する」を選択するとコンビニやスーパー、ドラッグストアをアイコンで表示させられます

地図から視覚的に選びたいときには、「地図から探す」がおすすめです。

 

検索窓に「渋谷」や「世田谷」といった地名を入れると付近の地図が表示され、募集のある物件の場所にピンが示されます。気になる物件をタップすると詳細が表示されます。

 

家賃や間取りなどで物件を絞りたい場合には、スマートフォンでは右上、パソコンでは左の「条件設定」から条件を指定します。

 

こちらは、周辺環境などと併せて探したいという人にぴったりです。

 

4. 通勤・通学時間から探す

 

通勤・通学時間から探す

LIFULL HOME’S「通勤・通学時間から探す」スマートフォン画面キャプチャー

通勤や通学時間から物件を選ぶ方法です。学校や勤務先の最寄り駅までの希望する所要時間と乗換回数を入力します。

 

希望に沿った地域探しが可能

LIFULL HOME’S「通勤・通学時間から探す」スマートフォン画面キャプチャー

目的駅は最大3駅まで入力できるため、たとえば家族で通勤先や通学先が異なる場合には、それぞれの希望に沿った地域探しが可能です。

 

5. タグから探す

 

タグから探す

LIFULL HOME’S「タグから探す」スマートフォン画面キャプチャー

希望ははっきりしているけれど、なかなかぴったりな物件が見つからないという人は、タグ検索を使ってみるのもおすすめです。

 

趣味やライフスタイル、暮らし方など、自分の希望する「したい暮らし」のタグから賃貸物件を検索できます。

 

タグにはたとえば、「愛車を大切に保管したい」「開放感のある部屋で暮らしたい」「海外みたいなおしゃれな家に住みたい」などがあります。

 

イメージはあるけれど、それをどんな条件で検索すれば分からなかったという人に向いているでしょう。

 

その他:学生の一人暮らし向け賃貸

 

学生の一人暮らし向け賃貸

LIFULL HOME’S「学生の一人暮らし向け賃貸」スマートフォン画面キャプチャー

これから大学や専門学校に進学し、一人暮らしを始めるという人は「学生の一人暮らし向け賃貸」で探すのもおすすめです。

 

学校名を入力、または選択すると、キャンパスごとに所在地などの情報が表示され、そこから近い物件を探せます。

 

最寄り駅を調べたり、交通のアクセスを考えたりしなくても、キャンパスから約1.5km以内の物件をまとめて調べられるので、新入生はぜひ活用してみてください。

希望の物件が表示されない場合は?

 

家賃と人気の条件は比例する傾向があるため、予算内ですべての条件を満たす物件に出合えないこともしばしばあります。希望条件に合う物件が少ない場合は、条件を緩めて検索してみましょう。

気になる物件が見つかったらログイン機能を活用

 

気になる物件が見つかったら、とりあえず「お気に入り」に追加しましょう。後で確認することができるうえ、ほかのスマートフォンやパソコン、またダウンロードすればアプリでも確認できるようになるので便利です。

 

ちなみにログインは、楽天市場やYahoo!、Facebookなど、すでに利用しているサービスのアカウントを使用できます。

不動産会社に問合せ

気になる物件が見つかったら、メールや電話で問合せをしてみましょう

気になる物件が見つかったら、その物件を取り扱っている不動産会社に問合せをしてみましょう。問合せの方法は、メールと電話があります。

 

メールであれば、不動産会社の営業時間にかかわらず、いつでもメッセージを送ることができます。

 

「すぐに確認したいことがある」「早く内見したい」など急いでる場合は、電話のほうが早いでしょう。状況に応じて使い分けてください。

 

問合せ方法

 

メールと電話、それぞれの問合せ方法を紹介します。

 

■メールでの問合せ

 

パソコンやタブレットで閲覧している場合は「空室状況をお問合せ」から、スマートフォンの場合は「メールでお問合せ」ボタンや「この物件にお問合せ」から、問合せ内容・名前・連絡先を入力して送信します。追って不動産会社から電話やメールで連絡がきます。

 

■電話での問合せ

 

パソコンやタブレットで閲覧している場合、“0037”から始まる「電話でお問合せ」の番号にかけると音声ガイダンスが流れます。それに従って6桁のお問合せ番号を入力すると、不動産会社につながります。

 

スマートフォンの場合は「電話でお問合せ」のボタンを押すと、“0037”から始まる不動産会社直通の専用番号が表示され、そのまま不動産会社に発信できます。

 

携帯電話からは通話料無料でかけられますが、光IP電話やIP電話では利用できません。

訪問するのが難しい場合、“オンライン対応”という選択肢も

 

■オンライン対応とは?

 

不動産会社のスタッフとの物件の相談や内見、契約前の重要事項説明を、お店ではなくオンライン(スマートフォンやPCを使った専用ビデオ通話システム)で行えるサービスです。

 

「引越し予定の場所が遠方で訪問しづらい」「時間を取れない」「感染症や花粉症などの対策で外出を控えたい」といった場合におすすめです。

 

オンライン対応

 

オンライン対応可能な不動産会社や物件を探す際には、物件の詳細条件で“オンライン内見可” “オンライン相談可” “IT重説可”のチェックボックスにチェックを入れてください。

 

■オンライン内見とは

 

自分の代わりに不動産会社のスタッフに内見してもらい、スタッフが撮影する動画をリアルタイムで視聴し、音声通話でコミュニケーションを取りながら内見する方法です。

 

内見の時間が取れない場合や、引越し先が遠方である場合は有効な方法ですが、すべての不動産会社が対応しているわけではないので、事前にオンライン内見の可否を確認しましょう。

 

オンライン対応の特集ページ

賃貸特集ページのスマートフォン画面キャプチャー

それ以外にも賃貸の特集ページから「オンライン内見(物件見学)ができる物件」や「オンライン相談ができる物件」を簡単に探すことができます。

不動産会社を探して物件探しから直接相談

LIFULL HOME’S「不動産会社を探す」スマートフォン画面キャプチャー

不動産会社を訪問し、相談しながら一緒に物件探しを行いたい場合には、以下の手順でお近くの不動産会社を探してみましょう。

 

不動産会社を探すには、LIFULL HOME’Sのトップページや「借りる」のページから行えます。

希望のエリアを選択

LIFULL HOME’S「不動産会社を探す」スマートフォン画面キャプチャー

エリアから都道府県を選んだ後、路線から探す方法と、地域(市区町村)から探す方法があります。

サービス内容から条件を選択

LIFULL HOME’S「不動産会社を探す」スマートフォン画面キャプチャー

条件を絞りたい場合には、サービス内容から条件を選択します。

 

たとえば、立地・営業時間、店舗スタッフの特徴(女性スタッフ対応、外国語の対応可)、サービスの特徴(保証人不要の相談可、法人の契約取扱い、LINE問合せ対応など)から不動産会社の選択ができます。

 

また、掲載数やおすすめ順での並び替えが可能です。

 

各店舗のページを開くと、店舗のより詳細な特徴やお店からのコメント、写真などが見られます。そのお店の特徴や強み、雰囲気などをチェックしましょう。

 

もっと知ろう~優良店認定とは?

LIFULL HOME’Sでは、より安心で快適な住まい探しのため、全国の不動産・住宅会社に対し、正しい情報を掲載しているか、満足度の高い接客を意識しているかを調査。独自の基準をクリアしている不動産・住宅会社を評価しています。

賃貸物件を探す おすすめ特集から賃貸を探す
住まい探しのサポートセンター

LIFULL HOME’S「住まい探しのサポートセンター」スマートフォン画面キャプチャー

希望の物件がうまく見つからない、誰かの意見を聞きたいというときは、アドバイザーに相談するのもいいでしょう。LIFULL HOME’Sでは、「住まい探しのサポートセンター」を設けています。

 

これは、住まい探しのプロがお客さまと不動産会社の間に立ち、中立な立場からアドバイスをする無料サービスです。希望条件の整理から物件の提案、不動産会社の紹介まで一貫してサポートしています。

 

電話やチャット相談の受付時間は10時〜19時、メール相談はいつでも受け付けており、営業時間内にお答えする仕組みです。

内見のポイント

内見する際には、室内を細かくチェックし、不備を見つけた場合はすぐに不動産会社の担当者に伝えましょう

いくら条件の良い物件でも、写真だけでは実際の状態は分かりません。そこで行われるのが内見です。内見することで、実際の雰囲気や環境を知ることができます。

 

内見は手ぶらで行っても問題はありませんが、現地に行ってから「あれ持ってくればよかったな」となることもあります。

 

内見でより多くの情報を得るためにも、次のものを準備しておくといいでしょう。

 

  • メジャー
  • メモ帳
  • 筆記用具
  • カメラ(スマートフォンも可)
  • 懐中電灯

 

これらは、寸法を測ったり、気になったことをメモしたり写真に収めたりするときに必要なものです。現在ではスマートフォン1台あれば、アプリなどですべて行うこともできます。

 

内見する際には、室内を細かくチェックすることが重要です。特に、次の箇所については、見落としやすいので意識して見ていきましょう。

 

設備

 

エアコンなどの設備の有無や状態をチェックして、希望がある場合は交渉してみましょう。

 

たとえば、エアコンやコンロがないお部屋の場合は、付けてもらえないかどうか、古いタイプの蛇口を新しいものに替えてもらえないかなどです。

 

交渉が成功すれば、引越しの際の出費を抑えられ、新しい設備で気持ちよく新生活をスタートできます。

 

排水の流れ具合

 

キッチンやバスルームは、可能であれば実際に水を流して排水の流れ具合をチェックします。

 

見た目は清掃され、きれいに見えても、排水管内部まで清掃が行き届いていないことがあるためです。

 

 

賃貸住宅で多いトラブルのひとつが騒音です。隣からの話し声や生活音、上階からの足音など、音の響き具合は必ず確認します。

 

会話をしていると音がよく聞こえないため、できれば静かにしてどの程度の音が聞こえてくるのか試してみましょう。建物の外から聞こえてくる音も要チェックです。

 

日当たり

 

日照がどの程度あるのかも忘れずにチェックしておきたいところ。図面上は南向きに窓があったとしても、隣に高層住宅がそびえていては日当たりはないも同然です。

 

同じく窓を開けるとすぐ目の前に向かいのマンションの窓や壁があり、とても開けられないという可能性もあります。

 

湿気やカビ

 

湿気が多い部屋だとカビが繁殖しやすく、カビ掃除の手間がかかるうえ、せきやアレルギー反応を引き起こすなど、体に悪影響を及ぼすことも考えられます。

 

具体的には、北側の日が当たらない場所や押し入れの中がカビ臭くないか、窓のサッシに結露によるカビがないかなどを確認します。湿気が多いと壁紙が浮くことがあるため、壁紙のチェックもポイントです。

 

部屋のサイズ

 

玄関のドアの大きさや通路の幅などを確認しておきましょう。

 

好みの家具を購入しても、ドアや通路の幅が狭いと部屋の中に搬入できない可能性もあります。自分好みのインテリアを楽しむためにも、サイズ確認は入念に行いましょう。

 

コンセントやテレビアンテナ端子の位置

 

テレビや電子機器を自分好みに配置したくても、コンセントやテレビアンテナ端子の位置が遠ければ、延長コードを使うか、配置の変更を行うことになってしまいます。

 

内見の際には、どの位置にテレビや電子機器、家具を置くのかをイメージしながら、コンセントやテレビアンテナ端子の位置を確認しましょう。

 

扉や窓の開閉具合

 

扉や窓の開け閉めがスムーズに行えるかもチェックしましょう。立て付けの悪いドアや窓を開閉するのは意外とストレスがたまるものです。

 

また、窓のチェックの際は網戸の確認もお忘れなく。小さな穴が開いていて意味を成さない、などということもあり得ます。

 

このような不備を見つけた場合は、すぐに不動産会社の担当者に伝えましょう。申し出たことで直してもらえる場合もあります。

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早めの行動が大事

ポータルサイトを活用し、気になる物件を見つけたら早めに行動しましょう

理想の部屋を見つけたいという思いから、部屋のいろいろな部分にこだわりたくなるものです。しかし、条件が厳しすぎると物件が見つかりにくくなるのも事実です。

 

なかなか部屋が見つからない場合は、こだわり条件に優先順位をつけ、順位の低い条件から外すようにすると、物件選びが進みます。一般的には、「築年数」「最寄り駅からの距離」「設備」「階層」などから妥協するケースが多いでしょう。

 

また、良い物件はネット上に載ってから比較的早い段階で決まってしまう傾向にあります。特に2~3月の、学生や新社会人の引越しが集中する時期・地域では、物件はどんどん埋まっていくもの。問合せをした段階では内見可能だった物件も、内見を待たずして他の人の申し込みがされていることも少なくありません。

 

不動産業界の繁忙期といわれる時期に物件を探す場合や、条件の良い物件への住み替えを検討している場合は、早めの行動が大切です。空いた時間に気軽にチェックできるポータルサイトを活用し、気になる物件を見つけたら早めに不動産会社に問合せをしてみるといいでしょう。

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更新日: / 公開日:2018.01.19