賃貸の間取り図は広さや向きなど4項目で住み心地を判断できる
間取り図からは、部屋の専有面積や帖数といった広さ、日当たりを左右する向き、生活動線をイメージする間取りタイプ、採光に関わる窓の位置と数の4項目が読み取れます。これらを正しく理解することで、実際の生活を具体的にイメージできるようになります。
詳しくは、「間取り図ではどんなことが分かる?」をご覧ください。
間取り図の英字記号を把握すれば入居後の生活動線が明確になる
間取り図に記載されるR(ルーム)、L(リビング)などのアルファベット記号や、WC(トイレ)、CL(クローゼット)といった略語の意味を知ることで、図面を見ただけで部屋の設備やレイアウトを正確に推察でき、家具配置の計画がスムーズに進みます。
詳しくは、「用語や記号(図)の見方」をご覧ください。
賃貸の図面にないキズや窓の高さは内見時の寸法確認で補う
図面だけでは壁のキズや床の汚れ、窓の高さ、周辺環境などの細かな情報は把握できません。賃貸物件では「現況優先」となることが多いため、気になる物件は必ず内見に行き、間取り図と実際の部屋の違いや細部の寸法を自身の目で確認することが鉄則です。
詳しくは、「間取り図だけでは判断できないポイント」をご覧ください。

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間取り図とは、レイアウトや設備など、物件の情報が記載されている図面のことです。家探しの経験がある人は、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

間取り図は「K」や「LDK」などアルファベットの記号で表記されており、何を指しているのか正確に理解できていない人もいるかもしれません。

 

今回は、間取り図の見方や間取り図からどんなことが分かるのかを見ていきましょう。

間取り図には部屋の情報が詳細に記載されています。
特に以下の4項目は住み心地を大きく左右する部分であるため、正しく読み取れるように理解しておきましょう。

  • 部屋の広さ
  • 部屋の向き
  • 間取りタイプ
  • 窓の位置や数

部屋の広さは、畳や平米で表記されます。たとえば、同じ「1K」の物件でも「6畳」と「8畳」では居室部分の広さが異なります。

 

また、同じ「6畳1K」の物件でも、専有面積が20平米と25平米では部屋全体の広さに違いがあるため、実際に内見すると異なる印象を受けるでしょう。

 

このように、部屋の広さを確認するときは、居室部分の広さと専有面積の広さの両方を確認しておくことをおすすめします。

部屋の向きや窓の位置によって、日当たりのよさと風通しが確認できます。

 

日当たりのよさと風通しは、洗濯物の乾きや部屋の明るさに関係するので、快適に過ごすために確認すべき項目といえるでしょう。

 

実際に確認する際は、日中の日当たりを確保したい人は南向き、朝日を重視したい人は東向きなど、希望に合わせて方角をチェックすることをおすすめします。

間取り図では、部屋の形状も把握できます。部屋の形状を把握することで、ベッドやテレビをどこに配置できるのか、家具を配置した後にどのくらいのスペースを確保できるのかといったことをイメージできるでしょう。

 

このように、部屋の形状を理解することで、実際に住み始めた際の生活動線をイメージできるため、部屋をどのように使いたいかをあらかじめ考えておくことをおすすめします。

間取り図では、窓の形や大きさは把握できませんが、窓の数や位置は把握できます。窓が多いと風通しがよくなるメリットがありますが、断熱性能が落ちるといったデメリットも存在します。

 

しかし、窓の配置場所によっては、数が少なくても十分な風通しを確保できる場合もあるため、気になる場合は内見時に窓の断熱性能や風通しについて、不動産会社の担当者に確認することをおすすめします。

間取り図の見方を正確に理解できていれば、物件に関するさまざまな情報が読み取れるため、実際に生活するシーンをイメージしやすくなるでしょう。

 

たとえば、方角を示す記号の見方が分かると、間取り図を見ただけで部屋の方角と日当たりを推察できます。

部屋のレイアウトは、R、DK、LDKなどで表記されます。これらは「R=ルーム」「L=リビング」「D=ダイニング」「K=キッチン」といった意味です。

 

また、これらの表記は首都圏不動産公正取引協議会より、広さの基準が定められているものもあります。

DK、LDKの必要な広さの目安となる基準

居室数

DK

LDK

1部屋

4.5畳

8畳

2部屋以上

6畳

10畳

※ 「4.5畳未満」の場合は1Kの表記

 

間取り図における、それぞれのアルファベットの意味や間取り図の例は以下のとおりです。

1R(ワンルーム):キッチンと居室部分が分かれていない空間

ワンルーム(1R)

1R(ワンルーム)

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1K:4.5畳未満の独立したキッチンと居室を持つ空間

1K

1K

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DK:ダイニングとキッチンが一体になった空間

1DK

1DK

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なお、2部屋ある場合は、以下のような間取り図になります。

 

2DK

2DK

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LDK:リビング・ダイニング・キッチンが一体になっている空間

1LDK

1LDK

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また、部屋が2~3つある場合の間取り図は以下になります。

 

2LDK

2LDK

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3LDK

3LDK

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部屋の広さは「6帖」「8畳」のような畳数や「25m2(平米)」のような面積で表されます。不動産広告では、居室などを畳数で表示する場合、原則として1畳を1.62m2以上として算出するため、6畳なら9.72m2以上が一つの目安です。

 

ただし、同じ畳数でも部屋の形や柱の位置などによって家具を置ける範囲は変わります。

 

方角は、上記のような間取り図にある方位記号を確認しましょう。

「N(North)」が指している方向が北となり、そこから東・南・西の位置を判断できます。一般的に南向きは日中、東向きは午前、西向きは午後に日が入りやすい傾向にあります。

 

ただし、実際の日当たりは周囲の建物や階数などにも左右されます。方角だけで判断せず、内見時に明るさも確認することが大切です。

間取り図によっては、「WC」「CL」といったアルファベットが記載されていることもあります。

 

このようなアルファベットには、以下のような意味があります。

S

サービスルームや書斎を表す(採光や通風が建築基準を満たしていない部屋)

WC

トイレ

CL

クローゼット

UB

ユニットバス

WIC

ウォークインクローゼット(クローゼットより広め)

R/冷

冷蔵庫置き場

W/洗

洗濯機置き場

AC

エアコン

SB

シューズボックス

EV

エレベーター

MB

メーターボックス

PS

パイプスペース

このようにアルファベット表記の意味を理解しておくことで、間取りを確認する際に役立つでしょう。

 

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住み始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、間取り図を見るときは、次のポイントを意識しましょう。

間取り図を見る際は、家具、家電の配置を含めた「生活動線」に問題がないか確認しましょう。

 

まれに、洗面所に洗濯機置き場がない物件や、洗濯機置き場が極端に狭い物件が存在します。万が一、洗面所に洗濯機が置けない場合は、家事動線が悪くなってしまうでしょう。

 

生活動線はライフスタイルや家族構成によって異なるため、間取り図を確認する際は、実際の生活をイメージしつつ、気になる箇所には印をつけたうえで内見時に確認することをおすすめします。

収納の数や広さも重要なポイントです。収納が多ければ、キャビネットや収納棚を置く必要がないので部屋を広く使用できます。

 

しかし、収納に必要な数や広さは家族構成によって異なるため、住む人数やライフスタイルを考慮したうえで、十分な収納スペースが備わっているか確認するようにしましょう。

水回りの位置も慎重に確認すべきポイントです。特にトイレは、リビングから近すぎる場所に配置されていると、においや音が気になってしまうケースがあります。

 

また、築年数が古い物件は、バランス釜(浴槽の横に給湯器が設置された風呂釜)であったり、追いだき機能がついていなかったりなど、日常生活で不便を感じる可能性があるでしょう。

 

そのため、水回りは設備や機能も合わせて確認することをおすすめします。

窓や扉は、採光や通風だけでなく、家具の配置や生活動線にも関わるため位置や数を確認しましょう。特に窓は、方角だけでなく位置や数も確認すると、部屋の風通しをイメージしやすくなります。

 

また、扉には開き戸や引き戸などがあり、種類によって家具を置ける場所が変わります。

 

開き戸は開閉する範囲に家具を置けないため、前方にスペースの確保が必要です。一方、引き戸は横にスライドさせて開閉するため、前方のスペースを使いやすく、家具の配置もしやすくなります。

 

間取り図を見る際は、窓や扉の位置・数だけでなく、開閉方法や開く方向まで確認し、手持ちの家具を無理なく配置できるかイメージしておきましょう。

賃貸物件では、間取り図に「現況優先」と記載されている場合があります。これは、物件の状態が間取り図と違った場合、実際の状況が優先されるという意味です。

 

そのため、部屋選びを行う際は、間取り図だけを見て決めるのではなく、内見時に以下で紹介する内容を確認することをおすすめします。

間取り図では、壁のキズや床の汚れ、建物の劣化具合などは把握できません。実際に内見した際に、「イメージと違った」というケースもあるため、間取り図だけを見て家選びを決断しないようにしましょう。

 

賃貸物件の場合、退去する際に部屋のクリーニングや原状回復を行いますが、見落としている可能性もあります。そのような場合、自身が退去する際にもともとあったキズに対して費用を請求されてしまうかもしれません。

 

こういった支払う必要がない費用を負担しないためにも、入居したい物件の内見時や、実際に入居した日にキズや汚れを見つけた場合は、速やかに記録に残し、不動産会社へ連絡・相談しておきましょう。

窓からの景色や周辺環境

洗濯物を干すスペースがどのくらいあるか、窓の開閉はスムーズにできるかといった点は、内見時に優先的に確認すべき項目です。

 

特に、小さい子どもがいる家庭では、子どもが鍵を簡単に開けられる場所がないか、といったリスクも併せて確認しておきましょう。

 

窓からの眺めがいいと快適に生活できます。しかし、建物が隣接している物件や道路沿いの物件は、車や人の視線が気になってカーテンが開けられないケースも考えられるでしょう。そのため、周辺環境は必ず確認することをおすすめします。

窓の高さや天井の高さなど、部屋の空間に関することは内見しないと分からない部分です。窓の高さは、日当たりや風通しに影響するだけではなく、部屋のイメージや開放感など部屋全体の印象も大きく左右します。

 

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間取り図は、見方のコツを押さえたうえで確認すれば、実際に住み始めた際の生活をイメージしやすくなるでしょう。

 

しかし、間取り図だけでは判断できない情報も存在します。そのため、間取り図を確認したうえで内見を行い、気になる点があれば不動産会社の担当者に確認するようにしましょう。

ここでは、間取り図の見方に関してよくある疑問について回答します。

間取り図に記載される「畳」と「帖」は、基本的にどちらも部屋の広さを表す単位であり、意味に大きな違いはありません。

 

「畳」は畳そのものを数えるときにも使われるのに対し、「帖」は洋室の広さを表す際にも使いやすいことから、不動産広告では洋室に「帖」が用いられることがあります。

間取り図に方位記号がなく、部屋の方角が分からない場合は不動産会社や管理会社へ確認しましょう。間取り図の上側が必ず北になっているとは限らないため、図の向きだけで方角を推測するのは避けたほうがよいでしょう。

 

特に日当たりを重視する場合は、バルコニーや大きな窓がどの方角を向いているのか確認することが大切です。

間取り図に記載されているPSやMBは、居住スペースや収納として使用する場所ではありません。

 

PSはパイプスペースまたはパイプシャフトの略で、給排水管などを通すためのスペースです。MBはメーターボックスの略で、電気やガス、水道などのメーターを設置するスペースを指します。

 

間取り図ではPSやMBが四角いスペースとして描かれることがあるため、収納と間違えないように注意しましょう。特にPSは室内に設けられている場合もありますが、荷物を収納できる場所ではありません。

間取り図と実際の部屋が、細かな部分で異なることはあります。物件情報に掲載されている間取り図は、部屋の配置や設備などを分かりやすく示すために簡略化されている場合があり、必ずしも正確な縮尺で作成されているとは限りません。

 

たとえば、柱や梁の出っ張り、コンセントの位置、窓や扉の大きさなど、間取り図だけでは正確に把握できない情報があります。また、設備の交換やリフォームなどにより、図面作成時から現況が変わっている可能性もあります。

 

そのため、間取り図は物件選びの参考資料として活用し、契約前には内見で現況を確認することが大切です。家具を置く予定がある場所は、必要に応じてメジャーで寸法も測っておきましょう。

 

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