- 入居申し込みの直前が家賃交渉のタイミング
- 家賃交渉は、内見を終えて入居申し込みをする直前に切り出すのが最も成功率が高くなります。入居審査後や契約直前の交渉はマナー違反になるため避けましょう。
詳しくは、「1. 入居申し込みの直前」をご覧ください。 - 空室期間が長い物件や閑散期が狙い目
- 退去から長く空室になっている物件や周辺相場より家賃が高い物件、また5月〜8月の閑散期に募集されている物件は、大家さんが妥協しやすく交渉が通りやすい傾向にあります。
詳しくは、「家賃交渉が成功しやすい賃貸物件の4つの特徴」をご覧ください。 - 家賃の値下げが無理なら初期費用の交渉に切り替える
- 家賃交渉が断られた場合でも、礼金や仲介手数料の割引、フリーレント(一定期間の家賃無料)であれば応じてもらえる可能性があります。最初から敷金・礼金ゼロ物件を探すのも賢い選択です。
詳しくは、「家賃交渉が無理なら「初期費用」の交渉に切り替える」をご覧ください。
賃貸物件は、広告や物件情報サイトに掲載されている家賃のままで借りるしかないと思っていませんか。
実は、賃貸物件でも家賃交渉をすることで、掲載金額よりも安く借りられるケースがあります。
また、家賃が数千円下がるだけでも、家賃をベースに計算される敷金や礼金などの初期費用全体を抑えることにつながります。
この記事では、家賃交渉を成功させるための具体的なコツや切り出すタイミング、そして大家さんや不動産会社の担当者の心証を悪くしないための言い出し方(例文)まで詳しく解説します。
家賃が下がりやすい物件の特徴や、家賃交渉が難しかった場合に初期費用を安くする代替案も紹介しますので、これから賃貸物件をお得に借りたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
賃貸物件の家賃交渉はそもそも可能? 成功しやすい2つのタイミング

結論から言うと、賃貸物件の家賃交渉は可能です。
大家さん(貸主)にとって、家賃は収益の基盤となる重要な要素ですが、「空室のまま家賃収入がゼロになるよりは、少し値下げをしてでも長く住んでくれる人に貸したい」と考えるケースも少なくありません。
ただし、いつでも交渉が通るわけではなく、100%成功するものでもありません。
交渉の成功率を高めるためには、切り出す「タイミング」が重要になります。ここでは、家賃交渉が成功しやすい2つのタイミングを解説します。
1. 入居申し込みの直前
家賃交渉を行う上で最もおすすめなのが、「入居申し込みの直前(申し込みをするタイミング)」です。
内見を終え、「この物件に住みたいが、家賃だけが少し予算オーバーしている」という状況で交渉を切り出します。
このタイミングであれば、大家さん側にも「少し家賃を下げれば、確実に入居してくれる人が目の前にいる」という明確なメリットが提示できるため、合意してもらいやすくなります。
逆に入居審査を通過した後や、賃貸借契約を結ぶ直前の「重要事項説明」の段階での交渉はマナー違反と見なされることが多いため控えましょう。
すでに合意に至っている条件を後から覆そうとすると、大家さんや不動産会社の担当者に不信感を与えてしまい、最悪の場合は契約を断られることもあります。
2. 契約の更新時
すでに入居している物件で家賃を下げてほしい場合は、「契約の更新時」が交渉のタイミングとして適しています。一般的に、賃貸契約は2年ごとに更新を迎えます。
長期間住んでいる間に、建物の老朽化が進んだり、周辺の家賃相場が下がったりしている場合、現在の家賃が相場よりも割高になっていることがあります。
大家さんとしても、退去されて空室リスクを抱え、さらに原状回復費用や新しい入居者を募集するための広告費・仲介手数料を払うよりは、現在の入居者に家賃を下げて住み続けてもらう方がメリットが大きいと判断することがあります。
更新の数ヶ月前には更新手続きの案内が届くのが一般的ですので、そのタイミングで管理会社や大家さんに相談してみるとよいでしょう。
賃貸物件を探す 敷金礼金0(ゼロ・なし)物件
家賃交渉が成功しやすい賃貸物件の4つの特徴

家賃交渉が上手くいくかどうかは、選んだ物件の状況や大家さんの事情に大きく左右されます。ここでは、値下げに応じてもらいやすい物件の特徴を紹介します。
1. 空室期間が長い物件
前の入居者が退去してから長期間(数ヶ月以上)空室になっている物件は、家賃交渉が成功しやすい傾向にあります。
空室の期間中は大家さんに家賃収入が入らないため、「多少家賃を下げてでも、早く入居者を決めて空室を埋めたい」という心理が働きやすくなります。
内見の際などに、不動産会社の担当者に「このお部屋はいつ頃から空室ですか?」とさりげなく聞いてみると、交渉の余地があるかどうかを探ることができます。
2. 周辺の家賃相場より高く設定されている物件
近隣にある似たような条件(広さ・築年数・駅からの距離など)の物件と比較して、家賃が割高に設定されている場合も、交渉の余地があります。
相場よりも高い家賃設定になっている理由は、過去の相場を引きずっている、あるいは大家さんの希望が強く反映されているなどさまざまです。
「周辺の似た物件は◯円くらいなので、同じくらいまで下げてもらえないか」と客観的なデータ(相場)を基に、論理的に相談することで、大家さんも納得しやすくなります。
事前に物件周辺の家賃相場をしっかり調べておくことが大切です。
家賃相場を調べる 賃貸物件を探す
3. 築年数が古い、駅から遠いなど条件がよくない物件
築年数が経過している物件や、最寄り駅から徒歩15分以上かかるなど、立地や設備面で少し条件が劣る物件は、新しい物件や駅近の物件に比べて借り手がつきにくいため、交渉が通りやすい可能性があります。
また、マンションやアパートの1階のお部屋も、防犯面や日当たりの懸念から2階以上のお部屋よりも人気が低くなりやすいため、交渉の余地が残されていることがあります。
4. 閑散期(4月〜8月)に募集している物件
不動産業界には、入居者が動きやすい繁忙期(1月〜3月や9月〜10月)と、動きが落ち着く閑散期(5月〜8月など)があります。
繁忙期であれば、大家さんは「今の家賃でもすぐに別の入居者が見つかるだろう」と考えるため、交渉には応じにくいです。
しかし、閑散期に空室になってしまうと、次の繁忙期まで数ヶ月間も借り手が見つからないリスクが高まります。そのため、大家さんは「閑散期に決めてくれるなら」と、譲歩してくれやすくなります。
【例文付き】家賃交渉を成功させるコツと言い出し方

家賃交渉は、単に「安くしてほしい」と要求するだけでは上手くいきません。
交渉を成功させるには、相手にメリットを感じてもらい、お互いが気持ちよく合意できるような進め方が必要です。
不動産会社の担当者を味方につける
家賃交渉の直接の窓口になるのは、大家さんではなく仲介をする不動産会社の担当者であることが多いでしょう。
不動産会社の担当者が「このお客さんのためなら、大家さんにしっかりと交渉してみよう」と思ってくれるかどうかが鍵になります。
横柄な態度をとるのではなく、ていねいな言葉遣いやマナーを心がけ、良好なコミュニケーションを築くことが大切です。
「とても気に入っているのですが、予算の都合で迷っています」と誠実に相談する姿勢を見せましょう。
交渉の希望額は「家賃相場の範囲内(数千円程度)」にとどめる
家賃をいくら下げてほしいか伝える際は、常識的な範囲(数千円程度)にとどめましょう。
目安としては、家賃の3〜5%程度(家賃7万円なら2,000円〜3,000円程度)の減額が現実的なラインです。
相場から大きく外れた1万円以上の無理な減額を要求すると、「非常識な人だ」「クレーマーになるかもしれない」と判断され、交渉が打ち切られるだけでなく、入居審査自体に落ちてしまうリスクがあります。
「◯円に値下げしてくれたら即決する」という意思を明確に伝える
大家さんや不動産会社にとって特に避けたいのは、「苦労して値下げの交渉をまとめたのに、結局契約してくれない」という事態です。
そのため、「もし◯円に下げていただけたら、今すぐ申し込みます(即決します)」という意思をはっきりと伝えることが最大の切り札になります。
【不動産会社への言い出し方の例文】
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「こちらのお部屋、立地も間取りもとても気に入りました。ぜひ入居したいと考えているのですが、予算を少しオーバーしておりまして、あと少しだけ家賃をご相談できないでしょうか。周辺の似た条件の相場も調べたのですが、もし家賃を◯円(希望額)にしていただけるのであれば、この場ですぐに入居の申し込みをさせていただきます。大家さんにご確認いただくことは可能でしょうか。」
賃貸の家賃交渉で避けるべきNG行動とリスク

家賃交渉は権利として認められていますが、やり方を間違えると大きなリスクを伴います。
以下のNG行動は入居審査に悪影響を及ぼすため、絶対に避けましょう。
高圧的・横柄な態度で要求する
「家賃を下げるのが当然」といった態度は厳禁です。大家さんは入居後のトラブルを避けるため、人柄やマナーを入居審査で厳しくチェックしています。
相場を無視した過度な値下げを迫る
前述のとおり、家賃を大きく下げるような無茶な交渉は、不動産会社も大家さんに話を持っていきづらく、常識がないと見なされてしまいます。
契約直前・入居後に交渉を始める
すでに入居審査を通過し、契約書にサインをする直前の段階や、鍵を受け取ってから「やっぱり安くして」と言うのは重大なマナー違反です。最悪の場合、契約違反としてキャンセルされることもあります。
家賃交渉が無理なら「初期費用」の交渉に切り替える
大家さんにとって家賃の値下げは、入居者が住んでいる期間中、ずっと収入が減り続けることを意味するため、どうしても交渉のハードルが高くなります。
もし家賃の値下げが難しいと言われた場合は、引き下がるのではなく「初期費用の交渉」に切り替えるのもひとつの方法です。
大家さんにとって、初期費用の割引は「一時的な減収」で済むため、家賃を下げるよりも応じてくれやすいのです。
礼金や仲介手数料の値下げを相談する
初期費用の中でも、交渉の余地があるのが「礼金」と「仲介手数料」です。
礼金は大家さんに対する謝礼金ですが、空室を早く埋めたい大家さんであれば、家賃の値下げの代わりに礼金の減額交渉に応じてくれるケースがあります。
また、仲介手数料は不動産会社に支払うお金です。物件によっては、不動産会社側の裁量で仲介手数料の割引に応じてくれることがあります。

フリーレント(一定期間の家賃無料)を交渉する
フリーレントとは、入居後の一定期間(1ヶ月分など)、家賃が無料になる契約のことです。近年、空室対策としてフリーレントを導入する物件が増えています。
家賃自体の値下げが難しくても、「最初の1ヶ月分の家賃をフリーレントにしていただけませんか?」という交渉であれば、実質的に初期費用を大きく抑えることができ、大家さんも応じやすい傾向があります。
ただし、フリーレント物件には「1年未満で解約した場合は違約金が発生する」といった特約がつくことが多いので、契約内容はしっかりと確認しましょう。

最初から「敷金・礼金ゼロ物件」を探す手も
そもそも交渉が苦手な方や、確実に初期費用を抑えたい方は、最初から「敷金・礼金ゼロ(敷礼ゼロ)物件」を狙うのもひとつの手です。
LIFULL HOME’Sが2025年に実施した首都圏での「敷金・礼金」動向調査(※)によれば、近年は入居者の初期費用負担を軽減し、空室を早く埋めるために、敷金を「0ヶ月(ゼロ)」に設定する物件が全体的に増加傾向にあることが分かっています。
交渉に時間をかけるよりも、すでに条件が緩和されている物件を選ぶことで、スムーズにお得な引越しを実現できます。
※ 2025年の首都圏『敷金・礼金』動向をLIFULL HOME’Sが調査
フリーレント物件 敷金礼金0(ゼロ・なし)物件
まとめ:コツを押さえて家賃交渉にチャレンジしてみよう
賃貸物件の家賃交渉を成功させるには、相場や空室期間などの物件状況をしっかりと把握し、入居申し込みの直前という「最適なタイミング」で切り出すことが重要です。
大家さんや不動産会社に敬意を払い、「◯円なら即決します」という明確な意思を持って交渉に臨みましょう。
また、家賃の値下げが難しい場合でも、礼金の割引やフリーレントなど、初期費用を抑える交渉に切り替えることで、実質的な引越し費用を安くできる可能性があります。
無理な要求は控えつつ、正しい知識とマナーを持って、理想の住まいをお得に見つけてください。
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よくある質問
Q.1 賃貸の家賃交渉はどのタイミングでするのがいいですか?
A.1 おすすめなのは「入居申し込みの直前」です。内見後、「家賃だけが少し予算オーバーしている」と伝えることで、大家さんも妥協しやすくなります。入居審査後や重要事項説明の段階での交渉はマナー違反となるため控えましょう。
Q.2 どれくらいの金額なら家賃を値下げしてもらえますか?
A.2 交渉の希望額は、家賃の3〜5%程度(数千円程度)にとどめるのが現実的です。相場から大きく外れた過度な値下げを要求すると、常識がないと判断され、入居審査に落ちるリスクがあります。
Q.3 どのような物件が家賃交渉しやすいですか?
A.3 前の入居者が退去してから長期間空室になっている物件や、周辺相場より家賃が高く設定されている物件は交渉しやすい傾向にあります。また、5月〜8月などの閑散期に募集されている物件も狙い目です。
Q.4 家賃交渉を切り出すときのいい言い方はありますか?
A.4 「◯円に値下げしていただけるなら、この場ですぐに申し込みます」というように、即決する意思を明確に伝えることが効果的です。横柄な態度は避け、不動産会社の担当者にていねいに相談するよう心がけましょう。
Q.5 家賃の値下げを断られた場合はどうすればいいですか?
A.5 家賃の値下げが難しい場合は、礼金や仲介手数料の割引、あるいは一定期間の家賃が無料になる「フリーレント」など、初期費用の交渉に切り替えたり、初めから敷金・礼金ゼロの物件を探すのもひとつの手です。
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更新日: / 公開日:2016.03.23










