リノベーションのメリット

まずは、リノベーションのメリットから見ていきます。

自由に設計できる、カスタマイズできる

リノベーションは、自分のライフスタイルに合った空間づくりを行える点が大きな魅力です。

 

リノベーション可能な物件の場合、間取りや内装、水回り設備から、壁や床の材質も自由にカスタマイズが可能。骨組みだけを残して改修するスケルトンリフォームを行えば、間取りから見直しができ、自分好みの住まいを手に入れられます。

物件の選択肢が増え、希望エリアに住むことも

新築物件だけに絞るより、中古物件も視野に入れて探したほうが選択肢はぐっと広がります。とくに人気エリアの場合は、条件を満たす新築物件に出合うまでに1年以上かかってしまうことも。

 

中古物件も含めて検討することで、希望エリアでの物件探しもスムーズになるはずです。

物件価格を抑えた購入がしやすい

リノベーションは既存の建物の構造を活かす分、新築住宅に比べて物件購入のコストダウンが図りやすくなります。

 

例えば一戸建ての場合、建物本体価格は安価なところでも坪単価50万円程度ですが、リノベーションであれば30万円というケースもあります。

完成後をイメージしやすい

もともとある建物を改修するリノベーションは、新築一戸建てに比べて完成後の暮らしをイメージしやすいという良さがあります。

 

例えば、内観は変わっても、日当たりや窓から見える景色、お隣さんとの距離などは変わりません。立地の条件を最大限に生かした家づくりを楽しめます。

リノベーションのデメリット

続いて、デメリットについて解説していきます。リノベーションを具体的に検討している人は、これらデメリットを許容できるかがポイントです。

間取りやデザインに制約がかかることがある

自由に設計できるのがリノベーションのメリットですが、じつは建物の構造やマンションの管理規約によって、工事に制約がかかることがあります。

 

例えば、ツーバイフォー工法の一戸建てや壁式構造のマンションの場合は、壁で建物を支えているため一部の壁は撤去できません。

 

またマンションの場合、上下水道の環境によっては水回り設備を自由に配置できなかったり、遮音規制によって床材を変更できなかったりすることもあります。

建物状況によって費用が変動

建物の築年数と劣化状態によって、想定外の費用が発生することがあります。

 

新耐震基準が施行された1981年より前に建築された建物は耐震基準を満たしていないことが多く、別途耐震改修費が必要に。また、躯体や排水管などが劣化していれば修繕費がかかります。

 

ただしこの耐震改修は新耐震基準であっても、耐震基準適合証明書の取得や築年数により、工事が必要になることが多々あります。

リフォームローンは金利が高め

中古物件購入時に住宅ローンを組み、その後リノベーションを行うために再度融資を受けようとするときは、すでに借り入れしている住宅ローンの審査に通らないことがあります。

 

そこで役立つのが「リフォームローン」です。リフォームローンは審査がゆるやかで無担保で借りられるというメリットがありますが、その分、住宅ローンよりも金利が高いというデメリットがあります。住宅ローンとの二重ローンになるため、家計が圧迫されることもあるでしょう。

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リノベーションに向いている人は？

それでは、リノベーションに向いているのはどんな人でしょうか。自分に当てはまるかチェックしてみましょう。

 

リノベーションを行ううえでのポイントは、コスト、立地、自由度です。ですが、工事中に想定外の改修費用が発生するなど予想通りに進まないことも。多少のイレギュラーは付きものだと考え、フレキシブルに対応する柔軟性も大事です。

リノベーションで失敗を避ける３つのコツ

実際にリノベーションを行うとなったら、どんな点に注意するとよいのでしょうか。失敗しにくくなるコツを3つご紹介します。

リノベーション向きの物件か入念にチェック

失敗を避けるためには、まず事前チェックを怠らないこと。新耐震基準をクリアしているか、改修に制約がかかる構造かなどを図面見ながら確認していきます。

 

建物の劣化を判断するには、建築後にどんなメンテナンスや改修を行ったのかを記録した「住宅履歴情報」が役立ちます。

 

ただし、住宅履歴の蓄積は義務ではありません。より正確に建物状況を把握したい場合は、専門家に依頼して住宅診断（ホームインスペクション）を実施するのが確実。さまざまな方法で、リノベーション向きの物件かを見極めていきましょう。

リノベーション会社を吟味する

既存住宅の状態に左右されるリノベーションは、新築住宅とは違った技術が求められます。

 

施工会社を選ぶときは、リノベーションの実績があり、かつ自分の好みにあったデザインを行える会社を見つけることが大事です。

 

また、リノベーション向きの物件を購入するためには、不動産会社の存在も重要。不動産会社と建築会社の2つの業務を行っているワンストップ型の会社は、ベストな選択肢と言えるかもしれません。

叶えたいことの優先度をつける

新築物件にも言えることですが、予算がある限り、すべての希望を実現させるのは至難のわざ。叶えたいことの優先順位をつけ、取捨選択していくことが大事です。

 

とくに、リノベーションでは想定外のことが起こりやすいもの。家族でよく話し合い、ブレない軸を持ちましょう。

 

ここまで読んでみて、物件を購入してリノベーションをすることに難しさを感じているなら、既にリノベーション済みの物件を探す方法もあります。もし自分好みの物件が見つかるなら、選択肢として検討してみてもいいかもしれません。

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新築とは違うリノベーションの特性をつかもう

新築物件と比べてコストダウンが期待でき、自由度も高いリノベーションの人気は年々高まりを見せています。

 

しかし、リノベーションならではのデメリットや注意点があることを忘れてはなりません。リノベーションの特性を押さえ、それに合った対処法を知っておくことが成功の近道。リノベーションの知見を深め、ぜひ楽しい住まいづくりを実現させてくださいね。

 

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