- 検討開始から入居までの全体の期間目安は約4ヶ月〜6ヶ月で、工期(実際の工事期間)は解体から仕上げまで約3ヶ月〜4ヶ月かかります。
- 詳しくは、「中古マンションのフルリノベーション期間はどのくらい?全体の目安とスケジュール」をご覧ください。
- 骨組みまで解体するスケルトンリノベの費用相場は約700万〜1,400万円以上(70平米目安)で、間取りや水回りを自由に再構築できます。
- 詳しくは、「フルリノベーションと部分リノベーション(リフォーム)の期間・費用の比較」をご覧ください。
- 柱で支えるラーメン構造は壁の撤去が自由ですが、耐震壁で支える壁式構造や床下配管の傾き(勾配)によっては間取り変更に制限が生じます。
- 詳しくは、「中古マンションでフルリノベーションができる物件・できない物件の構造」をご覧ください。
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近年、中古マンションを購入して自分のライフスタイルに合わせた住まいに作り変える「フルリノベーション(スケルトンリノベーション)」を選択する人が増えています。新築マンションに比べて費用を抑えやすく、自由な間取りを実現できるのが大きな魅力です。
しかし、実際にフルリノベーションを計画する際、「検討を始めてから住み始めるまでにどのくらいの期間がかかるのか」「工期(工事期間)はどの程度見ておけばいいのか」と、スケジュール感に不安を感じる方も多いでしょう。
今回は、中古マンションのフルリノベーションにかかる全体の期間やタイムラインをはじめ、費用相場、物件の構造によるリノベーションの制限、工期が延びる原因と対策まで詳しく解説します。
中古マンションのフルリノベーション期間はどのくらい?全体の目安とスケジュール

リノベーションの種類は様々
中古マンションのフルリノベーション(スケルトンリノベーション)にかかる全体期間の目安は、検討を開始してから引き渡し・入居まででおよそ「5ヶ月〜7ヶ月」程度です。
既存の中古マンションを購入してリノベーションを行う場合、物件探しから含めると半年〜8ヶ月ほど余裕を見ておくのが一般的です。フルリノベーションの主なスケジュールと期間の内訳は以下の通りです。
1. 会社選び・物件探し・現地調査(目安:1ヶ月〜2ヶ月)
自分たちの希望を叶えてくれるリノベーション会社を選定し、購入予定(または所有)の中古マンションの現地調査を行います。物件の構造や規約、配管の状態を確認し、どのようなリノベーションが可能かを見極めます。
2. プラン設計・打ち合わせ・契約(目安:1ヶ月〜2ヶ月)
間取り、インテリアデザイン、水回り設備のグレード、コンセント位置などを細かく打ち合わせます。解体後のスケルトン状態を前提とした詳細な設計図面と最終見積もりを作成し、工事契約を結びます。
3. 管理組合への申請・着工〜工事期間(目安:3ヶ月〜4ヶ月)
着工前には、マンション管理組合へ「工事着工申請」を行い、近隣住民への挨拶を済ませます。実際の工事(工期)は解体工事から始まり、配管・配線工事、造作工事、内装仕上げを経て引き渡しに至るまで「約3ヶ月〜4ヶ月」かかります。
フルリノベーションと部分リノベーション(リフォーム)の期間・費用の比較
中古マンションの工事は、室内をすべて解体して骨組み(構造躯体)の状態から作り直す「フルリノベーション(スケルトンリノベーション)」と、設備交換や一部の間取り変更にとどめる「部分リノベーション(表装リフォーム)」に分かれます。
それぞれの工期(工事期間)と費用相場の違いを把握して、自分たちの予算や入居希望時期に合った手法を選択しましょう。
| 項目 | フルリノベーション(スケルトン) | 部分リノベーション(リフォーム) |
|---|---|---|
| 主な工事内容 | 専有部を解体し間取り・配管・設備を一新 | 水回り交換、壁紙・床張替え、1室の間仕切り撤去など |
| 実際の工事期間(工期) | 約3ヶ月〜4ヶ月 | 数日〜1ヶ月程度 |
| 費用相場(70平米目安) | 約700万〜1,400万円以上(平米あたり10万〜20万円) | 約100万〜500万円程度 |
フルリノベーションの場合、部屋をスケルトン状態に解体するため、隠れた配管の老朽化や水回りの位置変更にも柔軟に対応できます。費用と期間は大きくかかりますが、新築同様の自由な空間づくりが可能です。
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中古マンションでフルリノベーションができる物件・できない物件の構造

構造によってリノベーションできる範囲が変わります
「どんな中古マンションでも自由に間取りを変えられる」とは限りません。マンションの建築構造や床下の配管構造によって、間取り変更や水回りの移動ができる範囲が制限されます。
ラーメン構造と壁式構造の違い
マンションの構造には大きく分けて「ラーメン構造」と「壁式構造」があります。
柱と梁(ハリ)で建物を支える構造です。室内の間仕切り壁は建物を支える構造壁ではないため、自由に壁を撤去して大空間を作ったり、間取りを変更したりできます。分譲マンションの多くで採用されています。
柱ではなく、部屋の「壁(耐震壁)」で建物を支える構造です。低層マンションなどに多く見られ、室内にある撤去できない壁(構造壁)が存在します。そのため、間仕切り壁を取り払って広々としたLDKに改修することが難しく、フルリノベーションには不向きなケースがあります。
床下構造(二重床と直床)と給排水管の移動範囲
キッチンや浴室、トイレなどの水回り設備を移動できるかどうかは、床下の構造と排水管の勾配(傾き)によって決まります。
コンクリートスラブ(床の土台)の上に一定の空間を設けて床を張っている「二重床」の場合、配管を通すスペースが確保できるため、水回りの位置移動が比較的容易です。
一方で、スラブの上に直接床材を貼っている「直床」や、階下の天井裏を配管が通っている古いマンションの場合、配管の勾配が取れず水回りの位置変更ができないことがあります。床部分全体を数センチ〜十数センチ上げてスラブとの間に配管スペースを作る工夫(小上がり設計)で対応できる場合もありますが、天井高が低くなる点に注意が必要です。
無料でリフォームについてオンライン相談する中古マンションのフルリノベで期間が長引く(伸びる)主な原因と注意点
フルリノベーションを計画する際、予定よりも全体の期間や工期が延びてしまうケースがあります。入居時期の遅れは現在の賃貸住宅の家賃発生や仮住まい費用の増加につながるため、事前に原因と対策を知っておくことが大切です。
1. 設計プランの打ち合わせの難航
間取りやデザイン、仕様の選定にこだわりすぎて打ち合わせ回数が増えると、着工までの準備期間が想定以上に長引きます。事前に「ゆずれない条件」の優先順位を家族で整理しておくことがポイントです。
2. 管理組合の承認手続きと工事前申請のタイムラグ
マンションの専有部分工事を行う場合、管理組合へ事前申請を行い、承認を得る必要があります。申請締め切りが「着工の1ヶ月前まで」と決められているケースや、月1回の理事会での承認が必要なケースも多いため、申請手順の遅れがそのまま着工の遅れに直結します。
3. 解体後に判明する躯体不具合・追加修繕工事
スケルトン状態に解体して初めて、コンクリート躯体のひび割れや隠れた配管の老朽化、過去の不適切な補修などが判明することがあります。現場の状況に合わせた追加の配管交換や下地補修が必要となり、工期が数日〜数週間延びることがあります。
希望の期間で中古マンションのフルリノベを成功させる5つのステップ
希望通りの時期に入居を叶え、無駄な仮住まい費用や住宅ローンと賃料の二重払いを防ぐための5つの手順を提示します。
ステップ1:資金計画と希望入居時期の逆算設定
「いつまでに引っ越したいか」から逆算し、逆算して最低半年〜8ヶ月前には行動を開始します。購入費用とリノベーション費用を合わせた総合的な予算上限を決定します。
ステップ2:ワンストップ対応会社またはリノベーション専門会社の選定
物件探しとリノベーション設計・施工を同一会社で一括サポートしてくれる「ワンストップリノベーション会社」を活用すると、物件選びと同時に工事プランの検討を進められるため、全体の期間を大幅に短縮できます。
ステップ3:現地調査による構造・配管の事前確認
購入予定のマンションでラーメン構造か壁式構造か、二重床か直床か、管理規約でフローリングの遮音等級(L-45以上など)が指定されているかを事前に専門家と一緒に確認します。
ステップ4:詳細設計と工事契約・管理組合申請
詳細な図面を確定させ、工事契約を結びます。契約完了後、ただちにマンション管理組合への着工申請書類を提出し、スムーズな着工許可を得ます。
ステップ5:着工・近隣挨拶・引き渡し
工事着工前に上下左右の近隣部屋へ挨拶を行い、騒音理解を得ます。約3〜4ヶ月の工期を経て、施工検査・完成確認を行い、引き渡しと入居が完了します。
まとめ|スケジュールと予算に余裕を持ったリノベーション計画を
中古マンションのフルリノベーション(スケルトンリノベーション)にかかる期間は、検討開始から入居まで「約5ヶ月〜7ヶ月」、実際の工期(工事期間)は「約3ヶ月〜4ヶ月」が標準的な目安です。
ラーメン構造か壁式構造かといった建築構造や配管の制約を事前にチェックし、実績豊富なリノベーション会社と早めに相談を開始することが、理想の住まいを希望の期間内で完成させる最大のカギとなります。
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【よくある質問(FAQ)】
Q.1 住みながらフルリノベーションを行うことはできますか?
A.1 住みながらのフルリノベーションは原則不可能です。すべての部屋の壁や床を一度壊してスケルトン状態にし、水回り設備や電気配線も一新するため、工事期間中は仮住まい(ウィークリーマンションや一時賃貸等)へ引越す必要があります。
Q.2 中古マンションの購入とリノベーションは同じ会社に頼んだほうがいいですか?
A.2 物件探しから施工まで一元対応する「ワンストップリノベーション会社」に依頼すると、物件引き渡しと同時に着工申請手続きを進められるため、打ち合わせ期間や仮住まい期間を短縮できるメリットがあります。
Q.3 フルリノベーションの工事期間中の仮住まいはどうすればいいですか?
A.3 工期である3〜4ヶ月間を過ごすための仮住まいとして、短期契約が可能な賃貸物件やウィークリーマンション、マンスリーマンションを利用するのが一般的です。リノベーション会社によっては仮住まいの手配をサポートしてくれる場合もあります。
Q.4 リノベーション工事のローン(住宅ローン)はまとめられますか?
A.4 中古マンションの購入費用とリノベーション費用は、一体型の住宅ローンとして一本化して借り入れることが可能です。別途リフォームローンを組むより金利を低く抑えられ、返済スケジュールも一元化できます。
更新日: / 公開日:2016.08.13








