
床下の断熱材が落ちてしまっている。
上【画像1】 下【画像2】
「日本の住宅は夏暑く、冬は寒い」が常識なのも、もう長くはないかもしれません。実は一戸建てでもマンションでも、室内と廊下や階段、洗面室などをほぼ同じ室温に、それほどコストをかけなくても保つことが可能です。
実は、日本の住宅省エネ性能基準は他先進国と比べるとかなり劣っています。たとえばよく知られている「次世代省エネ基準」は、1999年に制定されたもので、今となっては、かなり時代遅れです。しかもこれはあくまで任意基準に過ぎず、実際には全く省エネ性能のない住宅でも建てることができてしまうのです。一方でこの10年間に、OECD各国は住宅省エネ基準を上げ、かつ義務化し始めました。
国土交通省・環境省・経済産業省などは、2020年には全住宅の取引時に、省エネ性能の表示を義務化する方向で検討を進めています。こういった国策が推進される場合には一般的に、税制優遇や融資期間の延長、金利優遇などによって政策誘導が行われます。
ということは将来、省エネ性能の高い住宅はその価値が維持される方向、そうでない住宅はそれなりにということになります。
ホームインスペクション(住宅診断)実例をご紹介しましょう。住宅診断士は連日、住宅の床下や天井裏をチェックしていますが、よく見られるのが【画像1】や【画像2】のケース。床下の断熱材が落ちてしまっています。こうなると例えば冬などには、この部分から集中的に冷気が上がってくるため、室内が寒くなるほか、結露やカビを生み出したり、シロアリなどの温床となる原因になります。
リフォームやリノベーションを行う際に、省エネ性能をどれくらい上げられるか検討してみてください。事業者さん選びも、省エネの視点を持っているか否かを基準にしてもいいでしょう。この観点をお持ちでない事業者さんはいくらなんでも勉強不足だからです。
住宅の省エネ性能を上げるためには多少のイニシャルコスト(初期投資)がかかりますが、光熱費などのランニングコストは下がり、建物の寿命は伸び、何より住んでいて快適であるといった、プラスの効果がたくさんあることが、住んでみれば実感できることでしょう。
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コンテンツ提供:株式会社さくら事務所
中古マンションを探す 中古一戸建てを探す更新日: / 公開日:2013.01.22










