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中古マンションのホームインスペクション(住宅診断)は一戸建てと違い、見られる範囲は自ずと限られます。
理由は大きく2つ。第1に「マンション全体のインスペクションをするためには、費用が高額になり過ぎる」ということがあります。そして「そもそも廊下や階段、外壁などは共用部分であり、管理組合の許可がなければインスペクションできない」のが2つ目の理由です。
それでも、わかること、できることはたくさんあります。例えば廊下や階段にクラック(ひび割れ)が目立つなら、それが劣化に基づくものなのか、それとも地盤や構造に問題がありそうなのかということはおおよそ見当がつきます。
同様に、外壁塗装が劣化しているような現象があれば、それについて「マンション住民で構成している管理組合で把握しているか。修繕計画などはあるか確認しておきましょう」とアドバイスすることもできます。

【写真1】
また例えば防犯性が気になる依頼者の場合、写真1のような状況があれば「内部に容易に侵入できる足がかりがありますね」とお知らせをします

【写真2】
もちろん専有部では、一戸建てと同様のインスペクションが可能です。
写真2はユニットバスの点検口を開けたところですが、排気管が接続されていません。実はこういうマンションは結構見かけます。これなどは大した費用もかからず簡単に修繕できます。

【写真3】
写真3は洗面化粧台下の点検口から床下を覗いたところ。水漏れの形跡があります。
これもこの程度の症状であれば、割と簡単な補修で修復できます。もし事態が進行していて、専有部の床全体に水が行き渡っているようだと、ちょっと手の出せない物件です。
もちろんホームインスペクターは「買え」とか「買ってはいけない」などの価値判断はしません。それはあくまで買主が決めることであり、アドバイスは不動産仲介業の領域、それを受けて購入の可否を判断するのはあくまで買主です。

コンテンツ提供:株式会社さくら事務所
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更新日: / 公開日:2012.12.11










