
メンテナンスの有無で建物の寿命は変わる
日本の木造住宅の寿命はおおよそ30年、RC(鉄筋コンクリート)で47年などといわれています。しかしこれらの数字は、所有者が建物について点検やメンテナンスを怠ってきたことが非常に大きく影響しています。建物の寿命は「1.設計」「2.工事」「3.点検・メンテナンス」の三拍子がそろっていることが必要ですが、日本の設計レベルは間違いなく世界一。もしこの3拍子が成立した場合、木造でもRC(鉄筋コンクリート)であっても、最低でも100年はもつはずです。
特に建築後、全く手を施さなかった建物と、予防的で適切な点検、メンテナンスをしてきた建物とでは、おそらくその寿命が2倍くらい違います。建物の寿命は、実は所有者自らが縮めていることが多いのです。例えば雨漏りや漏水など、建物に何かあった時にそれを修繕する「対処療法型」と、そのような問題が起きないように予防的な点検と修繕を行うのでは、建物のライフサイクルコストも、寿命も全然違ってくるわけです。
問題が露呈してからの対処療法的な修繕は、根本的な解決ができません。たとえば長い間水漏れを放置していたら、その部分の木材や鉄筋が腐るなどして、より大きなお金がかかったり、お金をかけて直したとしても元の性能には戻せないこともあるのです。病気になる前に定期的な健康診断と早期治療が必要なのは、人間の体と同じです。
「予防保全型」の修繕をしておくと、建物が大きくダメージを受ける前にメンテナンスができ、結果的にトータルでかかるお金も少なくて済み、寿命も延びることになります。たとえば雨漏りを放置しておくと大変なことになりますが、その原因の元はと言えば、ゴムのようなシーリング材の劣化など、単純な理由によるものが多いからです。
水漏れにしても、配管のずれなどの簡単な理由であることが大半。これらを初期段階で見つけたり、予防的に修繕をしておくことで大事に至らずに済むところを長らく放置していたために多額のお金と時間がかかることになってしまうケースをこれまでたくさん見てきました。中古住宅を購入したあとは、永く大切につき合ってあげてください。
コンテンツ提供:株式会社さくら事務所
中古マンションを探す 中古一戸建てを探す更新日: / 公開日:2011.12.13










