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「中古住宅はよくわからない」という
漠然とした不安から敬遠する人もいます

ここ数年で消費者の価値観はかなり変化し、「中古住宅を買ってリノベーションしたい」という人は相当に増えてはいるものの、いまだ「中古住宅はよくわからない」という漠然とした不安から敬遠する人もいます。でもちょっと待ってください。その中古住宅も、かつては新築だったのですよ。時が経つにつれ劣化していくのは新築も中古も同じで、建物の宿命です。

私が創業したさくら事務所では毎月たくさんの物件について、ホームインスペクション(住宅診断)を行っています。それでも、よくテレビで特集されるようなひどい欠陥住宅にお目にかかることは、実際にはめったにありません。ああいった物件を、よく見つけてくるものだなあと思います。

かといって、なんら課題のない住宅というものもほとんどないのも実情です。ここでいう課題とは「中小の不具合」ということ。

これらは建物の「劣化」や「工事の不良」が原因。ほとんどのケースで、交換や補修・改修で解決します。中古住宅を買う方はそのほとんどがリフォーム・リノベーションを行うので、そのときについでに済ませてしまえば費用もそんなにかからないものがほとんどなのです。

中古住宅市場は、経済学でいうところの典型的な「レモン市場」といえます。これは、たとえ表面はきれいでも、中身が腐っているレモン、スカスカのレモンもたくさん混じっていて見分けがつかず、どのレモンも信用できない状態を指します。

中古住宅の査定をするのは通常、不動産仲介会社の営業マンで、宅地建物取引主任者などの資格は不要です。前述したとおり、ペナペナな建物でも、まだまだ十分に持ちそうな建物も、とにかく経年による一律の減価というのが現在の住宅査定手法であり、それが中古住宅市場を形成しているのです。

実際の中古住宅は、建てられた年代や構造、施工品質や所有者による暮らし方、メンテナンスなどによって、そのコンディション(状態)は千差万別。ゆえに、購入者自身がよくよく見極めないと、何をつかむかわからない怖い市場だともいえる一方で、きちんと目利きができればお買い得なお宝物件を見つけることもできるのです。

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コンテンツ提供:株式会社さくら事務所

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