賃貸物件の統計データからエリアの特徴を見て、間違いのない物件探しを

愛知県はどんな間取り構成になっているか アパート

2015年4月にHOME'Sに掲載された賃貸物件のうち、愛知県に掲載された物件は、アパートが約9万5千物件、マンションが約18万1千物件となっている。京阪神の場合マンションはアパートとの3倍程度掲載されるが、愛知県では約2倍だ。

そのうちアパートの間取り別内訳を見てみると、いわゆるシングル向きの間取りであるワンルームが約4%、1Kが約29%、1DKが約2%となっており、合計で約35%がシングル向きの間取りだった。ちなみに首都圏では約50%、京阪神では約41%がシングル向きとなっている。

カップル向きの間取りでは、1LDKが約18%、2Kが約2%、2DKが約13%となっており、合計で約33%がカップル向きだった。首都圏と大きく異なったのがファミリー向きの間取り。2LDKが約23%、3DKが約7%、3LDKが約2%と合計約32%を占めており、首都圏の約18%の2倍も掲載されている。

単体で数が多い間取り帯は、1位が1K、2位が2LDK。3位が1LDK、4位が2DKとこの傾向は京阪神と同様だった。

愛知県への引越し、愛知県からの引越しの際は、大まかな賃貸市場の違いも頭に入れておくといいだろう。首都圏は、単身者用物件は比較的探しやすいが、カップルや家族で引越しとなると、間取りや賃料など選びづらいことが多いだろう。

2015年4月 HOME'S掲載データ2015年4月 HOME'S掲載データ

愛知県はどんな間取り構成になっているか マンション

アパートの2倍程度掲載されているマンションのほうでは、アパートと傾向が異なる。カップル向きが合計で約20%と比較的少なく、シングル向きが約42%、ファミリー向きが約38%と多く、部屋数が少ないものと部屋数の多いものとが目立つ状態となっている。

LDK物件を見ると、1LDKが約13%、2LDKが約19%、3LDKが約12%と合計約44%を占めており、LDKの物件の合計で京阪神の約30%、首都圏の約31%と比べ、愛知県のマンションはリビング付きが多く探しやすいと居える。

シングル向きマンションが約50%ある首都圏や、約57%ある京阪神から愛知県へ引越しをしようと考える単身者は要注意。1LDK~2DKあたりも検討に加えるといいだろう。

2015年4月 HOME'S掲載データ
2015年4月 HOME'S掲載データ

おおよそ4万円強から、5~6万程度がボリュームゾーン

次に賃料を見ていこう。こちらも賃料コスト総額の計算方法の説明を含め、首都圏の平均、そして京阪神の平均を見比べていただきたい。

ワンルーム~1DK、そして2Kのアパートは間取りが変わっても大きな差は無く、4万強の家賃となっており、一時金を合わせると5万弱/月程度となっている。マンションでは、ワンルーム、1K、1DK、2K、2DKまであまり違いが無く、5万強の家賃、一時金を合わせると6万/月を超えるようだ。

また人気の1LDKタイプのマンションでは、平均面積がより広い2LDKや3LDKよりも賃料が高い状態となっている。これは首都圏と同じ傾向だ。

2015年4月 HOME'S掲載データ
2015年4月 HOME'S掲載データ

【集計概要】

調査実施:HOME'S PRESS データ担当
調査対象:HOME'Sに掲載された賃貸物件(マンション、アパート)
       マンション=鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、
             プレキャストコンクリート工法等の耐火構造の共同住宅
       アパート =軽量鉄骨造、木造の共同住宅
調査期間:各月の15日前後時点
調査方法:調査時点で公開されている物件を元に算出

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