首都圏・京阪神とも成約件数は減少の一方、成約価格はおおむね上昇傾向
不動産流通近代化センターが発表した2014年12月指定流通機構(レインズ)の成約報告のある取引事例データによると、首都圏のマンション成約平均価格は2,847万円と、前月から再びプラスの結果となった。前年同月比では11.2%の増加で、前年比動向では24ヶ月連続の上昇傾向だ。一方マンションの成約件数は2,497件。前月比では-11.8%、前年同月比では9ヶ月連続マイナスの-13.9%となった。
京阪神のマンションの成約平均価格は1,899万円と前月比-0.5%となった。しかし、前年同月比では1.4%の増加で、23ヶ月連続の上昇と首都圏と似た傾向になっている。マンションの成約件数では1,189件で、前月比-2.7%と再びの減少傾向だ。また、前年同月比でも3ヶ月連続のマイナスとなっている。
首都圏の戸建て住宅の成約平均価格は、3,233万円と前月比0.2%、前年同月比3.1%の増加となった。一方で成約件数は917件で、前月比-15.9%、前年同月比-10.7%と大幅な減少傾だ。
京阪神の戸建て住宅の成約平均価格は、1,975万円。首都圏の戸建てと同じく、前月比が1.9%の増加、前年同月比が0.2%の結果となった。平均件数は732件で、前月比-2.9%、前年同月比ではプラス2.5%と増加に転じた。
首都圏・京阪神とも季節要因の影響か、マンション・戸建て共通して契約件数が減少しているのが特徴だ。一方で成約平均価格は、京阪神ではマンションが-0.5と僅かながら減少しているものの、先月までの上昇傾向が継続している。特にマンションの前年比較では首都圏・京阪神とも20ヶ月以上の増加となっている。
【データについて】
・公益財団法人東日本不動産流通機構及び社団法人近畿圏不動産流通機構に成約報告のあった取引事例を集計したもの
【ポイント】
・物件(戸建て、マンション別)の平均価格の動向と成約件数を確認できる
・直近2年間の動向を見ることができる
※上記はデータを元にしたHOME’S PRESS編集部による見解です
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