首都圏マンションの価格上昇は23ヶ月目に

不動産流通近代化センターが発表した2014年11月指定流通機構(レインズ)の成約報告のある取引事例データによると、首都圏のマンションの成約件数は2,830件。前月から再びプラスに転じ、6.6%の増加となっている。ただし、前年同月比では-9.3%だ。
一方でマンション成約平均価格は2,808万円と、こちらは僅か-0.1%ではあるが前月から転じてマイナスの結果に。前年同月比では、23ヶ月目のプラスとなった。

京阪神のマンションの成約件数は1,225件と、前月比+4.0%、前年同月比では-8.2%となる。特に前年比では2ヶ月連続でマイナスとなる一方で、平均価格は1,908万円。前月比1.1%、前年同月比3.2%の増加だ。

首都圏の戸建て住宅の成約件数は、1,090件。前月比では+9.5%となったが、前年同月比では-0.2%の結果となった。平均価格は3,226万円。前月比+0.3%、前年同月比+1.7%と僅かな上昇で、平成26年の6月以降、3,200万円台前半の水準を保っている。

京阪神の戸建て住宅の成約件数は、754件。前月比では2.0%の増加で、前年同月比では-8.0%。対して平均価格も前月比+5.3%、-2.2%の1,939万円となった。成約件数、平均価格とも前月比からプラスに転じているが、平均価格は前年比では3ヶ月連続のマイナスとなる。

首都圏・京阪神とも、ゆるやかな価格上昇が続くマンションに対して、戸建ての価格は同水準を推移していることがわかる。また、マンション・戸建てとも価格の動きにはばらつきがあるのに対し、取引件数が前月比では増加、前年比はマイナスであるのが共通点だ。消費増税前後での動きが表れているのかもしれない。

【データについて】

・公益財団法人東日本不動産流通機構及び社団法人近畿圏不動産流通機構に成約報告のあった取引事例を集計したもの

【ポイント】

・物件(戸建て、マンション別)の平均価格の動向と成約件数を確認できる
・直近2年間の動向を見ることができる

※上記はデータを元にしたHOME’S PRESS編集部による見解です

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