リノベした人に聞く、リノベーションへのイメージは?

リノベした人に聞く、リノベーションへのイメージは?/イラスト:よしもとななリノベした人に聞く、リノベーションへのイメージは?/イラスト:よしもとなな

HOME’S総研レポート1st「STOCK and RENOVATION 2014(ストックアンドリノベーション2014)」の調査データを読み解く第5回目。リノベーション市場とリノベーションしている人の2014年のトレンドを探る。調査概要は下記あるいはデータ元のHOME’S総研参照。

今回、連載で読み解いているHOME'S総研のレポートデータから、「リノベーション」への意識を探っていきたい。

「リノベーション」のイメージ

「リノベーション」については昨今様々なメディアで取り上げているが、実際のところどこまで浸透しているのだろうか?戸建てリノベ、マンションリノベをした人自身が、「リノベーション」についてどう思っているのか探ってみる。

戸建てリノベ、マンションリノベ層を見てみよう。
同じリノベした層でも、戸建てとマンションで回答傾向が異なった。また、同じ戸建てリノベでもリノベにかけた資金によってイメージが大きく異なった。

500万円未満の戸建てリノベ層は、「中古住宅を買ってリフォームすること」という回答が他より多い結果になった。また、この回答を含め全体を見ると、“古びた見た目をキレイにすること”に重きを置いている傾向がみえた。家の原状回復に注力しているということだろうか。
一方、500万円以上リノベにお金をかけた戸建てリノベ層は、「新しい住み手のニーズに合わせて、古い家の住み方を作り変えること」「古い建物を大規模にリフォームすること」「新しいコンセプトや用途で古い建物を再生すること」「元の建物の個性を引き出し新築にはない魅力に変えること」と、“住まいに新しい価値の再生を求めている”ことが分かった。

マンションリノベでは、300万円未満のマンションリノベ層は「古びた見た目をきれいにすること」というのが他よりも目立った回答になった。また、300万円以上のマンションリノベ層は、「自由設計・オーダーメイドでリフォームすること」というのが他よりも目立った回答になった。

この回答結果から、500万円以上の戸建てリノベ層が“住まいに新しい価値の再生を求めている”ことに対して、戸建ての500万円未満とマンションリノベの300万円未満については、“古びた見た目をキレイにすること”を求めているのが分かった。住まいに対する意識というか、熱の差が見てとれる結果になった。

データ概要

インターネットによるアンケート調査
 ・47都道府県の県庁所在都市(東京の場合は23区)+政令指定都市に居住する20歳以上の男女
 ・5年以内住宅取得者
 ・2014年3月19日(水)~3月28日(金)
 ・スクリーニング調査:スクリーニング調査・全体:n=122,769(うち5年以内住宅取得者:n=13,673)
  本調査:住宅取得者・計:n=1,900/取得意向者:n=600

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