消費税10%になる前と後、どっちがオトクなのか?
消費税は2014年4月に5%から8%に引き上げられた。今後、2015年10月に消費税10%の導入に踏み切るか、注目が集まるところである。そんな中、「住宅」購入に関しては、今後どうなるのだろうか?増税に伴い、優遇措置として制定されたすまい給付金と住宅ローン減税など。消費税8%時点と10%時点では、交付金額や条件も異なるので、一概に8%時点で購入するのがいいとはいえない。
着々と更なる消費税増税へのカウントダウンが始まっているが、いずれにしても年内には結論が出る。そのタイミングで検討し始めると、十分に検討期間が確保できないかもしれない。そこで、今回は住宅購入に関して、少し早いかもしれないが消費税10%に着目したアンケート結果をご紹介したい。
結果は…
下記のグラフは、2014年5月時点で「住み替えを検討している人」に、消費税10%になる前と後のどちらの期間で住まいを購入するのがいいかを聞いてみた。その結果、“増税前”が36.4%、“増税後”が16.0%となった。心情としては、さらになる消費税増税を素直に受け入れられる人の方が少ないようだ。
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■質問:消費税増税前と後、どっちに住まいを購入するのが良いと思う?
A:「消費税10%になるよりも前に購入する方が良い」
B:「消費税10%以降に購入する方が良い」
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動きをみる
この結果は時期により異なる。消費税5%から8%に引き上げる2014年4月前後で動きが見られた。
2014年3月においては、“増税前”が増えている。駆け込み需要を意識している様子がうかがえるが、増税後は4月、5月と2ヶ月連続して“増税前”が低下している。5%から8%に上がった後、さらに及び腰になった人が増えたようだ。
購入検討者に限定して集計結果を見る
一方で、購入検討者に限定して集計結果を見てみると、やや傾向が異なっている。
2014年3月から4月において“増税前”の意識は低下していない。消費税が8%となっても、10%になる前に購入しようという意思を持った人が一定数いたようだ。
2014年4月より、住宅ローン控除の拡充、すまい給付金、住宅優遇税制の延長のほか、新たに中古住宅+リフォームを促進する優遇措置も取られた。
買うことを決めている人にとって、消費税増税はタイミングを図る手段であって、背中を押してくれるきっかけと捉えている人もいるのではないだろうか。
データ詳細
【調査実施期間】
2013年12月17日~18日
2014年1月22日~23日
2014年2月19日~20日
2014年3月19日~20日
2014年4月21日~23日
2014年5月19日~21日
【調査対象者】
・住み替えを検討している人
・東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪、兵庫、京都、福岡、北海道、宮城県、広島県在住者
・18歳~59歳までの男女
【調査方法】
インターネット調査
【有効回収数】
1871票
うち、住まいの購入検討者を集計対象とした。
【データ出典元】
HOME'S調べ
※HOME'S マーケティング部 データ編集担当による
(データ使用や詳細データのお問い合わせはhomes-press@next-group.jpまで)
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