首都圏、近畿圏で下落傾向に歯止め。中部圏では上昇傾向の終息へ
東京カンテイの発表によると、首都圏の分譲マンション賃料は前月比+0.1%の2,561 円/m2と僅かながら上昇、先月までの下落傾向に歯止めが掛かった。ただし、地域別にみると東京都(-0.3%、3,041円/m2)、埼玉県(-0.1%、1,627年/m2)、千葉県(-2.1%、1,524円/m2)というマイナスの結果になったが、神奈川県のみ+0.6%の2,029円/m2と転じたことで、首都圏全体ではプラスの動きになった。
近畿圏では前月比+0.6%の1,828円/m2と、3ヶ月ぶりの上昇となった。7月に平均築年数が進んだことでマイナスとなっていた大阪府は、その反動もあり今月は+1.8%、1,954円/m2とプラスの結果に。一方、兵庫県では+0.1%、1,661円/m2と、引続き直近1年の中でも低い賃料水準となっている。
中部圏では前月比-1.1%の1,549円/m2と3ヶ月連続の下落。築年数の若返りによるこれまでの上昇傾向が落ち着いたものと見られ、今月は平均築年数・賃料水準とも2014年1月と概ね同程度となっている。
【データについて】
・賃料データは、東京カンテイのデータベースに登録された分譲マンションの“月額募集賃料”を行政区単位に集計・算出し、m2単価に換算して表記したもの
・ファミリータイプのみ集計対象としている(専有面積30m2未満の住戸、事務所・店舗用は除外している)
・首都圏は東京、神奈川、千葉、埼玉を指す。近畿圏は大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山を指す。中部圏は愛知、岐阜、三重、静岡を指す
【ポイント】
・首都圏、近畿圏、中部圏のファミリータイプの分譲マンションの賃料を知ることができる
・リンク先の資料を参照だが、2010年からのマンション価格の動向を知ることができる。首都圏はここ4年では2010年4月前後に下がり約2,405円/m2(50m2で12万円)。近畿圏は2010年は約1,614円/m2(50m2で8万0,700円)と低かったが、2010年7月以降を境に1,700~1,800円/m2となり、2013年4月以降は1,800円台/m2を維持している。中部圏は逆に2010年5月前後を境に約1,600円/m2だったものが、2010年~2012年にかけて約1,480円/m2まで落ち込んでいた。2014年2月から5月にかけては、ふたたび約1,600円/m2まで回復しているものの、6月以降は1,500円台/m2へと下落傾向となっている。
※上記はデータを元にしたHOME’S PRESS編集部による見解です
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