一軒家の片付けにかかる費用
専門会社に一軒家の片付けを依頼する場合、作業費や廃棄物処分費などがかかります。費用は地域や部屋の状況によって変動しますが、間取り別の料金相場を知ることで、おおよその目安を把握することができます。
詳しくは、「一軒家の片付け費用の目安」をご覧ください。
片付け費用を安くするコツ
片付け費用は工夫次第で安く抑えられます。複数の会社から見積もりを取って比較検討する、自分で処分できるものは行政サービスを利用して処分する、買い取り可能なものは買い取ってもらうなどの方法が有効です。
詳しくは、「一軒家の片付け費用を安く抑える3つのコツ」をご覧ください。
片付けを依頼する会社の選び方
信頼できる片付け会社を選ぶにはいくつかのポイントがあります。「一般廃棄物運搬収集許可」の有無を確認し、出張見積もりや清掃サービスを提供している会社を選ぶと、トラブルなくスムーズに片付けを進められます。
詳しくは、「片付けを依頼する会社の選び方」をご覧ください。

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親が亡くなって一戸建てを相続したけれど家具などがそのまま残されていたケースや、一戸建てを売却するにあたって家財の片付けをしたいケースなど、一戸建てをきれいに片付けたいけれど、荷物が多くて自分では難しいということがあります。そのような場合には、専門会社に依頼する方法があります。

「一戸建ての片付け費用はどれくらい? できるだけ安く抑えるには?」

そのような一戸建ての片付けに関する疑問にお答えしつつ、依頼する専門会社の選び方、片付けた後に一戸建てを売却、取り壊しする際の費用まで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

一軒家の片付け

 

専門会社に一戸建ての片付けを依頼する場合、作業費、車両経費、廃棄物処分費、オプション料金がかかります。この総額に税金を足したものが一戸建ての片付け費用です。

 

専門会社に依頼した場合の片付け費用は地域によって異なります。ここでは例として、東京・大阪・北海道の片付け費用の目安を見ていきましょう。

LIFULL seniorが運営する「みんなの遺品整理」で集計されている、空き家片付けを行う会社の費用相場を見てみると、下記のようになりました(2020年11月時点)。

 

【間取り別片付け費用の相場】

間取り

東京

大阪

北海道

1K

3万6,020円〜

3万4,305円〜

2万9,841円〜

1DK

5万7,752円〜

6万2,497円〜

4万2,241円〜

1LDK

8万1,178円〜

7万4,992円〜

6万248円〜

2DK

11万927円〜

10万2,682円〜

7万9,974円〜

2LDK

13万6,605円〜

12万6,077円〜

9万9,040円〜

3DK

16万4,158円〜

15万1,552円〜

12万2,044円〜

3LDK

18万7,867円〜

17万4,740円〜

14万1,775円〜

4LDK

23万878円〜

21万6,898円〜

21万700円〜

 

例として東京・大阪・北海道を挙げましたが、このように専門会社に依頼した場合、地域によって片付け費用の相場は変わってきます。しかし、実は金額を決める要素はこれだけではありません。処分品の量や部屋の汚れ具合、作業する建物の状態や周辺環境によっても片付け費用の金額は変わってくるのです。

 

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片付け費用

 

一戸建ての片付け費用をできるだけ安く抑えるには、以下の3つのポイントを意識しましょう。

片付け費用を安く抑えるために、見積もりは複数の会社に依頼しましょう。複数の会社に依頼することで以下のメリットが生まれます。

  • 料金の比較ができるため片付け費用の相場が把握できる
  • 相場とかけ離れた金額を提示された場合に気づける
  • 詳しく説明してくれる優良会社が見つかる
  • サービス内容の比較ができる
  • 複数の会社の中からもっとも安い料金で契約できる

1つの会社に絞ってしまうと、適正でない料金や不要なサービスなどに気づけない可能性があります。費用を安く抑えるだけでなくだまされないためにも、最低でも3社程度には見積もりを依頼しましょう。

処分を会社側に任せてしまうと、処分する量が多くなるほど費用が高くなってしまいます。したがって、会社に任せなくても処分できるものは、できるかぎり自分で処理しましょう。

 

自分で処分する際の具体的な方法は以下のとおりです。

方法

内容

行政サービスを利用

行政サービスで安く処分

買い取り・無料引き取り

リサイクルショップ等で買い取り・無料引き取り

 

粗大ゴミは行政サービスを利用しましょう。自治体や家具の大きさによって料金は異なりますが、数百円から数千円で処分できます。

 

ただし家電は行政で処分してもらえないので注意が必要です。家電は指定の引き取り場所まで持っていくか、家電量販店に引き取ってもらいましょう。家電量販店に引き取ってもらう場合は、リサイクル費用と収集運搬費用がかかり、自身で持ち込む場合はリサイクル費用だけで済みます。

 

自分で処分する際、無許可回収会社は利用してはいけません。環境省が呼び掛けているように、無許可回収会社に依頼した場合、不法投棄や不適正処理がされてしまうほか、不適正な管理から火災につながることもあります。

買い取り可能なものがあれば買い取ってもらいましょう。その金額を片付け費用に充てることで結果的に費用を抑えられます。貴金属類、切手、古銭、着物など、買い取り可能なものを探してみてください。

 

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一軒家の片付け

 

片付けを依頼する際の専門会社の選び方は以下のとおりです。

片付けを依頼する際は、一般廃棄物運搬収集許可を持っている会社を選ばなければなりません。前述のとおり、一般廃棄物運搬収集許可を持っていない不用品回収会社ではトラブルが起きかねないため、依頼するのは避けましょう。

事前に査定をしてもらうことで正確な料金を知ることができるので、依頼する際は出張見積もりを行っている会社を選びましょう。また、見積もりをするだけで費用がかかるような会社への依頼もやめたほうがよいでしょう。

片付けの際に不要品の処分だけではなく、清掃も同時に行ってくれる会社を選びましょう。一戸建てを片付けた後は小さなゴミや、シミなどの汚れがたくさん出てきます。自分たちで掃除すればよいという考え方もありますが、一戸建ての掃除となるとそう簡単にはいきません。

 

片付けてもらった後の状態によっては、清掃会社を追加で呼ぶことにもなるかもしれません。手間や料金面を考えて、依頼する際は片付けや回収だけではなく、清掃まで行ってくれる会社を選びましょう。

 

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家の取り壊し

 

一戸建てを片付けた後、売却や取り壊しをする場合の費用についてそれぞれ紹介します。

家を売却するときには、買い手を見つけるために不動産会社に仲介を依頼します。そして、買い手が見つかったときは成功報酬として仲介手数料を支払うことになります。

 

下記のように、一戸建てを売却する際は仲介手数料などのさまざまな費用が必要です。売却時にかかる主な費用は下記の表のとおりです。

項目

費用の目安

仲介手数料

【200万円以下】

・売買金額×5%(税別)まで

 

【200万円超400万円以下】

・売買金額×4%+2万円(税別)まで

 

【400万円超】

・売買金額×3%+6万円(税別)まで

印紙税

1,000円〜6万円 ※売却金額で異なる

抵当権抹消費用

約5,000円〜2万円

司法書士へ依頼しない場合は安くなる

譲渡所得税・住民税・復興特別所得税

【所有期間が5年以下】

所得税30%、住民税9%、復興特別所得税0.63%

【所有期間が5年超】

所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%

※売却した年の1月1日時点での保有期間によって異なる

その他費用

※費用項目ごとに異なる

取り壊しにかかる費用は複数の要因によって決まります。たとえば、家の構造別の金額でいうと、木造の場合は1坪4万~5万円、鉄骨造の場合は1坪6万~7万円、RC(鉄筋コンクリート)造の場合は1坪6万~8万円が相場で、面積が狭くなるほど坪単価が高くなる傾向にあります。

 

【構造別の解体費用】

 

20坪

30坪

40坪

木造

80万〜100万円

120万〜150万円

160万〜200万円

軽量鉄骨造

120万〜130万円

180万〜195万円

240万〜260万円

重量鉄骨造

130万〜140万円

195万〜210万円

260万〜280万円

RC(鉄筋コンクリート)造

120万〜160万円

180万〜240万円

240万〜320万円

 

取り壊し費用を決める要因は家の構造以外にも、立地や工事費、解体会社の価格設定が影響してくるため、実際の金額はこの金額にならない可能性があります。表の解体費用はあくまで目安なので、依頼する際は必ず見積もりを取ってください。

 

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家の片付け

 

今回は一戸建ての片付けを専門会社に依頼した場合の費用について解説してきました。

 

一戸建ての片付けは専門会社のプロにお任せしましょう。料金の相場を知ると高く感じてしまうかもしれませんが、自分たちで片付ける場合の重労働を考えれば、妥当な金額だといえます。また専門会社に依頼する場合は、複数の会社に見積もりをしてもらうなど工夫すれば、費用を安く抑えることも可能です。

 

一戸建ての片付けを専門会社に依頼する際は、今回挙げたポイントを参考にして会社を選び、片付け費用をできるかぎり安く抑えてみてください。

 

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Q.1:一軒家の片付けを専門会社に頼むと、費用はどれくらいかかりますか?

A.1:費用は、家の間取りや荷物の量、地域によって異なります。例えば3LDKの場合、東京で約18万8,000円〜、大阪で約17万5,000円〜が目安です。ただし、処分品の量や部屋の汚れ具合などでも費用は変動するため、正確な金額は専門会社に見積もりを依頼して確認しましょう。

Q.2:片付けの費用を少しでも安く抑える方法はありますか?

A.2:費用を安く抑えるコツは、主に以下の3つです。
・複数の会社から見積もりを取って比較する
・自分で処分できるものは自治体のサービスなどを利用する
・買い取り可能なものは専門の会社などに買い取ってもらう
これらを実践することで、専門会社に支払う費用を抑えられます。

Q.3:なぜ複数の会社から見積もりを取るのが良いのですか?

A.3:複数の会社に見積もりを依頼すると、料金やサービス内容を比較できるため、おおよその費用相場が把握できます。相場を知ることで、高額な請求をする会社を避けられるだけでなく、見積もり時の対応の丁寧さから、信頼できる会社かを見極めることも可能です。まずは3社程度に依頼してみましょう。

Q.4:自分で処分できるものとは、具体的にどのようなものですか?

A.4:自治体のサービスで処分できる粗大ゴミや、家電リサイクル法の対象製品(テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)などです。粗大ゴミは数百円から数千円で処分できます。家電は、指定の引き取り場所へ持ち込むか、家電量販店に引き取りを依頼しましょう。

Q.5:信頼できる片付け会社を選ぶには、どこをチェックすれば良いですか?

A.5:信頼できる会社を選ぶには、以下の3つのポイントを確認しましょう。
・自治体から「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得ていること
・出張見積もりが無料であること
・不用品の回収だけでなく、清掃サービスも提供していること
これらの点を確認すれば、安心して依頼できる会社を選びやすくなります。

Q.6:無料回収をうたっている業者に頼んでも大丈夫ですか?

A.6:「一般廃棄物収集運搬業」の許可がない業者には注意しましょう。無料と聞いて依頼したところ、後から高額な料金を請求されたり、不法投棄されたりするトラブルが起きています。必ず自治体の許可を得た正規の会社に依頼してください。

Q.7:片付けが終わった後、家を売却する場合にも費用はかかりますか?

A.7:はい、家を売却する際にも費用が必要です。主なものとして、不動産会社に支払う「仲介手数料」、契約書に貼る「印紙税」、住宅ローンが残っている場合の「抵当権抹消費用」などがかかります。また、売却によって利益が出た場合は、税金(譲渡所得税・住民税など)が発生することもあります。

Q.8:家を取り壊す場合の費用は、どれくらいが目安ですか?

A.8:家の取り壊し費用は、構造(木造、鉄骨造など)や広さで大きく異なります。あくまで目安ですが、30坪の木造住宅で120万〜150万円が相場です。ただし、建物の立地などによっても費用は変動するため、正確な金額は解体会社に見積もりを依頼して確認しましょう。

更新日: / 公開日:2020.11.20