災害の多い時代の・・・地震保険・火災保険の入り方 前編
昨今の水災や地震の被害増加により、「家」を守るための保険は不可欠なものとなってきました。生活の基盤でもある大切な資産を守るためにいま一度加入している保険を見直してみましょう。
地震と火災だけではない!
自然災害が多様化
地震はもちろん水災にも多様化する災害に備える
写真=ロイター/アフロ近年、日本列島各地でさまざまな自然災害が発生しています。改めて災害大国の住人であるという現実を思い知らされた人も多いのではないでしょうか。なかでも世界で起きる地震の約10分の1が日本で発生しているといわれており、今後も南海トラフをはじめ規模の大きなものが高い確率で起こると予想されています。
ここ数年、地震災害や豪雨・台風などによる水害や土砂災害が相次いでいます。自然災害は多様化していることを頭に入れ、住宅購入時にも備えが必要です。
◉度重なる災害による被害例
| 2018年6月 | 大阪北部地震 | 朝の通勤時に震度6弱の地震が発生。6人が死亡。鉄道や道路が寸断され、多数の帰宅困難者が出た。小学校のブロック塀が倒れ、女児が犠牲にも。 |
| 2018年7月 | 西日本豪雨 | 200人超が死亡。平成最悪の豪雨被害となった。岡山、広島、愛媛の3県の被害が大きく、川の水が逆流するなどで犠牲者の多くが自宅で被災した。 |
| 2018年9月 | 台風21号 | 高潮と高波に襲われ関西国際空港が機能停止。連絡橋も破損して一時使用不能に。 |
| 2018年9月 | 北海道地震 | 死者42人。国内で初めて電力会社管内のほぼ全域で大規模停電が発生。停電戸数は約295万戸。 |
※2019年4月時点の情報です
増加する「水災」での
補償不足の例が!
水災の備えは大丈夫?いま一度周辺地域を確認
大規模な自然災害で自宅が損害を受けた場合、住まいと資産の両方を失いかねず、経済的な損失が大きくなる可能性が高くなっています。その備えとして保険への加入が必須です。
住まいを守るには「火災保険」へ加入します。火災保険は住宅ローンを組んでマイホームを購入する際に加入する場合が多いですが、火災だけでなく水災や風災、雪災、落雷といった自然災害のほか、盗難による被害など生活上のトラブルまでもカバー。また、地震への備えには、火災保険にセットする形で地震保険に加入する必要があります。
火災以外にも幅広いトラブルをカバーする火災保険。保険料のコスト節約のために水災補償を付けなかったり、そもそも水災補償のないシンプルなパッケージタイプの火災保険に加入したりしている場合もあるようですが、昨今の水災被害の増加も鑑みて、自宅に水災補償がなくても大丈夫かを、いま一度ハザードマップで確認しましょう。過去に水害があった地域でなくてもできるかぎり加入を検討することをおすすめします。
◉大手損害保険会社による事故件数ランキング
※水害WG「2016年3月水害時の非難・応急対策の今後の在り方について(報告)」より抜粋| 1位 | 水災、風災、雪災 など |
| 2位 | 漏水などによる水濡れ |
| 3位 | 不測かつ突発的な事故(破損・汚損など) |
| 4位 | 落雷 |
| 5位 | 建物外部からの物体の落下・飛来・衝突 など |
| 6位 | 盗難による盗取・損傷・汚損 |
| 7位 | 火災 |
火災保険事故件数
ランキング1位は「水災・風災・雪災」
火災保険は水災などの自然災害も補償対象にすることが可能です。実際の保険商品でも保険金の請求が最も多いのは「水災・風災・雪災」で、火災はなんと7位。一昔前の「住宅火災保険」は水災が補償されないので、まずは火災保険に入っているか、どこまで補償対象かを確認しておきましょう。
◉水災を補償する火災保険や共済への加入率は?

■自宅建物・家財の両方水害補償あり ■自宅建物だけ水害補償あり
■自宅家財だけ水害補償あり ■水害補償なし ■水害補償有無不明
■火災保険・共済未加入 ■わからない
「水害に対する備えに関する世論調査」2016年1月 内閣府調べ
実は水災補償に入っていない人が多い
火災補償に比べて、水災に対する補償への加入割合は低くなっています。しかし、水災等をカバーせずに住宅ローンを抱えたまま被災すると、失った家のローンも払い続けることになり、二重債務に苦しむことになります。自宅周辺地域の災害リスクをしっかり確認して、必要な補償を確保するのが大切です。
- 出典:家を買Walker (KADOKAWA)
- 取材・文 = 酒井富士子
- 監修 = 清水香
- 編集 = LIFULL HOME'S 編集部
更新日: / 公開日:2019.11.01










