生活費の内訳を世代別に見てみよう

生活費の内訳を世代別に見てみよう
生活費の内訳を世代別に見てみよう

世代によって生活スタイルは当然変わるので、お金をかける項目にも違いがみられます。一人暮らしの家賃と生活費について、34歳以下・35~59歳・60歳以上の世代別でみると下記のようになります。

家賃※1
総務省統計局の年代別家賃における調査によると、月々の家賃が「4〜6万円」という人が全世代で4割以上を占めていました。「2~4万円」は34歳以下と60歳以上が約3割なのに対し、35~39歳では2割を下回りました。一方で「6~8万円」と答えたのは、いわゆる働き盛りといわれる35~59歳の世代が約3割と最も多く、34歳以下、60歳以上は約14%でした。

家賃以外の生活費※2
食費
34歳以下…3万9,510円
35~59歳…4万5,883円
60歳以上…3万6,604円

光熱費
34歳以下…6,959円
35~59歳…1万1,191円
60歳以上…1万2,928円

日用品
34歳以下…3,339円
35~59歳…3,845円
60歳以上…6,195円

医療費
34歳以下…3,627円
35~59歳…7,046円
60歳以上…8,167円

通信費
34歳以下…7,451円
35~59歳…8,638円
60歳以上…5,331円

交際費
34歳以下…1万1,780円
35~59歳…1万3,558円
60歳以上…1万8,232円

被服費
34歳以下…7,712円
35~59歳…6,975円
60歳以上…4,341円

娯楽費
34歳以下…1万7,155円
35~59歳…2万1,089円
60歳以上…1万7,546円

※1総務省統計局「住宅・土地統計調査 平成25年住宅・土地統計調査 確報集計 」
※2総務省統計局「家計調査家計収支編 単身世帯 (年齢階級別)」

地域が変わると支出額はどう変わる?

地域が変わると支出額はどう変わる?
地域が変わると支出額はどう変わる?

続いて、1畳当たりの家賃は地域が違えばどれだけ変わるのかを比べてみました。

1畳あたりの平均家賃(2008年度)京都…3,136円
広島…2,531円
埼玉…3,417円
愛知…2,811円
神奈川…4,110円
東京…5,178円
大坂…3,204円

一畳当たりの家賃を地域別にみると、東京都が最も高く、広島県に比べて約2倍となっています。大坂府と比較しても1.5倍以上の家賃相場であることがわかります。

総務省統計局「専用住宅の1ヶ月あたり家賃・間代―都道府県(平成20年)」

家賃以外の生活費も地域で変わる?
地方によっても生活費にちがいはあるのか、エリアごとに食費・光熱費・交通費・交際費の平均支出を比べてみました。

北海道・東北
食費…3万6,616円
光熱費…1万5,211円
交通費…3,412円
交際費…1万3,059円

関東
食費…4万3,206円
光熱費…1万464円
交通費…5,576円
交際費…1万5,792円

北陸・東海
食費…3万8,056円
光熱費…1万1,009円
交通費…4,260円
交際費…1万6,148円  

近畿
食費…4万1,492円
光熱費…1万959円
交通費…4,203円
交際費…1万5,839円

中国・四国
食費…3万6,298円
光熱費…1万1,505円
交通費…3,668円
交際費…1万4,718円

九州・沖縄
食費…3万3,442円
光熱費…1万1,416円
交通費…3,442円
交際費…1万8,948円

物価の違いも影響してか、関東地方は他に比べて食費が最も高いことがわかります。北海道・東北地方は全国平均よりも光熱費が高くなる傾向がみられます。

総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯」2017年

一人暮らしするのに必要な最低費用

一人暮らしするのに必要な最低費用
一人暮らしするのに必要な最低費用

一人暮らしでは、日々の生活費を自分でやりくりしなければなりません。一ヶ月乗り切るための生活費の最低費用はこのくらいという目安を、項目ごとに解説します。

家賃
収入に見合った家賃の物件を選ばないと、家計がきつくなってしまう可能性があります。家賃と共益費、管理費を合わせた費用の目安は収入の25%以内が望ましいでしょう。

食費
一人暮らしの食費の平均額は3万円台後半から4万円台。住んでいるエリアの物価にもよりますが、節約したいなら目標を4万円までに設定しましょう。近隣のスーパーの物価が高いと感じる場合、全国展開しているネットスーパーやネット宅配を利用するのもおすすめです。

光熱費
一人暮らしの光熱費の平均は1万円前後~1万5,000円程度。こまめな節約をするように心がけましょう。

通信費
ほとんどの世代がスマートフォンを使用していることもあってか、通信費は高くなる場合も多いです。プラン等の見直しで高額になりすぎないように気を付けましょう。格安スマホ等に代えると月5,000円以内までに収まることも。

その他
日用品費…トイレットペーパーや掃除用品などで5,000円前後かかります。
医療費…突然の体調不要にそなえて、最低5,000円程度は予算をとっておくと安心でしょう。
交際費…仕事上の付き合い等などで断れない誘いがある場合は削るのが難しいですが、遊びのお誘いは自分次第で我慢できます。交際費の平均は1万2,000~1万8,000円程度なので、1万2,000円を目標にしてみてはいかがでしょうか。

以上から、月収20万円の人が一人暮らしにかかる支出内訳の目安は以下の通りです。

月収20万円の人が一人暮らしにかかる支出内訳家賃…5万円
食費…4万円
日用品費…5,000円
水道光熱費…1万円
医療費…5,000円
交際費…1万2,000円
通信費…1万円
被服費…5,000円
合計…13万7000円


ここから余裕があれば、娯楽費や貯蓄に回すことも可能になるでしょう。

生活費節約のポイント

生活費節約のポイント
生活費節約のポイント

まず、日々の食事で外食中心の人と自炊中心の人とではかなり費用が変わります。一人分だから大した金額にならないと思っていても、実は自分で作る場合に比べて何倍もお金を費やしていることに気づかないのです。節約したいなら自炊を心がけましょう。まったく料理をしていなかった人は最初から毎日自炊するのは大変なので、簡単に済ませたい時用に野菜を一品入れたらでき上がるレトルト食品や、温めたらすぐに食べられる冷凍食品を常備しておくといいでしょう。

次に、家賃をはじめ通信費や保険料など固定費の見直しです。家賃設定は築年数や面積によって変わるのはもちろん、都心部か郊外かによっても大きく差があります。住むエリアが選べない場合、支出のバランスを見て高すぎる物件は避けましょう。

通信費や保険料も、何年前かに加入したプランや契約内容が現在の状況に合っているのか確認することが大事です。月数千円の節約になるケースもあるので、面倒がらずに定期的に見直しましょう。
水道の水を出しっぱなしにしない、電気をこまめに消すなど日々の積み重ねも節約につながります。最近光熱費が高いと感じたら、電力会社を変更したり、ガスのプラン内容を見直したりといった方法もあります。

節約しすぎにも注意

少しでも多く貯蓄したいという目標があっても、無理は厳禁です。食費を急激に減らしたり、今までしていた付き合いや趣味を完全になくしたりするのはおすすめしません。ストレスに感じるほどの極端な節約は長く続けられませんし、我慢していた反動が起きるリスクも考えられます。特に食費は節約しすぎるとかえって健康を害してしまい、栄養不足からかえって医療費がかかることもあります。一人暮らしだからこそ、健康に気を遣いながら無理のない節約生活を送ることが大切です。

計画的な一人暮らしで無理のない節約を

月々の支出を見越して、自分の収入に合った家賃の物件に住むことができれば、特別無理な節約をしなくても暮らしていけます。生活費のエリア別・年代別平均を参考に、自分の支出内訳はどうなっているのかを確認しましょう。生活費の中でお金をかける部分と、かけなくてもいい部分を探して、大体でもいいので月予算を立てるところから始めてみてください。

まとめ
・一人暮らしの生活費を世代別でみると、59歳以下は食費・通信費・娯楽費が高く、60歳以上は日用品や光熱費・医療費・交際費が高くなっている
・生活費の地域別で差が顕著なのは家賃の項目で、広島県に比べ東京都の家賃相場は約2倍
・節約のポイントとして全世代にいえるのは食費を外食から自炊に変えることや、家賃をはじめとする固定費の見直しなど。世代によって差がある交際費や娯楽費、医療費などは自分なりに予算を立てる

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