家を買おうと思ったとき、大体いくらで購入すればいいのかご存知ですか?
住宅購入についての相談を専門にしている『住まいの窓口』専属アドバイザーの近野秀亮さん(以下、近野さん)によれば、年収や普段の家賃の支払いなどから大体の目安が分かると言います。
分かっているようで、分かりづらい大事なお金の話。詳しくお話を伺ってみましょう。
無料で住まいの窓口に相談する住まいの窓口とは
近野 秀亮(こんの ひであき)

●職業:住まいの窓口専属アドバイザー
●得意分野:新築戸建・中古戸建・中古マンション
●ひとこと:これから住宅購入をご検討される方で、「何から始めていいかわからない」というお客様はぜひ私にお任せください。事例などを交えながら、未経験の方でもわかりやすいようにご説明させていただきます。悔いのない住まい探しを一緒に行いましょう!
借りられる金額と返済できる金額は違う
――ずばり、自分がいくらまでの家を買えるのか知りたいです。
近野さん:買える家の金額は、金融機関から融資してもらえる金額と、頭金として使える費用で決まります。
ただ、注意してほしいことは、借りられる金額と返済できる金額は違うというところです。
――金融機関が貸してくれるということは、それだけ貸しても大丈夫というお墨付きというか、信用の表れだと思っていたのですが。
近野さん:はい、たしかにそうなのですが、融資してもらえる最大の金額でローンを組んでしまうと、普段の生活を切り詰める必要が出てくる可能性があります。
返済できないことはないけど、無理しなければ返せないということになりかねません。
住宅の他にも、教育費や趣味など、さまざまな支出がある中で、どれくらいを住宅の支払いに充てられるのか、というところを考える必要があります。
そこで、まずは一般的な返済比率から考える方法をご紹介いたします。

返済比率とは
返済比率とは、1年間で支払う住宅ローンの、年収に対する比率です。以下の計算式で算出することができます。
例えば、年収400万円(c)の方が、1年間に80万円(b)の支払いをする場合には、返済比率20%(a)ということになります。
この返済比率には上限の目安があります。
・年収400万円以上の場合、返済比率の上限は35%
ただし、一部上場の企業にお勤めなど、特定の条件によっては最大45%まで融資可能という金融機関もあります。
ちなみに車のローンのように、その他借金とみなされる借り入れがある場合には、その返済金額も含めた上で、返済比率を考えます。

返済比率の活用方法
――自分の場合、借りても問題ない目安ってどれくらいでしょうか
近野さん:返済比率を年収別にまとめた表がこちらです。
左は、返済比率を何パーセントに設定するかによって、大体いくらまで借りることができるのかをまとめものです。
右は、返済比率によって、月々の支払いがいくらになるのかを、年収別に示したものになります。

フラット35シミュレーション
――なるほど。こうして一覧になってると分かりやすいですね!ちなみに、みなさん返済比率はどれくらいで借りられることが多いんですか?
近野さん:一般的には25%だと言われていますね。住宅に充てる費用を抑えたい場合には、それ以下で。他のことを多少我慢してでも住宅に費用を掛けたいという方は、それ以上というようなイメージです。
この辺りは、ご家庭の方針や事情で全く違います。お子さんがたくさんいらっしゃる、あるいは教育に力をいれたいというご家庭ですと、住宅ローンは20%に抑えたいという方もいますし、愛犬が走り回れる広い庭がほしいということで、返済比率の目安を30%程度にして借りられる方もいますね。

現在の支払い額から考える方法
――人それぞれなんですね。ただ自分の場合、どれくらいが適切なのかいまいちわかりません。
近野さん:ここまで、返済比率からの考え方をご紹介しましたが、他にも方法があります。
現在の支払額(家賃)から考える方法です。初めてのご購入で、実家暮らしでない方は、現在家賃をお支払いの方も多いのではないでしょうか。月々の家賃がどのくらいかを考えてみると、イメージがわきやすいと思います。
いまの家賃と比較して、増やしても大丈夫なのか、減らした方が良いのか、はたまた同じくらいで丁度良いのか。
ちなみに、マンションを購入する場合には、家賃の他に毎月管理費と修繕積立金という費用が発生します。大体2~3万円は見た方が良いので、それを含めて合計いくらまでの月々の支払いが妥当かを考えてみてください。

返済できる金額を先に知っておいた方が良い2つの理由
――これで自分に合った適切なローンが見えてきそうです!必要な時期になったら計算してみます。
近野さん:返済できる金額については、実際に物件探しをする前に知っておいた方が良いですよ。それには2つの理由があります。
1つ目は、現実的でない物件探しに時間を割いてしまう可能性があることです。
自分たちが支払える妥当な金額を知らずに、先に予算が合ってない物件ばかりを見てしまうと、理想ばかり高くなってしまう場合があります。
また、逆に心配しすぎた結果、支払える金額よりも低い予算内での物件探しをしてしまうこともあるかもしれません。ですので、住宅ローンの予算は早めに知っておくことが大切です。

2つ目は、うっかり厳しめの住宅ローンを組んでしまうことも起こり得るということです。
基本的に融資可能なローンは、現状支払えることを見越したものではありますが、ゆとりのある生活を保証してくれるわけではありません。
例えば、実際に物件を見に行くと購入意欲が高まる方は多いです。「予定よりも毎月5000円支払いを増やすだけで、こんな家が買えるのか」というように、「頑張れば手が届く」さらに魅力的な家に気持ちが傾き、つい頑張りたくなってしまうこともあるのです。
しかし、最初から「月々の返済はいくらまでにする」というように、ローンの上限をキッチリ決めていれば、振れ幅の小さい物件選びになるのではないでしょうか。
もし、考えていたプランよりも、住宅への支払いの割合が増えた場合、当初の予定よりもゆとりがなくなってしまいます。
そのような場合には、万が一のことがあっても支払っていける返済額であるかどうかをきちんと検討してみましょう。
何十年とローンの返済が続く中で、例えば教育費が増えたり、介護費や医療費が突然必要になったり、転職や何かの都合で収入が減ったりする、というようなことが無いとは言い切れないからです。

上手にローンを借りるコツ
――最後に、ローンを借りる際のワンポイントアドバイスがあればお願いします。
近野さん:ローンはご自身で探すこともできますが、不動産会社に任せることもできます。
ここで気を付けたいのが、不動産会社さんによって提携している住宅ローンが違うということです。
もし、ローンも不動産会社に任せたいとお考えの場合には、どのようなローンを組めるのかを確認してみてください。不動産会社によっては、提携してる金融機関であれば、一般的なものより費用を抑えて借りられるということもあります。
また、お勤め先が金融機関と提携している場合もあります。様々なローンを比較するという意味でも確認してみるといいと思います。

『住まいの窓口』なら一緒に探してもらえる
借りられる金額を元に、物件探しや不動産会社探しをしたいということであれば、ぜひ『住まいの窓口』にお越しください。
『住まいの窓口』では、いらっしゃったお客様のご事情をお伺いして、簡単なシミュレーションを元に、どのエリアにどのような物件があるのかを一緒にLIFULL HOME’S を使ってお探しすることができます。
住宅購入に関して、そもそもどのような相談をしていいか分からないという方でも大丈夫ですので、お気軽にお立ち寄りください。

もし、住宅ローンについてもっと詳しくお知りになりたい場合には、さまざまな住宅ローンの中から、お客様に最適なローンを紹介できるサービスを提供する会社とも提携しておりますので、そちらをご紹介させていただくことも可能です。
これらのメリットは、予め決まったローンから選ぶということではなく、世の中にある様々なローンを考慮に入れて、自分に合うローンを探すことができるという点です。
やること、考えることの多いマイホーム購入では、なかなか住宅ローンの細かいところまでお考えになる余裕も持ちづらいかもしれません。少しでも最適な選択をできるよう、お力になれれば幸いです。
住まいの窓口に資金計画を相談する更新日: / 公開日:2018.09.06










